現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【7車種もあった】フォルクスワーゲンのSUV 大きいものから小さいものまで、まとめ 日本未導入車も

ここから本文です

【7車種もあった】フォルクスワーゲンのSUV 大きいものから小さいものまで、まとめ 日本未導入車も

掲載 更新 7
【7車種もあった】フォルクスワーゲンのSUV 大きいものから小さいものまで、まとめ 日本未導入車も

VWのSUV、7車種もあった

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

【画像】見分けがつかない!? 写真でみるVWのSUVすべて【ディテール】 全176枚

ドイツを、いや世界を代表する自動車メーカーの1つであるフォルクスワーゲン。

ゴルフやポロといった小型車が主流であったせいもあるが、昨今の世界的なSUVブームには少し遅れ気味であった。

だが、気がつくと大きなモデルから小さなモデルまで、SUVのラインナップが増殖している。

ここでは日本未導入のモデルも含めて、サイズの大きいモデルから紹介していくことにしよう。

フォルクスワーゲン・アトラス

日本ではあまり知られていないが、VWのSUVラインナップで最も大きなモデルが「アトラス」だ。その名は、ギリシア神話に登場する神の名に由来する。

2016年に発表されたアトラスは、VWのSUVとしては初めて3列シートの7人乗りを採用している。

全長5035mm×全幅1980mm×全高1770mmと、サイズはかなり大きいが北米市場ではミドルサイズSUVにあたる。

アメリカと中国で生産され、マーケットも北米や中国、ロシア、中近東などに絞られており、ヨーロッパでは販売されていない。

中国では「テラモント」の名で販売されているが、この名もギリシア神話の神「テラモン」に由来している。

VWグループのプラットフォーム戦略であるMQBを採用し、デザイン的にはオーソドックスなSUVそのものといったスタイリングだが、厚みのあるフロントマスクが威厳を感じさせる。

仕向地にもよるがエンジンは2.0Lの直4ターボや3.6LのVR6などを搭載し、横置きの4WDをメインにFFも設定されている。

クーペSUV「クロススポーツ」も

2019年には、2列5人乗りのクーペSUV「アトラス・クロススポーツ」が北米専用モデルとして発売された。

アトラスとは、アウディのQ7に対するQ8のような関係にある。中国では「テラモントX」の名で発売される。

サイズを考えると日本への導入はないと思われるが、もし導入された場合は、日産に同名の大型トラックが存在するから、アトラスの車名は使えないだろう。

フォルクスワーゲン・トゥアレグ

VWが最初に送り出したSUVが、「トゥアレグ」だ。初代は2002年に発表され、現行型は2018年にフルモデルチェンジされた3代目にあたる。

日本市場へは2代目までは導入されていたが、現行型に関しては今のところ未定だ。

サイズは、全長4880mm×全幅1985mm×全高1730mmと、先代よりひとまわり大きくなったが車高は少し低められた。

サイズ的にはアトラスのほうが大きいが、車格としては内外装のクオリティが高いトゥアレグのほうが上で、VWのフラッグシップSUVである。

車名は、アフリカの砂漠民であるトゥアレグ族に由来している。

トゥアレグは初代から同じVWグループのSUVであるポルシェ・カイエンやアウディQ7とプラットフォームなどを共有して開発された。

新型でも同様にMLBエボと呼ばれる最新のプラットフォームを採用し、ボディパネルにはアルミニウムも用いられている。

サイズがアップし、室内空間やラゲッジスペースが拡大されたのにもかかわらず、車重は大幅な軽量化を達成している。

エンジンは3LのV6ディーゼルターボ、4LのV8ディーゼルターボ、3LのV6ガソリンターボなどを搭載。2020年には2Lの直4ガソリン+電気モーターのプラグインハイブリッドも発表された。

フォルクスワーゲン・ティグアン

トゥアレグに続いて、2007年に発表されたVWのSUV第2弾が「ティグアン」だ。

名前は、ドイツ語で虎を意味する「ティガー」とイグアナを意味する「レグアン」を掛け合わせた造語で、ダイナミックな虎と力強いイグアナをイメージしているという。

現行型は2015年に発表された2代目。日本市場では初代から導入されており、現行型も2017年から販売され、人気を博している。

現行型ティグアンのサイズは、グレードにもよるが全長4500mm×全幅1840-1860mm×全高1675mmと、日本の街中で扱うのにも適当なサイズだ。

エンジンは、1.4Lと2.0Lの直4ガソリンターボ、1.6Lと2.0Lのディーゼルターボを搭載。駆動方式はFFと4WDが設定されている。

2020年4月には、ティグアンの世界累計販売台数は600万台を突破した。今や、ティグアンはコンパクトSUVのスタンダード・メジャーになりつつある。

2017年にはホイールベースを110mm、全長を215mm延長して3列7人乗りも設定した「ティグアン・オールスペース」も発売され、北米仕様はすべてこれになり、中国市場でも人気が高い。

