BMW本社に登場した新型M5! 超高級車だろうとお構いなしなのは国民性?
モータースポーツを中心に欧州で取材を行う池ノ内みどりさんですが、欧州のバカンスシーズン突入にともなって取材も一段落。ということで、今回はドイツ・ミュンヘンの自宅そばにある旧オリンピック選手村と、BMW本社を紹介します。本社ショールームにはさっそく新型「M5」が飾られていました。ところが! 超高額のピカピカの新型車がとんでもない姿に……?
BMW新型「M5」デビュー! 727馬力のV8を搭載し久々にツーリングも登場予定…M5の始祖「M535」はテロ対策の重役モデルだった!?
旧オリンピック選手村のアパートは不動産バブルで超高額化!?
ヨーロッパはすでにバカンスシーズンに突入しました。この時期になるとADAC(ドイツ自動車連盟)が毎年のようにどこが渋滞しやすいかSNSやウェブサイトを通して教えてくれますが、渋滞しようがしまいが、バカンスの目的地はみなさん似たり寄ったりなのですよね。さて、ニュルブルクリンク、ル・マン、スパ24時間レースが終わったちょうどこの時期はモータースポーツも少し夏休みに入り、私もミュンヘンの自宅で過ごす日が増えます。バカンスシーズンにはご近所さんが長期でお留守になりますので静かで快適です。
私が住む街ミュンヘンにはBMWの本社があり、街のシンボル的な存在でもあります。そんなBMWの本社から徒歩2~3分ほどの所に学生時代から住んでおり、最寄りの郵便局やスーパーマーケットへ行くのには毎日のように本社施設の前をママチャリや徒歩で通ります。最寄りの郵便局はBMW Weltのあるオリンピック公園内の旧選手村の団地の中にあり、徒歩で行く場合はBMW Weltの中を通っていく場合が多いのです。
1972年に開催されたミュンヘン・オリンピックのメイン会場がこのオリンピック公園で、そこに隣接する旧選手村は築50年以上経っている今も、マンモス団地的な感じで多国籍な方がお住まいです。雰囲気は1970年代とさほど変わっていないのではないかと思います。不動産大バブルが10年以上続くミュンヘンでは、この築50年以上の団地のお部屋も高額で取引されています。平均すると1Rアパートが約4500万円前後、2LDKなどのファミリー物件においては軽く1億円以上もするようで驚きです。晴海の東京オリンピック会場跡の選手村の物件は、50年以上経った後の資産価値はどれくらいあるのでしょうね。
新M5が本社ショールームに登場
さて、2024年6月に開催されたル・マン24時間レースではシークレットなイベントとして、そして先日イギリスで開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」の会場で新型「M5」(G90)が発表されましたが、さっそく本社ショールームにも実車がお目見えしました。ぱっと見た感じでは先にデビューしていたEVモデルの「i5」とよく似ていますね。M5の隣には早くもMパフォーマンスパーツが搭載されたM5も鎮座しています。Mパフォーマンスパーツは、車両と同時に開発やテストを重ねて商品化しますので、同時発表は理にかなっています。マットな黒に比べ、インディヴィジュアルの鮮やかな黄色+Mパフォーマンスパーツを搭載するモデルはガラリと印象が違います。そしてM5のロゴも若干変わりました。それにしてもデカい! 私が借りている地下駐車場では入り口からすでに確実に入らなそうです。
消費税だけで新車1台分の400万円!
数年前からこのM5のカモフラージュ模様の姿は近所で見かけていましたので、正式に発表になるのを楽しみにしていました。と言いますのもM以外の大抵のモデルは発表前から素のままで走っていることもあるのですが、M5はそれを全く見かけなかったので、Mは徹底的に見せない作戦だったのでしょうか。
プラグインハイブリッドになった新M5、カモフラージュの時からEナンバー(EVやハイブリッド用)が付けられていたので気になっていましたが、前モデルまでと比べてドライブした感じはどう変わったのでしょう。Mならではのエッセンスが注入されたプラグインハイブリッド、早くアウトバーンで遭遇してみたいものです。最近のBMWの光るキドニーグリルは後ろから迫ってくるとちょっと怖いんですよね(笑)。
気になる新M5の価格はドイツでは14万4千ユーロ~だそうです。オプションなしでなんと約2500万円! ドイツは消費税19%なので、消費税分だけで約2万3000ユーロ(約400万円)という高額です。消費税分でステキなクルマが新車で購入できてしまいますよね。
超高級車だろうと直接手で触る人が多いようです
BMW Weltで展示されている車両は、施錠解除されていて自由にドアを開けて座ってみることも可能なのですが、さすがにこのM5は閉まっているようでした。ガラス越しでもロックされているか判断できますし、軽くドアに手をかけたら施錠されている事は分かるはずですが、何度もガシャガシャして無理やり開けようとする方の多いことにもビックリです。世界各国からいろんな方がいらっしゃいますから仕方がないのでしょうか。展示車両はクルマのあちこちに指紋の跡が……。スタッフの方が定期的に拭き取りに来られますが追いつかないようですね。
展示プレートに価格は記載されていませんが、超高級車ということは一目瞭然。貧乏性な私は恐ろしくて一切どこにも触れられません。BMW Weltでは新車の購入の商談はできず、ショールーム機能のみですが、ご希望の方は別料金で新車の納車式をここですることができます。ここに来ると納車会に向かう方、納車式を終えられた方、みなさんとてもシアワセあふれる笑顔です。さて、この新M5のデリバリーはいつから始まるのでしょう、公道を走る姿を拝む日が待ち遠しいです。
>>>ドイツ在住池ノ内みどりさんのクルマにまつわるコラムはこちら
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みんなのコメント
汚い川に囲まれまずい飯に高い水代
行けばわかるが一度観光するだけで充分な場所だよ