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高性能版アイオニック5の試験台 585psのヒョンデRN22eへ試乗 驚くほど鋭い回頭性

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高性能版アイオニック5の試験台 585psのヒョンデRN22eへ試乗 驚くほど鋭い回頭性

高性能版のアイオニック5 Nを想定

680psのヒョンデNビジョン74というコンセプトカーへ試乗したレポートを、先日お読みいただいた方もいらっしゃると思う。その会場には、量産モデルとの関係性が近いRN22eというクルマも用意されていた。

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RN22eが搭載するパワートレインは、間もなく登場すると噂されるヒョンデ・アイオニック5の高性能版、アイオニック5 Nを想定したもの。スタイリングにNビジョン74ほどのインパクトはないものの、内容はだいぶ量産モデルへ近い。

大きなリアウイングやディフューザーが追加されているが、フォルム自体はヒョンデの新モデル、アイオニック6と同じ。高性能なバッテリーEV(BEV)用パワートレインの開発に投じられたプロトタイプだ。

駆動用バッテリーは電圧800Vで制御される、容量77.4kWhのもの。合計585psを発揮する2基の駆動用モーターも含めて、素晴らしい仕上がりのキアEV6 GTへ搭載されるものと基本的には同じだという。

このRN22eのシャシーには、アグレッシブなトルクベクタリング機能を実現する、ツインクラッチのリアデフが組み込まれている。回生ブレーキも、高速域での走行を前提に強化されている。

驚くほど機敏な回頭性 内燃エンジンの疑似音

実際にRN22eのステアリングホイールを握らせてもらったが、強烈な加速を披露したNビジョン74ほどではないにしろ、穏やかなモデルだとは到底いえない。正直いって極めて速い。

回頭性は驚くほど機敏で、コーナリング中の姿勢制御もしやすい。ピレリPゼロ・コルサというハイグリップ・タイヤも、鋭い身のこなしに貢献しているはず。

高速域でリアタイヤは盛大にスライドしようとするが、これはスタビリティコントロールの設定があえて緩いため。そこから一層攻め込んでも、気難しい挙動は示さない。

試乗時はヒョンデのホットハッチ、i30 Nがペースカーとして先導し、トップスピードを制限していた。監視役の技術者も助手席に乗っていたものの、思い切りボディを振り回しながらサーキットを楽しめる素質を備えていた。

このRN22eには、パワフルなパワートレイン以外にも新しい機能が実装されていた。1つ目が、内燃エンジンを模した人工サウンド。クルマの内外へエンジン音に似たノイズを鳴らし、シートの下面からは振動も発生するようになっている。

第一印象は、他社のシステムより好ましかった。恐らく、内燃エンジンの音に近いためだろう。とはいえ、オフの方がより好印象だったことも確かだ。

極めてエモーショナルなクルマを作りたい

もう1つが、バーチャル・ギアシフトとヒョンデが呼ぶシステム。ステアリングホイール裏のパドルと、スピーカーが発するサウンド、駆動用モーターの制御によって、内燃エンジンのような回転数の変化とギアの変速を擬似的に模している。

電気モーターで走るBEVではあるが、パドルを弾かないとリミッターに当たるような素振りも見せる。レブカウンターとシフトライトも装備されていたが、あくまでも試作段階に過ぎないようではある。

ヒョンデ・グループでエグゼクティブ・テクニカル・アドバイザーを務める技術者、アルバート・ビアマン氏は、「われわれが以前達成したもののように、極めてエモーショナルなクルマを作りたいと考えています」。と話す。難しい挑戦なのだろう。

BEVへのシフトという変化の時代にあって、ヒョンデ・グループはますます自信を高めているように感じる。高性能モデルを手掛けるN部門も同様だが、かつてBMW M社で手腕を振るったビアマンの牽引力や価値観が、大きな影響を与えているに違いない。

ヒョンデ・グループが、これまでに大きく様変わりしたことは明らかだ。彼は程なくして完全に引退し、孫とのんびり過ごす予定だと打ち明けてくれたが、BMW以外にも大きな遺産を残すことになりそうだ。

ヒョンデRN22e プロトタイプのスペック

英国価格:−
全長:−
全幅:−
全高:−
最高速度:249km/h以上
0-100km/h加速:3.8秒
航続距離:−
電費:−
CO2排出量:−
車両重量:−
パワートレイン:−
駆動用バッテリー:77.4kWh
急速充電能力:−
最高出力:585ps
最大トルク:75.6kg-m
ギアボックス:−

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