先日、フェラーリは新「F8 Tributo」のジャパン・プレミアを東京都現代美術館で開催した。
ジュネーブ・モーターショーで 3 月の発表以来、待ち望まれていたこの日のお披露目。赤を基調とした会場では、赤い光のゲートがゲストを新しい世界にいざなう。
フェラーリ史上最強!V8オマージュモデルの新型「V8 SPORT」がデビュー
伝説 となっているシリーズの最初のモデル、1975 年製の 308GTB、そして最も有名な V8 モ デル「F40」が、イベントのシンボルとしてディスプレイされた V8 エンジンと共にその 優美さでゲストを包みこんだ。
レーザ ーライトショーでマッピングされた F8 Tributo が披露されると、フェラーリ史上、最速 で最もスリリングなこの新型のスーパーカーを見ようとカクテルスタイルのパーティを 楽しんでいた 150 人を超える VIP のゲストは、新型 F8 TRIBUTO に集まった。
F8 Tributo のネーミングには、オリジナルモデルの妥協なきエンジン・レイアウトとパワ ーへオマージュが込められているという。
720 cv という圧倒的な最高出力と、185 cv/l という 記録的な比出力を誇るこのエンジンは、スペシャル・シリーズを除くフェラーリ史上最 もパワフルな V8 。
この性能によって、ターボエンジンに限らず、あらゆるエンジン の新たなベンチマークを打ち立てた。
総排気量 3,902 cc の V8 エンジンは、2016 年、 2017 年、2018 年と、3 年連続でインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーの「最優秀エンジン」に輝いたうえ、2018 年には、過去 20 年にわたる歴代「最優秀エンジン」 の中で最も優秀なエンジンを選出する特別賞、「ベスト・オブ・ベスト」も受賞している。
フェラーリの V8 エンジン は、スポーツ性能とドライビングプレジャーをバランスよく味わうことのできる類まれ なパワーユニット。これは、ミッド・シップ 2 シーターにとりわけ適した特性。
フェラーリは、40 年以上の年月をかけて、最適な重量バランスを生むこのレイアウトを 追求し続け、完璧なまでに磨き上げてきた。
その集大成が、この史上最速かつスリリングな、そして意のままにコントロールできるスーパーカー、F8 Tributoだ。このニューモデルは、Ferrari 488 GTB の後継モデルとなる。
全面的に見直しを図った結果、 限界域での操縦性能および快適性が向上。F8 Tributo は、先代モデルより最高 出力が 50 cv 高められ、さらなる軽量化も達成。
エアロダイナミック効率が 10%上回るほか、最新バージョン(6.1)のサイドスリップ・アングル・コントロール・システムを 搭載している。
このように、F8 Tributo は、現行レンジ・モデルの中でもトップレベ ルのパフォーマンスと抜群のコントロール性能を備えている。
F8 Tributo は、ターボラグを全く感じさせることなく 720 cv の出力を発揮し、同時に刺 激的なエグゾースト・サウンドを奏でる。自然吸気エンジンに匹敵するこの瞬発力は、先進のビークルダイナミクス・ソリューションが貢献。これによって操縦性能も格段に向上した。
マネッティーノの「RACE」ポジションで最新バージョンのフ ェラーリ・ダイナミック・エンハンサー(FDE+)を作動させるという初の試みも、こう した走りの性能に磨きを掛けているひとつの要因だ。
これによって、さらに多くのドライバーが限界域でのパフォーマンスを簡単に引き出し、 コントロールできるようになった。ステアリングホイールの小径化によって、グリ ップ感覚が強化され、細かなステアリング操作に反応する車輌の挙動がより明確につか めるようになった。
また、軽量化に力を注いだ結果、F8 Tributo の乾燥重量は、 Ferrari 488 GTB よりも 40 kg 軽くなり、キャビンの快適性を犠牲にすることなく、応答性 能とドライビングプレジャーが強化。
ボディに採用された先進のエアロダイナミック・ソリューションは、並外れたエンジン パワーを最大限活用することを可能とした。Ferrari 488 Pista と同様に、F8 Tributo の エアロパッケージもサーキットで培われた経験が注ぎ込まれている。
後傾マウントの フロントラジエターをはじめ、ボディ側面後部からリアスポイラーの両側に設置場所を 移したダイナミックエンジン・エアインテークなど、エンジンの熱管理に関するいくつ かの機能を 488 Pista から受け継いでいる。
フェラーリ・スタイリング・センターでデザインされた F8 Tributo は、優れたパフォー マンスと卓越したエアロダイナミック効率というフェラーリならではの特徴を新たなデ ザイン・アプローチで継承するモデル。
フロント部には、Ferrari 488 Pista で初めて導入された S-Duct を装備。しかし、 このエリアの広範囲にわたる再設計によって、デザインは新しくなった。
その結果、 Ferrari 488 GTB よりも増大した総ダウンフォースにおける S-Duct の貢献度は 15%まで向 上。よりコンパクトになったフラ ットタイプの新型 LED ヘッドランプの採用により、ブレーキ冷却用の新型インテークを バンパー外側のインテークと一体化させました。
その目的は、さらなる高速化に向けた 対応策として、ホイールアーチ全体の気流を改善することでブレーキシステムのサイズ 拡大を避けること。
新型レキサン製リアウインドウを透してエンジンルームを見ることができる。これは、
フェラーリの最も有名な V8 モデル「F40」の特徴的なデザイン要素を現代的にアレンジ
したもの。
リアウインドウのルーバーは、リアで発生するダウンフォースの増加に向けて、さらに進化したブロウンスポイラーの効率に悪影響を及ぼすことなくエンジンルーム内の熱気排出を促す。
また、スポイラーは、テールライトを包むことで、視覚的に車輌の重心位置を下げ、ツイン・ライトクラスターとボディ・カラーのテールパネルというクラッシックなテール構成を蘇らせた。
これは伝説となっているこのシ リーズ最初のモデル、1975 年製 308 GTB をはじめとする初期の 8 気筒ベルリネッタのシ ンボルのひとつ。
キャビンのデザインは、基本的にはフェラーリのミッド・リアエンジン・ベルリネッタ 伝統のドライバー重視のクラシックなコックピットデザインを踏襲しているが、ダッ シュ、ドアパネルおよびトランスミッション・トンネルなど、個々の要素はすべて再設 計されている。
新世代 HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)に加え、円形 エアベント、新型ステアリングホイールおよびスイッチ類、さらには新型 7 インチのパ ッセンジャー・タッチスクリーンディスプレイなど、かつての時代から大幅に向上した キャビン環境もこのモデルの特徴だ。
スペック
関連情報:https://auto.ferrari.com/ja_JP/
構成/DIME編集部
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