新しいベントレーの「コンチネンタルGTC アズール V8」は極上の1台だった!
素晴らしい世界観
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ほかに類のないラグジュアリーカーに乗りたければ、ベントレーのコンチネンタルGTC アズール V8は最有力候補だ。
2022年に発表されたアズールシリーズの1台。“ストレスフリーなインテリア環境”が、アズールシリーズのセリングポイントという。ベントレーの特徴のひとつ「長距離を迅速かつスムーズに移動できる特徴にフォーカスした仕様」と、説明される。
なにはともあれ、ここで特筆したいのは、コンチネンタルGTC アズール V8の素晴らしい世界観。コートダジュールで知られる南仏の紺碧(アジュール)海岸と同じ単語(表記は違うが)をサブネームにしているだけあって、内外装のみごとなカラーリングは息を呑むほどだ。
車体は紺碧、GTC(Cはコンバーチブルかカブリオレ)の布張りトップも紺碧。室内も濃紺が基調で、シートは白色のステッチを使ったダイヤモンド(菱形)パターンと、側面のコバルトブルーの組み合わせが、類のない美しさを生み出している。ダッシュボードも黒に近い紺、という凝り方だ。
念のために書いておくと、紺碧しか選べないのでなく、標準で用意された車体色は16色におよび、内装を含めてこまかな仕様は、ほとんどフルオーダーといえるほど多種多様に用意されているそうだ。
コンチネンタルGTC アズール V8の最大の魅力はなにか。ドライブしていると、凝った素材と色の組み合わせによる室内は、このうえなくデザイン性にすぐれたものと感心する。
クルマはたしかに機能主義的なプロダクトなのだけれど、乗員にとってなにより大事なのはインテリアの居心地のよさ。素材感と色づかいと、アズールシリーズに盛り込まれたマッサージ機能やノイズキャンセレーションシステムなどによって、見事な上質感を楽しめる。これはほかではなかなか見つからない世界観だと思う。
「ドライバーと乗員が出発したときよりもリラックスして目的地に着けるよう、テクノロジー、デザイン、クラフツマンシップを一体化し、クルマに乗るときのウェルビーシングに対する総合的なアプローチをおこなっています」
ウェルビーイングとは、ご存知のように、心身ともに満たされた状態。そもそも出来のよいクルマをドライブすることは、クルマ好きの精神にとってよい影響を及ぼしそうだけれど、身体のほうもケアする……というのがアズールシリーズ(ほかに「ベンテイガ」や「フライングスパー」に設定)の特徴だそう。
優雅なドライブフィール精神的にはかなりストレス発散が可能なモデルだ。3996ccV型8気筒ツインターボエンジンは、404kWの最高出力と770Nmの最大トルクをもち、全輪駆動システムを使って、2370kgと重量級ながら、静止状態から100km/hまでを約4.1秒で加速するという。
気持ちいいなぁ、と、思うのは、加速感。どっかんとロケットのような加速というより、アクセルペダルを踏んでいると、ぐんぐんと速度が上がっていく。コンフォートモードを使ってのドライブフィールは、ぜいたくな雰囲気の強いコンチネンタルGTCによく合っている。
ハンドルの操舵感覚といい、ハンドルを動かしたときの車体の反応速度といい、サスペンションシステムと車体の動きといい、適度なゆったり感がじつに気持ちのいいコンフォートモードは最高と感じられる。
幌は上げたときでもキャビンが小さく見える設計。もちろんオープンがもっともスタイリッシュなのだけれど、クローズした状態でも十分に見目麗しい。そこが、スポーティなカブリオレのよさなのだ。
幌を下ろしての走行時、運転席にいると、オープン感は意外と少ない。ウインドシールドが前席乗員の頭の上まで差し掛かっているため、風の巻き込みが抑えられているとともに、“守られ感”がある。
英国のオープンモデルは、しかし、本来もうすこしオープン感が強かった。ベントレーもしかり。もうすこしウインドシールドが立っていて、空との一体感のようなものを感じられた記憶が私にはある。
アズールは先述のとおり南仏の地名だし、かつては姉妹ブランドだったロールス・ロイスのオープン、「コーニッシュ(コルニッシュ)」はモナコの道。つまり、ちょっと温暖な避暑地の名前と、オープンモデルが結びつけられていた。
ベントレーはいまのところ、クラシカルともいえる希少性を狙っているのだろう。もちろん、シートは横転時を考えて乗員の頭部保護のフレームが入っているようだし、メーターやインフォテインメントシステムはデジタル化、と、大事なところは時代にアップデートしている。
センターコンソールに配置された数え切れないほどのコントロール類を、ボイスコントロール主流のいま、どう評価するかはなかなかむずかしいけれど、少なくともほかに類はない。
願わくは、ボイスコントロールシステムの精度がより向上すればよい。属する市場を考慮すると、BMWやメルセデス・ベンツに追いつくといいなぁ、と、思う。少なくとも、最新のアウディ「A8」並みになるとよい。専用のOSが必要になるだろうから、一朝一夕には実現しないだろうか。
なにはともあれ、V8のトルク感をうまく活かしながら、独特のハンドリング性能と、快適な乗り心地をもち、なにより美しいインテリアと、類のない存在感を評価できるなら、コンチネンタルGTC アズール V8は、よい買い物だと思う。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)
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