2020年にはビッグマイナーチェンジが予定されており、プラグインハイブリッドも追加されるようだ。

フォルクスワーゲンTロック

ティグアンと、あとで紹介するTクロスの間を埋めるべく2017年に発表されたモデルが、日本未導入の「Tロック」だ。

その名は、トゥアレグ、ティグアン、テラモントとVWのSUVは頭文字が「T」で始まること(アトラスは北米でもテラモントの名で発売予定だったが、ネーミングの響きなどで変更されたらしい)、ロックはSUVの活躍するフィールドである岩場のロックから名づけられた。

サイズは全長4234mm×全幅1819×全高1573mmと、ゴルフの車高を高めてSUV化したような大きさだ。

だがスタイルはティグアンのようなオーソドックスなSUVではなく、Cピラーを少し寝かせたクーペSUV的なものとなっている。

Aピラーからルーフをボディカラーとは別にペイントした2トーンのフローティングルーフデザインも採用されている。

エンジンは、1.0Lの直3ガソリンターボ、1.5Lと2.0Lの直4ガソリンターボ、1.6Lと2.0Lの直4ディーゼルターボを搭載。駆動方式はFFと4WDが設定されている。

Tロック・カブリオレも

2019年には、ボディを2ドア化したオープンモデルの「Tロック・カブリオレ」も登場した。SUVのオープンモデルは先代のレンジローバー・イヴォーク以来だから、注目を集めている。

日本市場にも最適なサイズと思われるTロック、2020年の半ばには日本導入が予定されているが、カブリオレの導入に関しては未定だ。

フォルクスワーゲンTクロス

2018年に発表され、翌2019年には先に発表されたTロックよりも一足早く日本市場に導入されたのが、現行のVWのSUVラインナップでは最もコンパクトな「Tクロス」だ。

その車名は、Tロック同様に「T」はVWのSUVであることを意味し、クロスはクロスオーバーに由来している。

TロックがゴルフをSUV化したモデルなら、Tクロスは弟分のポロをSUV化したモデルといえる。

サイズは、全長4115×全幅1760×全高1580mmと、全幅で3ナンバーサイズとなるがコンパクトで取り回しが良い。それでもルームスペースやラゲッジスペースは十分に広く、実用性も高い。

エンジンは、1.0Lの直3と1.5Lの直4のガソリンターボ、1.6Lの直4ディーゼルターボを搭載。駆動方式はFFのみ。日本仕様は今のところ1.0Lのみの設定だが、パワー的に走りに不満はない。

VWグループ・ジャパンではTクロスを「T(てぃー)さいSUV」というキャッチコピーで売り出し、サイズは小さくてもVWらしいクオリティの高さと、充実した装備で日本市場でも人気を呼んでいる。

フォルクスワーゲン・ニーヴァス

まだ正式発表はされていないが、VWのSUVには「隠し球」があるようだ。

2020年4月にティーザー画像が公開されたモデルの名は、ニーヴァス(Nivus)。「New Urban Coupe(ニュー・アーバン・クーペ)」がコンセプトだというが、これが果たして正式車名なのかは、まだわからない。

