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中古ガイシャ愛好家が、新車のスバルXV 2.0i-Lアイサイトを購入した理由

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中古ガイシャ愛好家が、新車のスバルXV 2.0i-Lアイサイトを購入した理由

前回、「なぜか唐突にスバルXVの新車が買いたくなった私は近所のディーラーに行った。そして現在はその見積書を前に鋭意検討中である」という旨のレポートを書いた。で、その後どうなったかといえば……まんまと注文してしまった。さすらいの中古マンとして約半世紀生きてきた私だが、ついに「新車の人」になったのである。たはーっ!

330万円あれば現行BMWもアウディも買えたわけだが

国産新車の見積もりで実感した「意外な高額さと不思議な安さ」のカラクリとは?

この行動に関してはいろいろ思う人もいらっしゃるだろうし、そもそも私自身が「……どうなんだろう?」とも思っている。なにせ私は輸入車の、中古車の、評論家を自称している人間だ。まぁ評論家に免状はいらないので単なる自称だが、私なりの誠実さで研究と取材(つまり中古ガイシャをひんぱんに買うこと)を重ねてきたという自負はある。

それが、よりによって新車である。しかも国産の。

自分で自分の行動がよくわからない……という側面はある。また詳しくは見ていないのだが、CLのフェイスブックページに「いっときの物欲に突き動かされてるだけなのでは?」という意味のご意見もあった。まぁ、それもなきにしもあらずだろう。

しかし結局のところ、私は「未知なる世界」に憧れたのだと思う。

今回、スバルXV新車の支払総額はざっと300万円ちょいであった。密室における男と男の熱き戦いと信頼の結実である「値引き額」を、私は安易に公開すべきとは思わない。それゆえ総額は「300万円ちょい」と曖昧にするわけだが、以降の話を円滑に進めるため便宜上「330万円だった」とさせていただく。あくまで仮の数字である。

330万円……中古の輸入車だったら何が買えただろうか?

ざっと今カーセンサーnetを見てみたところでは、師匠のMJ清水草一さんが足グルマとして先日購入した「BMW320d」の低走行物件がまずは買える。しかも清水さんが買われたのはセダンの320dだが、総額330万円を見ておけば走行2万kmぐらいの「320dツーリング」が買えてしまう。う~ん、マンダム。

また以前から私が「(DCTが壊れない限りは)最高の街乗り車だ!」と確信している現行アウディA3スポーツバック 1.4 TFSIも走行数千kmの物件がイケるし、現行プジョー308のブルーHDi系であれば、走行数十kmの「登録だけしました」みたいなブツを買ってもお釣りがくる。またステーションワゴンではなくセダンにはなってしまうが、現行メルセデスCクラスの走行2万km前後の物件を買うというのも男の花道だろう。

「先の想像がつくもの」をざわざわ買っても仕方ない

しかし私は、国産中堅モデルたるスバルXV 2.0i-Lアイサイトを買った。

……なんと言うかですね、普通の高年式輸入車(の中古車)だとワタシの場合、先が見えちゃってもう燃えないんですわ。

例えばですけど総額300万円ちょいぐらいで走行1万kmぐらいの現行アウディA3スポーツバック1.4 TFSIって、確かにものすごくイイんですよ。特に威張れはしませんが、それなりのクルマであると人々が認知してくれますし、運転すれば街中でも高速道路でもウルトラしっとりとした乗り味で最高だし、まぁDCTはもしかしたら壊れるかもしれないけど、その他は最初のうちは大して壊れないし。

でも、そのように「いい車であること、良い選択であること」があらかじめわかりきっていることを、わざわざゼニを払ってまで追体験しようとは思えないんですよ。

しかしXVは違う……といきなり文体が戻って恐縮だが、私はXVについて、ひいてはスバル自体について、通り一遍のこと以外は何も知らない。また新型XVというクルマの乗り味についても、個人的には謎に満ちていると思っている。

試乗してみて確かに「あぁ、いいクルマだなぁ……」とは思ったが、「ウルトラすげえクルマだなこりゃ!!!」とまでは思わなかった。スバリストの方々の反発を覚悟で言うが、「ま、しょせんは車両200万円台の中堅国産車ですしね」と感じる部分はそこかしこにあった。またXVはスペック的にも今さらの2L NA+CVTで、直噴ターボでも多段ATでも何でもない。

だが、「とはいえ多くのスバリストが認めるこのクルマには“何か”があるはずだ」との思いから、私はさまざまな運転シチュエーションを試してみた。すると時おりXVは、件の現行アウディA3スポーツバックをも上回りそうな瞬間を確かに何度も見せたのだ。

それが何なのか、私にはまだよくわからない。アレが、スバリストの方々がスバル車にシビレ続けている理由の一端なのだろうか? しかしとにかく私は“それ”を解明したいというか追求したいというか、「このクルマとしばらくの間じっくり付き合ってみたい!」と強烈に思ったのである。

以上が、中古ガイシャ愛好家である私が新車のスバルXV 2.0i-Lアイサイトを購入した理由のほぼすべてだ。

……や、「意外と値引きしてくれたから」というリアリズムあふれる理由も当然あるわけだが、それは基本的には枝葉末節である。そもそも、国産新車の値引き情報にはまったくもって疎い私が言う「意外と値引きしてくれました!」という情報には、ほとんど信憑性がない可能性も大であろう。

[ライター/伊達軍曹]

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