現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「スーパー耐久仕様のGRヤリスに見る最先端メーカーチューニング!」市販化待ったなしのパーツも多数装備!?

ここから本文です

「スーパー耐久仕様のGRヤリスに見る最先端メーカーチューニング!」市販化待ったなしのパーツも多数装備!?

掲載 更新 19
「スーパー耐久仕様のGRヤリスに見る最先端メーカーチューニング!」市販化待ったなしのパーツも多数装備!?

実戦で鍛えて市販車を強く育てていく

GRヤリスの進化はすでに始まっている!

「羊の皮を被ったタクシー・・・!?」日産クルーをSR20DET&マルチリンク化!

スーパー耐久レース(S耐)は限りなく市販車に近い車両でロングディタンスを走ることもあり、「最もチューニングカーに近いレーシングカー」と言われているほどだ。

そんなS耐に参戦し、デビュー戦となった富士24時間でいきなりポールトゥウィンを飾ったのが、トヨタ社長の“モリゾー”こと豊田章男氏や佐々木雅弘選手がドライブした「ルーキーレーシング」のGRヤリス。「実戦でクルマを鍛え、市販車にフィードバックしていく」というトヨタ(GR)の意気込みが詰まった、最先端のメーカー系チューニングマシンなのだ。

エンジン本体や補機類はノーマルとイコール。ただし、ECUのプログラムには手が加えられ、ブーストアップによって最高出力は約320psに達しているという。もちろん各種リミッターも引き上げられている。クラッチはORC製の強化品をセットする。

エキゾーストマフラーはフジツボのスペシャルで、テールエンドにはキャタライザーを装備。これはレギュレーションに即した仕様だ。

足回りはKYBのレース用ショックを軸で構築。組み合わされるスプリングはハル製だ。ちなみに、GRヤリスのリヤサスはダンパーとスプリングが分離した構造だが、レース車両ではセッティングの幅を広げるために一般的なコイルオーバーへと変更されている。LSDは、GRガレージで販売されている市販モデルを使用。

ブレーキはスリックタイヤとの相性まで考え、フロントにはアドヴィックスの6ポットキャリパー+2ピーススリットローターを、リヤには純正と同サイズのアドヴィックスキャリパー+2ピースプレーンローターをそれぞれセットしている。

不要なものが徹底的に排除され、シンプルかつレーシングに仕上げられた室内。中でも目に付くのがブリッドのドライカーボン製フルバケットシート。佐々木雅弘選手の話では、この採用はメーカー系レーシングカーでは異例だという。メーターはAIM社のロガーモニターMXL2だ。

元々、市販車としてはボディ剛性が高いとされるGRヤリスだが、スリックタイヤでサーキットを走るS耐というステージではボディにかかる負担は想像以上に大きい。そのため、室内を覆い尽くすロールケージは、応力集中部分を全てバーで連結して剛性を飛躍させている。

なお、燃料タンクは専用モデルを製作してフロア下に設置。燃料が低重心化に寄与するよう設計されているそうだ。

エクステリアで市販車と大きく異なっている部分は2点。レーシングスピードでは空力も重要なファクターとなるため、リヤにスワンネックマウントのウイングを装着。そして、フロントバンパーは両サイドの不要な開口部を撤去した上で2段の整流フィンをデザインしている。

これらは、レギュレーションに合わせて認定を受けたエアロパーツだが、現状は開発中とのとこ。しかし、将来的にはGR専売で市販化される可能性も十分にあるだろう。

「1600ccターボで4WDって聞いていたから、正直期待してなかったんですよ。ところが乗ってみたらピックアップが良くてトルクもある。ボディも軽いし、エンジンが小さいからバランスも抜群。良い意味で裏切られました」と佐々木雅弘選手。

