新型プリウスの試乗会が2022年12月に開催された。ごくわずかのメディアを招いた試乗会となったが、ワールドプレミアでも見られなかったある技術がお披露目された。それが1.8Lグレードのホイールだ。どうなってのよ、これ!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:奥隅圭之、トヨタ
新型プリウスにF1レベルの技術?? ホイールナットはどこに!? 初お目見え17インチホイールがカッコイイ
■17インチ仕様ホイールがえげつない
ホイールキャップを拡大するとリムを全体的に覆い、エアバルブの内側まで深く入り込む形状となっているのがわかる。右上には「PRIUS」の隠し文字が
新型プリウスといえば2022年11月のワールドプレミアでその勇ましいほどの低いボディシェイプで日本を、いや、世界を驚愕させたモデルだ。素直にかっこいいと思う世代も多く、新たなプリウスの門出となりそう。
そんな新型プリウスの試乗会が12月に実施された。当日は2Lと1.8Lグレードがそれぞれ用意され、それぞれの乗り味を体感することができた(その様子は関連記事から)。
これまで19インチタイヤの存在はワールドプレミアで明らかになっていたが、ベースグレードにあるべきはずの17インチの仕様がなかなか出てこなかった。今回の試乗会ではプロトタイプとはいえ、1.8Lモデルには195/50R17の横浜ゴム ブルーアース FEが用意されているのが確認できた。
そしてもっとも驚いたのがそのホイールだ。なんだこれは!!! ホイールナットどこいっちゃったのよ?? そして意味ありげなスポーク形状……。リム外周部のタテ溝も決してデザイン要素だけとは思えない。
走行シーンもかなり精悍。やっぱりこのホイールキャップかっこよくないですか??
■まるでF1マシンがごとく空力を意識したホイールキャップ
2022年のF1マシンにはホイールカバーが復活した。プリウスのホイールキャップにも空力的なアドバンテージは多いのか!?
ベースグレードを中心に鉄チンホイールにホイールキャップを装着するケースはもちろんよくあるが、今回のプリウスのそれはかなり異様だ。先代の50プリウスのベースグレードでもホイールキャップの設定はあったが、あくまでもナット穴などは見える一般的な形状のもの(かっこよかったけど)。
それがここまでチャレンジングな形状になるとは、やはりプリウスに対する並々ならぬ愛というべきか、「普通のクルマじゃ終わらせない!!」という開発陣の思いがこもっているようにも感じられる。
思い起こせば2022年はF1でホイールカバーが復活したシーズンでもあった。後方への気流を抑制して追い越しの機会を増やすためという目的ではあったが、空力的効果は非常に高いパーツだ。
プリウスに関しては今回はあくまでプロトタイプということで、実際に空力効果を狙ったものなのか、それともドレスアップメインなのかは探ることはできなかった。むしろ市販車についてもこの形状のホイールキャップで登場する保証はない。
でもここまでかっこよくて、スッキリしたデザインならトヨタさんぜひこのままで出してください~!! あえての17インチって層も出てくるんじゃ??
2013年登場の先代フィットハイブリッドでも、ホイール全体を覆うデザインもこだわったホイールキャップが用意され話題になった。でも今回のプリウスのそれはやっぱり衝撃度が違うような……
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