ウイリアムズはF1日本GPのフリー走行で、アップグレード版のフロントウイングをテストを行っていた。ロバート・クビサがとジョージ・ラッセルが新型と従来型を装着してフリー走行を走ることで“比較実験”を行ったのだ。
クビサはこの新型ウイングに好感触を感じFP2でも使用した。彼は予選と決勝でも新型を使えることを期待していたが、ウイリアムズはフリー走行以降どちらのマシンにもそれを装着しないことを決めた。
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そして従来型のウイングで予選へと向かったクビサは最終コーナーで激しくクラッシュ。シャシーの交換を強いられ、決勝はピットレーンスタートとなってしまった。
「金曜はとても良かった。こんなことは久しぶりだ」とクビサは地元ポーランドのテレビ局に対して語った。
「僕たちは新しいフロントウイングを持ち込んだ。(従来型ウイングの)2台目のマシン(ラッセル車)は現状維持かむしろ悪い状況だったのに、僕のマシンは良いように感じられた」
「しかしながら“奇妙な理由”によって、予選の前にそのウイングは僕のマシンから外されてしまったんだ」
「台風が過ぎた後のセッションだったけど、これにはトラックがどうこうではなく、もっと別のところに理由があると思っている」
「でも今朝は色々考えさせられたよ。僕も多少は物を知っているけど、今朝の件は恐らく一線を超えている」
またチームの公式声明の中では、今回の決定に至った理由について次のように記されている。
「いつものように、我々は週末で最も効果的な戦略について話し合った」
「我々の新たなフロントウイングは、将来のレースでの走行を視野に、テストアイテムとして投入する意図があった」
「台風ハギビスの影響で日曜のセッションも強風の可能性があったため、我々はメキシコでの更なるテストを前にして、ウイングにダメージを与えてしまうリスクを回避したかった」
「予選で起きた出来事を考えれば、これが正しい決断であったと考えている」
これに対して、クビサと彼のスポンサーであるPKNオーレンが疑問を呈している。クビサ曰く、この決定は事前に知らされていなかったというのだ。
「ロシアGPは本当にがっかりする展開だったから、(日本GPの)金曜日は最善を尽くしたいと思っていた」とクビサは続けた。
「実際、金曜のフィーリングはかなり良かった。(日曜と)コンディションは異なっているとはいえ、金曜に起ったことは僕にかなりの自信を与えてくれた。でも日曜の朝には何らかの理由で状況が変わっていたんだ」
「それはここ(サーキット)にいる人の決断ではないと思う」
「あまり詳しいことは話したくないけど、がっかりするレースだったロシアGPの後で、ドライバーが『こんなにまともにドライブできるのは久しぶりだ』と言っているんだ。これは全てのチームが期待していることのはずだ」
「でも、何らかの理由でね……」
クビサはまた、予選でのクラッシュについても言及した。これは彼自身が“注意不足”で最終コーナー外側の芝生に乗ってしまったことが原因だと認めた。それと同時に、シャシー交換を短時間で完了したメカニックたちを称賛した。
「みんなは素晴らしい仕事をしてくれた。これは今に始まったことではないけどね。彼らのした仕事は本当にすごいことだ」
「今は難しい時期だ。こういう難しいシーズンの中でも、僕たち全員が諦めることなく、最善を尽くそうと取り組み続けているのは本当に素晴らしいことだ」
クビサは今季限りでウイリアムズを離れることが既に明らかとなっているが、彼は残り4戦の全てのセッションでドライブを担当すると語った。
「僕には今季、あと20のセッションが残されている」
「とにかく、いくつかの問題が解決することに期待しよう。たださっき僕が言ったように、予選の前に起こったことは僕にたくさんのことを気付かせてくれた」
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