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XV、フォレスター試乗レポート 量販モデルとして高いレベルへ到達したXV&フォレスター

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XV、フォレスター試乗レポート 量販モデルとして高いレベルへ到達したXV&フォレスター

マイナーチェンジしたXV、フォレスターの試乗は2015年11月にレポートとしているが、この時はGKNのハンドリングコースおよび高速周回路での試乗であり、コンディションとしては非常にフラットできれいな路面のテストコースでの試乗だった。今回のマイナーチェンジで見直された乗り心地の改善などは、やはりテストコースではなく一般ユーザーが使う公道で試乗したほうがより実態に沿うわけで、今回は山梨県の西湖周辺の一般道路で試乗してきた。<レポート:高橋 明/Akira Takahashi>

フォレスターのマイナーチェンジにおける改良点で、乗り心地に直接影響するのは、ダンパーやスプリングの見直し、レーバー比の改善を行なっている。また取り付け剛性も見直されシャシー全体の剛性をアップさせているというのがポイントだ。また、ステアリングギヤ比も15.5から14.0へとクイックにしているが、実際ハンドルを握ると逆に穏やかになったように感じるマジックもあった。

試乗したフォレスターは2.0LターボにアイサイトVer3を搭載したXTグレードで、オプションでアドバンスドセーフティパッケージも装備している。スバルはもともと操舵フィールにこだわりの強いカーメーカーで、ドライバーの期待どおりに動くクルマを目指してすべのモデルが開発されている。インプレッサやレガシィといったセダン、ハッチバックモデルのみならず、このフォレスターでもSUVでありながら、操舵フィールにこだっているわけだ。

そのハンドリグについては前回のテストコースでの試乗でレポートとしているが、ハンドリングを重視すると乗り心地が犠牲になるというケースが国産車には多い。ところがこのマイナーチェンジによって、フォレスターは乗り心地がしなやかになり、穏やかな印象に変わったのだ。MC前のフォレスターも決してガチガチのアシということではなかったが、SUVのわりにはスポーツモデル系に振ったセッティングだった。

このMCでは乗り心地がしっとりし、高級感のある乗り心地へと変わりプレミアムなSUVの乗り味に近い気がする。ステアリングもギヤ比をクイックにしたはずだが、操舵への反応は穏やかでテストコースでの試乗では感じ取りにくかったものが、公道でははっきりと伝わってくる。

フォレスターは悪路を含めた4WDの走破力が自慢のSUVで、ある意味この乗り心地とはギャップがある。この乗り心地はプレミアムクラスのクロスオーバーで感じられるもので、これまでのフォレスターのイメージを変える仕上がりだといえよう。

一方XVの試乗は2.0Lの自然吸気エンジン搭載モデルで、こちらも同様に乗り心地を改善したモデルだ。XVはインプレッサの中の1シリーズだが、クルマの性格上スポーツドライブよりはファミリーユース色の強いモデル。やはり乗り心地は重要なファクターであるわけだ。

印象としてはフォレスターで感じたほど高級でしっとりとしたものではないものの、やはり全体にソフトな印象で、これまでのXVよりは穏やかな乗り心地になった印象だ。スバルのデザートアウトロー的なイメージはない。ステアリングも軽く、操舵が楽で、スパッと切れるハンドリングではなく、穏やかな切れ味だ。でも微小舵角でもちゃんと動くので、スポーツドライブ好きのユーザーにも好印象だろう。

こうした、穏やかな乗り心地と操舵フィールでありながら、微小舵角にも反応しかつ正確なハンドリングというのは、ある意味量販モデルのあるべき姿なのかもしれない。それもかなり高いレベルでの到達点と言えるだろう。

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