7月5日、2024年MotoGP第9戦ドイツGPの初日セッションがザクセンリンクで行われ、MotoGPクラスのプラクティスではマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)がトップタイムを記録した。初日は転倒も多く、赤旗中断も1度あった。
前戦オランダGPの決勝で怪我を負ったアレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)の代役は現WorldSBKライダーでMotoGP経験もあるレミー・ガードナーが務める。また、ワイルドカードでステファン・ブラドル(HRC Test Team)が参戦する。
【タイム結果】2024MotoGP第9戦ドイツGP フリー走行1回目
フリー走行1回目は曇り空のなか、気温17度、路面温度23度のドライコンディションで行われた。序盤からアレックス・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)が1分21秒725トップ、それをホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)が1分21秒307と塗り替えると、再度アレックス・マルケスが1分21秒258に上げてドゥカティ勢が速さを見せる。
左回りのザクセンリンクが得意なマルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)は最初はアウトラップのみでピットイン。2度目の走行で1分21秒027、そして1分20秒734をマークして首位に躍り出た。また、マルティンも1分21秒067まで上げていた。
残り20分にはエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)が1分21秒366で4番手、次に1分21秒211で3番手まで浮上。残り10分を切るとマルティンが1分20秒584でトップに立つ。フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)は1分21秒297で5番手止まりだ。
その後、ミゲール・オリベイラ(トラックハウス・レーシング)が3番手、ペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)が4番手、ビニャーレスが3番手に上げた。残り5分には1コーナーでマルク・マルケスがスリップダウン、最後にはアコスタも13コーナーでスリップダウンを喫した。午前はマルティン、マルク・マルケス、ビニャーレスのトップ3だった。バニャイアは9番手だ。
また、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)は前戦のオランダGPのスプリントでのハードクラッシュで右手首を骨折しており、3周走ったがドイツGPは欠場することをセッション中に決めた。
予選Q2への直接進出が決まる午後のプラクティスは気温18度、路面温度26度だ。早々にマルコ・ベゼッチ(プルタミナ・エンデューロVR46・MotoGPチーム)が11コーナーで転倒する。その後同じ11コーナーでマルク・マルケスがハイサイドで投げ出されて右肩から路面に叩きつけられた。
20分を超えるとファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46・MotoGPチーム)が1コーナーで転倒した。この際にマシンがエアフェンスの上にのって壊れたため、再配置のために残り37分56秒の時点で赤旗が掲示された。
ここまではバニャイアの1分20秒649がトップ。これは午前の1番手タイムである1分20秒584より遅い。約13分ほどの中断を挟みセッションは再開すると、中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)が1コーナーで転倒した。
午前のトップより速いタイムが更新されたのは、残り32分を切った時点。マルク・マルケスの1分20秒384だった。タイムを残した彼はこれで走行を切り上げてメディカルセンターで検査を受けに行った。
その後、ジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)、アコスタも1コーナーで転倒。アウグスト・フェルナンデス(レッドブルGASGASテック3)もセクター2で転倒していた。
残り20分、アレックス・マルケスが1分20秒635で2番手に立つと、すぐにアコスタが1分20秒612と塗り替えて2番手に浮上。翌周にはアレックス・マルケスが1分20秒193でトップに躍り出た。
そしてオリベイラが1分20秒119、ビニャーレスが1分20秒035とさらにタイムが更新される。ビニャーレスは10分を切ると1分19秒622を記録。オールタイムラップ・レコードを更新した。
残り5分、バスティアニーニが11コーナーでスリップダウン。そしてガードナーが最終の13コーナーで転倒した。最後のアタックではヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)も13コーナーで転んだ。
その後、タイムの更新はなく、ビニャーレスがトップ。2番手はマルティン、3番手はオリベイラ、4番手はアレックス・マルケス、5番手はバニャイアだった。一時は首位に立ったマルク・マルケスだったが、10人以上がタイムを更新したため、彼は13番手となり予選Q1からのスタートとなる。
ヤマハ勢トップはファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)の14番手、ホンダ勢トップはザルコの16番手で、中上は18番手だった。
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