GRヤリスオーナーでチューニングを楽しみたいと考えているオーナーにとって、このS耐スペックは注目の最先端チューンドなのである。

こんな記事も読まれています

サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
ベストカーWeb
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
AUTOSPORT web
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
AUTOSPORT web
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
AUTOSPORT web
古さと新しさが同居した天才的デザインに仰天!! ディフェンダーの「貫禄」にシビれた!!!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
古さと新しさが同居した天才的デザインに仰天!! ディフェンダーの「貫禄」にシビれた!!!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
ベストカーWeb
ドリキンが自腹購入したホンダ「シビックタイプR」でチューニング指南! 無限×ヤマハコラボの「パフォーマンスダンパー」は買いです
ドリキンが自腹購入したホンダ「シビックタイプR」でチューニング指南! 無限×ヤマハコラボの「パフォーマンスダンパー」は買いです
Auto Messe Web
【F1第22戦決勝の要点】 岩佐歩夢が分析するメルセデスの速さの秘密「マシン特性の不利を覆すほどのいい仕事」
【F1第22戦決勝の要点】 岩佐歩夢が分析するメルセデスの速さの秘密「マシン特性の不利を覆すほどのいい仕事」
AUTOSPORT web
1.2L 3気筒+モーター3基で300ps ルノー・ラファール E-テックへ試乗 アルピーヌに相応しい走り
1.2L 3気筒+モーター3基で300ps ルノー・ラファール E-テックへ試乗 アルピーヌに相応しい走り
AUTOCAR JAPAN
ヒョンデ「アイオニック5」がマイチェンで航続可能距離703キロに! 気になる車両価格は523万6000円から…30台限定の「コナ マウナ ロア」にも注目
ヒョンデ「アイオニック5」がマイチェンで航続可能距離703キロに! 気になる車両価格は523万6000円から…30台限定の「コナ マウナ ロア」にも注目
Auto Messe Web
『絶対完走』の重圧に耐えた勝田。来季シートがかかっていたことを示唆【ラリージャパン後コメント】
『絶対完走』の重圧に耐えた勝田。来季シートがかかっていたことを示唆【ラリージャパン後コメント】
AUTOSPORT web
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 後編 ジャンクヤード探訪記
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 後編 ジャンクヤード探訪記
AUTOCAR JAPAN
中型からステップアップ 人気の“ミドルクラスネイキッド”スズキ「SV650」とカワサキ「Z650RS」どっちを選ぶ?【スペックでライバル比較】
中型からステップアップ 人気の“ミドルクラスネイキッド”スズキ「SV650」とカワサキ「Z650RS」どっちを選ぶ?【スペックでライバル比較】
VAGUE
ラリージャパンで一般車の侵入という衝撃トラブルが発生! SSのキャンセルもあるなかトヨタ勢は2・3・5位に着ける
ラリージャパンで一般車の侵入という衝撃トラブルが発生! SSのキャンセルもあるなかトヨタ勢は2・3・5位に着ける
WEB CARTOP
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 前編 ジャンクヤード探訪記
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 前編 ジャンクヤード探訪記
AUTOCAR JAPAN
サーキット派に朗報! ウェッズスポーツ「TC105X」に16インチの新サイズ登場…マツダ「ロードスター」や走りのFF車にオススメです
サーキット派に朗報! ウェッズスポーツ「TC105X」に16インチの新サイズ登場…マツダ「ロードスター」や走りのFF車にオススメです
Auto Messe Web
【ラリージャパン2024】最終ステージでトヨタが逆転! マニュファクチャラーズタイトル4年連続獲得、豊田章男会長「感動という共感を生んだ」
【ラリージャパン2024】最終ステージでトヨタが逆転! マニュファクチャラーズタイトル4年連続獲得、豊田章男会長「感動という共感を生んだ」
レスポンス
独創的な「近未来」フォルム! シトロエンCX 5台を乗り比べ(1) モデル名は空気抵抗係数から
独創的な「近未来」フォルム! シトロエンCX 5台を乗り比べ(1) モデル名は空気抵抗係数から
AUTOCAR JAPAN
1度の運転では好きになれない シトロエンCX 5台を乗り比べ(2) GTiにファミリアール 仏大統領も愛用
1度の運転では好きになれない シトロエンCX 5台を乗り比べ(2) GTiにファミリアール 仏大統領も愛用
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

19件
  • アドヴィックスのキャリパーとか関連企業のパーツで強化してるのも熱いし、今までどちらか言うとメーカーと敵対関係にあったチューニングパーツメーカーの部品を多用して垣根を取り払ってるのも熱い
  • このエアロ☆欲しいです
    \(//∇//)\
    サイドも薄くて&真っ直ぐだし

    何より…HPと同じく→ブレーキダクト」が空いてる
    開けられる(オプション?のかな
    シフトは?
    クイックなのかな…ロングスティックなのが良い→欲しい

    欲しいモン☆があり過ぎて…
    直ぐに500万を超えそう
    やっぱり☆ハイマウントが映えますね(欲しい
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

150.1235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

98.4318.0万円

中古車を検索
ヤリスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

150.1235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

98.4318.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村