次世代スポーツカーの実験台に
アルピーヌは、スポーツカーのA110をベースとしたプロトタイプEV「A110 E-ternite」をパリ・モーターショー2022で公開した。
【画像】次世代の軽量EVスポーツカー【アルピーヌA110のEVプロトタイプを標準車と写真で比較】 全78枚
初代A110の誕生60周年を記念して発表されたこの車両は、アルピーヌ初の実走行可能なEVであり、初のドロップトップモデルでもある。剛性とデザインへの影響を最小限に抑えた、取り外し可能なルーフが特徴の1つ。
次世代のA110は、エンジン車ではなくEVとなる予定だ。アルピーヌは今後、ルノー由来のEVプラットフォームをベースにしたモデルラインを展開するが、ブランドの独自性は高度に維持していくという。
アルピーヌのローラン・ロッシCEOは、「A110のDNAを守り、プラットフォームを共有しながら、他のモデルとは異なるものにしたい」と語っている。「現在ではEVはよく似たものとなっています。プラットフォームもパワートレインも同じで、モーターの出力を微調整するだけでいいのです」
今回公開されたA110 E-terniteは、2025年に登場するEVモデルとの関連性については明言されていないが、コンパクトで軽量、ダイナミックな性能とスピードという、ファンに定評あるフォーマットに対するアルピーヌのコミットメントと位置づけられている。
フラッグシップスポーツカーの電動化に向けた実験的なプロトタイプで、アルピーヌは「名誉ある過去と、野心的な未来との架け橋」と表現している。
A110のDNAを未来にも
A110 E-terniteは、現行モデルと同じシャシーをベースに、ルノー・メガーヌEテック・エレクトリックのバッテリーを使用している。A110の特徴であるミドシップならではのハンドリングを再現するため、バッテリーを複数のケースに収め、重量配分を考慮しながら配置している(フロントに4個、リアに8個)。
バッテリー重量は392kgだが、アルピーヌによると全体的な重量増加は258kgに抑えられ、車重は1378kgとなっているという。もし、次期A110 EVの車重がこの程度であれば、市販EVの中で最も軽い部類に入るかもしれない。軽さはハンドリングだけでなく、エネルギー消費効率にも有利に働く。アルピーヌは、1回の充電での航続距離を420kmと謳っている。
プロトタイプの性能は、標準のA110に匹敵するものだ。リアに搭載された1基のモーターから最高出力242psと最大トルク30.5kg-mを発生させ、0-100km/h加速4.5秒、最高速度249km/hを達成する。
トランスミッションについてはゲトラグ社と協力して、標準のDCTを電動パワートレインに適合させたという。これにより、「コンパクトで軽量でありながら、トルクの切れ目をなくすことができる」とのこと。
A110 E-terniteのデザインは、オープンルーフと専用のリアデッキを除けば、内外装ともに標準と変わらない。キャビンには、タッチスクリーン、サウンドシステム、クライメート・コントロールがそのまま採用されている。
ルーフパネルは自社で設計・製造したもので、一部にリサイクルカーボンを使用することで、剛性と重量を最適化しつつ持続可能性を高めている。
アルピーヌは、A110 E-terniteの開発に費やした費用や期間を明らかにしていないが、目的としては「次世代モデルを電動化すること、そして現実的な予算内で、軽量で俊敏なスポーツカーの代表格であるA110から始める」ものだったという。
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みんなのコメント
重量配分をミッドシップに合わせたところで、違うんだよなぁ・・・
総重量が増えて軽快感が薄れている中で、サーキット走行ならともかくハンドリングが~ってどうなのかね?
ミッドシップを運転しているって感じるのは軽快感もありますが、背中でエンジンが回っているフィールが大事だと思うんですけどね。
つまらなそう。