■半分は税金! 店舗価格はどうやって決まる?
ガソリンスタンドで給油する際、ガソリン(軽油)価格の変化はかなり気になります。日々、小さな変化を繰り返すほか、経済的な要因でわずか数か月で急に価格が高騰するケースもあります。
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そもそも、なぜガソリンの価格は変動するのでしょうか。
ガソリンは原料となる原油を輸入し、それを石油元売会社が精製して、ガソリンスタンドなどへ運ばれます。価格が変動する大きな理由は、この「原油価格」と「為替」によるものです。
原油価格は、産油国の生産動向、国際的な紛争・景気の影響により変化し、燃料を輸入に頼らなければいけない日本はどうしても大きな影響を受けます。
加えて、原油から作られる製造比率の変動により、ガソリンの製造比率が少なくなる時期には価格の高騰は避けられません。
さらに、為替の変動に直接左右される輸入製品の価格は、燃料価格にも直接影響してくるため、価格予想がしにくい要因ともなっています。
また、ガソリンには税金がかかっています。消費税はもちろんですが、実際はガソリン税、石油石炭税、石油ガス税など、数種類の諸税がかかっており、これらの税金はガソリン価格のおよそ半分を占めているのです。
たとえば、1リットル130円(税抜き)の場合、ガソリン税(本則税率)28.7円、ガソリン税(暫定税率)25.1円、石油税2.8円、消費税10%の13円、合計69.6円の税金がかかっています。
軽油にも税金が課せられており、1リットルの軽油には軽油引取税32.1円と石油税2.8円の税金がかかっています。しかし、軽油の場合消費税は石油税のみにかけられており軽油引取税にはかけられておりません。
では、残り半分のガソリン自体の価格は、どのように決定されるのでしょうか。
輸入して精製されたガソリンの「卸売価格」について、国内の大手石油元売会社は以下のように話します。
「卸売価格については、原油価格や輸入量、為替、在庫状況など、何かひとつふたつだけの理由ではなく、さまざまな情報を総合的に考慮して決定しています。
その後の店舗価格については、店舗ごとに決定されるので、私どもはあくまで『卸すまで』をおこなっています」
※ ※ ※
では、卸されたあと、店舗ではどのように価格を設定しているのでしょうか。大手ガソリンスタンドチェーンのとある店舗は、以下のように話します。
「仕入れ量や、競合店舗の価格、全国的な平均値などを考慮して決定するため、そのときの状況によって変わります。当店では、とくに固定の基準などは設けていません」
また、地域によって価格が異なる点について、別のガソリンスタンドは以下のように話します。
「仕入れが少なかったり、販売量が少ないところではどうしても価格は上がってしまいます。ガソリンも『モノ』ですから、その辺りは一般的な商売と同じではないでしょうか」
※ ※ ※
ガソリンの価格は、卸売価格も販売価格も、想像以上に様々な要素から決定されているようです。前述のガソリンスタンドスタッフもいうように、ガソリンもあくまで『商売』のひとつとなっています。
■ガソリンの基礎知識。レギュラーとハイオクの違いや、気をつけたい給油ミスは?
普段、何気なく目にしている「レギュラー」「ハイオク」「軽油」といった各燃料は、それぞれどんな性質を持っているのでしょうか。
まず、レギュラーとハイオクの違いは「オクタン価」と呼ばれる、燃えにくさの違いにあります。
本来ガソリンは自然発火しやすい性質ため、ガソリンタンク内で点火される前に発火してしまいます。自然発火を防ぐため、添加剤を加えて自然発火する温度を上げるのです。
添加剤が多く含まれた燃料は燃えにくくなり、オクタン価89以上の数値になればレギュラーガソリン、96以上であればハイオクガソリンとなります。
パワーの必要なスポーツカーや高級車は圧縮比が高いため、燃えにくいハイオクガソリンを使用することでノッキングをしにくくする狙いもあるようです。
なお、違う種類のガソリンを入れてもある程度の走行は可能です。しかし、「ハイオク車にレギュラーガソリン」を入れた場合は注意が必要です。
燃えやすい燃料を入れることで発火点より先に燃焼が始まってしまうため、ノッキングが発生しやすくなり、エンジン不調の原因となります。
ちなみに、ハイオクガソリンには添加剤だけでなく「洗浄剤」が多く含まれているため、レギュラーよりも価格が高くなるようです。
ガソリンスタンドで販売されている燃料には「軽油」「灯油」なども存在しています。ガソリンも含め、これらの燃料は同じ「石油」から生成されています。
原油は地下深くから発掘された天然の燃料で、その原油から水分や不純物を取り除いたものが「石油」で、その石油をさらに加熱し、蒸気にしたものを再度冷却することで、沸点の違う成分ごとに分離させます。
軽油は、蒸留時の温度が240度から350度で精製できるもので、おもにディーゼル車の燃料として使用されているのが一般的です。
また、軽という漢字が入っていることから軽自動車の燃料と勘違いしている人もいるようですが、重油に対して精製がしやすいために軽油と呼ばれているようです。
灯油は、蒸留温度が170度から250度で精製できるもので、おもに家庭用の暖房機に使用されています。着火温度が40度から60度と高いため日常生活でも引火する危険性が低いことから、比較的に安全な燃料として一般的に普及しています。
また、灯油と軽油はほぼ同じ成分で作られていますが、軽油はクルマのエンジンに使用するため潤滑成分を含ませています。
成分に大きな違いはないため灯油でもディーゼル車を走らせることは可能ですが、エンジンの性能低下や故障へつながる場合もあるようです。
なお、価格が安いからといって灯油を入れてしまうと「不正軽油」の使用で罰則受ける可能性もあるので絶対にやめましょう。
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みんなのコメント
って、ツッコんでも税率変わらんか、名称変えて実質的には増税ってパターンしか政治家はしないからなぁ。
困ったもんだ。