現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > フェラーリ初のSUV! そして4ドア! プロサングエはそれでも「フェラーリ」なのか?

ここから本文です

フェラーリ初のSUV! そして4ドア! プロサングエはそれでも「フェラーリ」なのか?

掲載 15
フェラーリ初のSUV! そして4ドア! プロサングエはそれでも「フェラーリ」なのか?

 この記事をまとめると

■フェラーリ初の4ドアモデルとなるプロサングエが発表された

スーパーカー世代が熱狂したフェラーリとランボルギーニの最高速争いとは

■エンツォ用エンジンを始祖とする725馬力の6.5リッターV12エンジンをフロントに搭載

■プロサングエはフェラーリ全販売台数うち約20%を占めるモデルとなる予定

 フェラーリ初の4ドアモデルにしてSUV

 フェラーリからついに噂の4ドアモデル、「プロサングエ」が誕生した。プロサングエとはイタリア語でサラブレッドを意味する言葉。フェラーリはそれをSUVとも、あるいはクロスオーバーとも呼ばないが、プロサングエの名を掲げるにあたっては、これまでのフェラーリと同様にスーパースポーツとしてのキャラクターが与えられていることは間違いのないところ。

 その象徴的存在といえるのは、フロントに搭載されるV型12気筒エンジンだ。最高出力は725馬力。その歴史をさかのぼればエンツォ用のエンジンに始祖を見る由緒正しきエンジンである。

 かつてフェラーリには、FF、そしてそのマイナーチェンジ版であるGTC4ルッソという4シーターモデルがあったが、プロサングエはさらにウエルカムドアと呼ばれる観音開きの4ドアを与えることで、日常的な使い勝手を大幅に高めている。

 ホイールベースは3018mmと、GTC4ルッソの2990mmよりさらに長く、それは4ドアフェラーリとしての実用性の高さに少なからず貢献している。

 トランク容量は473リッター。リヤシートはもちろんリクライニング可能だから、それを倒せば収納できるラゲッジの量はさらに拡大することができる。

 いまだかつてない快適な移動と乗り心地を提供するフェラーリ

 ボディデザインは、前後フェンダーのダイナミックな造形で、フットワークの力強さを演出したじつに魅力的なもの。

 ブラックにペイントされるロアボディは、オプションでカーボンファイバー製を選ぶこともでき、それを始めプロサングエの場合も、多彩なオプションやフェラーリ・アトリエで、カスタマーの好みを完全に反映させたモデルを製作することもできる。

 キャビンに備わる4座のシートは、いずれもホールド性にも乗り心地にも優れたデザインに見える。その走りの雰囲気は、これまでのフェラーリとはまったく違ったものに感じられるのではないだろうか。

 プロサングエには、当然のことながらさまざまな新技術が搭載されている。スペースフレームやカナダのマルチマティック社による「トゥルー・アクティブ・スプール・バルブ・システム」を用いた48V電源駆動の電気モーターによるアクティブサスなどはその代表的なところ。

 プロサングエは、姿カタチこそドラスティックな変化を遂げたものの、フェラーリの伝統であるスーパースポーツとしての進化を確かに遂げた一台であるのだ。

 ライバル各社の多くが、SUVを市場に投じることにより生産台数を大きく拡大しているのは周知のとおり。だが、フェラーリの考えはそれとは少し異なっている。ちなみに昨2021年にフェラーリが記録した生産台数は、前年比で23%増となる1万1155台。どうやらフェラーリにとってこの数字はプレミアム・ブランドとしての価値を保つには限界に近い数字であるようで、理想は1万台前後だろう。プロサングエはこの中で20%を担うモデルとされ、年間でそれ以上のボリュームでの生産は行われない見込みなのだ。その圧倒的な人気を背景にした受注停止は、意外に早い、いや驚くほどに早い段階で訪れるのかもしれない。

 0-100km/h加速を3.3秒。最高速は310km/h以上とされるフェラーリ初の4ドアモデル、プロサングエ。そのデリバリーは2023年の第2四半期からスタートするとフェラーリからは発表されている。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
ベストカーWeb
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
Auto Messe Web
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
AUTOSPORT web
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
AUTOSPORT web
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
AUTOCAR JAPAN
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
乗りものニュース
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
motorsport.com 日本版
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
AUTOSPORT web
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
AUTOSPORT web
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
AUTOSPORT web
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
くるまのニュース
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
AUTOSPORT web
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
AUTOCAR JAPAN
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
Auto Messe Web
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
AUTOSPORT web
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
AUTOSPORT web
約10年ぶりに“メイド・イン・イングランド”に!? 新型「ミニ・コンバーチブル」が“ミニの聖地”で生産開始
約10年ぶりに“メイド・イン・イングランド”に!? 新型「ミニ・コンバーチブル」が“ミニの聖地”で生産開始
VAGUE

みんなのコメント

15件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2970.03470.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

2280.03790.0万円

中古車を検索
GTC4ルッソの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2970.03470.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

2280.03790.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村