ティーザー画像から想像すると、ポロをベースにしたクーペSUV、つまりTクロスのクーペ版ということになりそうだ。

全長と全幅はTクロスと同じくらい、全高は少し低められるだろう。Cピラーの傾斜角は、今までのどのVWのSUVより強められているようだ。

2020年中には正式発表される予定だが、新型コロナウイルス感染の影響次第では、2021年以降にずれ込む可能性もある。

日本市場、小型SUVが増殖中

軽自動車からスーパープレミアム・ブランドまで、SUVのブームは今もなお世界的に続いている。

日本市場のインポートカーでも、多くのブランドがSUVの豊富なラインナップを展開している。

少し出遅れた感のあったVWも、ラインナップを広げてライバルたちに追いつきつつあるようだ。

日本市場では、日産キックスやトヨタ・ヤリス・クロスなど、コンパクトSUVのニューモデル登場が控えている。

もともと小型車を得意とするVWであるから、TクロスやTロックも鎬を削り合うはず。

世界でも、日本でも、しばらくはVWのSUVに注目しておいたほうが良さそうだ。

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

そういえば街の郵便車がキレイになったような… なんと全国通達「8000台コーティングせよ!」 大仕事の舞台裏が明らかに
そういえば街の郵便車がキレイになったような… なんと全国通達「8000台コーティングせよ!」 大仕事の舞台裏が明らかに
乗りものニュース
グラベルのWRCポルトガルにトヨタが4台エントリー。オジエとロバンペラが今季初の両出走へ
グラベルのWRCポルトガルにトヨタが4台エントリー。オジエとロバンペラが今季初の両出走へ
AUTOSPORT web
10月にバレンシアで開催のFIAモータースポーツ・ゲームスに欧州最高峰トラック“ETRC”の追加が決定
10月にバレンシアで開催のFIAモータースポーツ・ゲームスに欧州最高峰トラック“ETRC”の追加が決定
AUTOSPORT web
マツダ新型「ロードスター”最強形態”」実車公開! まさかの「2.0リッターエンジン」搭載車! 爆速仕様&技術結集の「スピリットRS」登場
マツダ新型「ロードスター”最強形態”」実車公開! まさかの「2.0リッターエンジン」搭載車! 爆速仕様&技術結集の「スピリットRS」登場
くるまのニュース
トラックの高速道路の最高速度を90km/hに引き上げ……ってホントに効果ある? 物流業界関係者からは疑問の声も噴出!
トラックの高速道路の最高速度を90km/hに引き上げ……ってホントに効果ある? 物流業界関係者からは疑問の声も噴出!
WEB CARTOP
愛車の履歴書──Vol36. 溝端淳平さん(前編)
愛車の履歴書──Vol36. 溝端淳平さん(前編)
GQ JAPAN
現行型ハリアー、初のお色直し。ハンマーヘッドフェイスへ
現行型ハリアー、初のお色直し。ハンマーヘッドフェイスへ
グーネット
待望のスーパーGT開幕戦は「muta Racing GR86 GT」が逃げ切りトップフィニッシュ!岡山ラウンドGT300クラスリポート
待望のスーパーGT開幕戦は「muta Racing GR86 GT」が逃げ切りトップフィニッシュ!岡山ラウンドGT300クラスリポート
LE VOLANT CARSMEET WEB
【ギャラリー】音速で駆け抜けた34年の生涯。アイルトン・セナの輝かしいキャリアを秘蔵写真で振り返る
【ギャラリー】音速で駆け抜けた34年の生涯。アイルトン・セナの輝かしいキャリアを秘蔵写真で振り返る
motorsport.com 日本版
[VW ゴルフ 50周年]フォルクスワーゲンの歴史が切り替わった瞬間
[VW ゴルフ 50周年]フォルクスワーゲンの歴史が切り替わった瞬間
レスポンス
33歳、フェラーリを買う──Vol.18 売却の理由
33歳、フェラーリを買う──Vol.18 売却の理由
GQ JAPAN
次世代住宅とクルマをセットで購入? ヒョンデの新型EV「KONA」とヤマダホームズの次世代住宅「YAMADA スマートハウス」をセットで販売
次世代住宅とクルマをセットで購入? ヒョンデの新型EV「KONA」とヤマダホームズの次世代住宅「YAMADA スマートハウス」をセットで販売
VAGUE
トヨタ新型「“9人乗り”ミニバン」発表! 最上級「VIP」は1000万円超え!? 斬新“大口顔”の商用バン「プロエース」波で発売に反響も
トヨタ新型「“9人乗り”ミニバン」発表! 最上級「VIP」は1000万円超え!? 斬新“大口顔”の商用バン「プロエース」波で発売に反響も
くるまのニュース
マクラーレンF1、マイアミGPでアップデート投入も“パーツ総入れ替え”にはならず「昨年ほどの規模じゃない」
マクラーレンF1、マイアミGPでアップデート投入も“パーツ総入れ替え”にはならず「昨年ほどの規模じゃない」
motorsport.com 日本版
国産車と同じ価格帯の輸入車を比較検討する時に最も重要なポイント
国産車と同じ価格帯の輸入車を比較検討する時に最も重要なポイント
@DIME
[音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファーの小型・薄型モデルでは、振動板サイズとボディの堅牢さを要チェック!
[音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファーの小型・薄型モデルでは、振動板サイズとボディの堅牢さを要チェック!
レスポンス
共にレッドブル黄金時代を築いたホーナー代表、天才ニューウェイの離脱にはなむけの言葉「彼には永遠に感謝し続けるだろう」
共にレッドブル黄金時代を築いたホーナー代表、天才ニューウェイの離脱にはなむけの言葉「彼には永遠に感謝し続けるだろう」
motorsport.com 日本版
車検費用はクレジットカード払い可能?支払い方法の種類と車検に関するQ&Aを紹介
車検費用はクレジットカード払い可能?支払い方法の種類と車検に関するQ&Aを紹介
グーネット

みんなのコメント

7件
  • マツダなんてVWより販売台数はかなり少ないのに、もっと多いぞ

    CX-3、CX-30、CX-4、CX-5、CX-8、CX-9、フレアクロスオーバー、フレアワゴンタフスタイル
    それにピックアップのBT-50も有る
  • ゴルフ7ヴァリアントに乗ってますが、8の顔が好きになれず…
    SUVはちょっとな〜と思ってましたが、ニーヴァス見てかっこいい!導入されれば乗り換えもありかなと思いました。
    でも電動パーキングブレーキではなくブレーキホールドが無い。あれ慣れるとすごい便利なんですけどね…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

472.7776.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35.8697.0万円

中古車を検索
ティグアンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

472.7776.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35.8697.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村