ダイハツ・タフト 商品詳細が判明
text:Kenji Momota(桃田健史)
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想像以上に、ファッショナブル寄り。
これが「タフト」の商品概要を聞いた第一印象だ。
ダイハツは新型「タフト」発売に際し、2020年6月10日にオンライン会議システム「ズーム」を使った報道陣向け商品説明会を実施した。
タフトについては、今年1月の東京オートサロン2020で、コンセプトモデルを世界初公開。2019年10月の東京モーターショーで出展したコンセプトモデル「WakuWaku」をベースにしており、オートサロン出展車は「ほぼ量産」(ダイハツ関係者)という状態だった。
今年4月に入り、先行予約が始まるとネット上ではタフト関連のニュースが溢れ、ユーザーからの期待の高さを証明するかたちとなった。
今回公開された、「新型車タフト商品概要資料」の冒頭、開発/販売の背景として、「登録車同様に、軽市場でもSUV、クロスオーバー市場が拡大。今後も成長が見込まれる有望市場」とある。
ダイハツの軽クロスオーバーには2015年発売の「キャスト」があるが、2019年度販売台数は3万5010台で、同じく軽クロスオーバーのスズキ「ハスラー」6万2831台に大きく水をあけられている。
ハスラーは2019年12月にフルモデルチェンジしているが、初代モデル後半となった2018年度でも6万4464台と安定した販売実績を誇った。
そんな軽クロスオーバー市場にタフトが一石を投じる。
最も驚いたのはタフトの車両価格
今回の商品説明で最も驚いたのは車両価格だ。
業界関係者の間では「100万円後半が主力グレードでは?」という声が多かったが、エントリーグレード「X」が2WDで135万3000円。最上級グレード「Gターボ」の4WDでも173万2500円にとどまるなど、付加価値が高いモデルとしてはリーズナブルな印象だ。
グレード別の価格を見ると、ハスラーを意識していることがわかる。
ただし、タフトとハスラーはけっしてガチンコライバルではない。
大きな違いは、リアシートの活用方法だ。
タフトはダイハツが言う「クルースペース」という前席にひとり、またはふたりで乗車するイメージで、後席は「フレキシブルスペース」として主に荷室として使うイメージが強い。
その上で、商品コンセプトを「バックパック」という表現を使う。
バックパックとは、いわゆる小さめなリュックサックのこと。
最近は、若者のみならず、中高年でも通勤や休日ショッピングなど街中歩きでバックパックを使うシーンが増えてきた。もちろん、レジャーでも使う。
そうしたバックパックのイメージを増幅させるため、前席となるクルースペースには大型のガラスルーフ「スカイフィールトップ」を全グレードで標準装備。
オプション設定しなかったことについて「ボディを2種類作るより、コストが下がるから」という。
今回の発表プレゼン 気になったこと
今回の発表プレゼンを聞いて、最も気になったの「クロスオーバーらしい走破性」という点だ。
資料には注意書きとして「オフロード走行を推奨するわけではこざいません。やむを得ずオフロード走行する際は、十分運転に注意してください」とある。
同じく軽クロスオーバーであるスズキ・ハスラーの場合、商品カタログには4WDで「あらゆるシチュエーションに強い」と明記した。
荒れた路面でのビスカスカップリング式の4WD機能が作動し、急な坂道で便利なヒルディセントコントロールや、雪道やアイスバーンでの発進を補助するスノーモードなども備える。
一方、タフトは「基本的にはタント同じシステム。(ダイナミックトルクコントロール採用の)ロッキーから応用した点もない」という。ヒルディセントコントロールなどもない。
その上で、クロスオーバー走破性としては「大径タイヤ装着で地上高を上げて対応した」という。タントは14インチタイヤで、最低地上高はFFで150mm、4WDで165mm。対するタフトは15インチタイヤで190mm。
「サスペンションストロ―ク(作動量)はタントと同じで、サスの伸び側と縮み側で調整した」との説明だ。
4WDタフトは、いわゆる生活四駆というより、遊び道具としての下支えするといった感じである。
開発時 初代タフトについて話題は?
商品説明をじっくり聞いて、改めて、タフトとは「タフっぽさを楽しむファッショナブルアイテム」なのだと思う。
「タフさ/力強さを感じるデザイン」で「タフっぽさ」を楽しむ。スカイフィールトップで、気分も気持ちも上がる。バックパックのように、後席+荷室をフレキシブルに使うことで、日常生活での行動力が上がる。
タフトは、けっして「尖った商品」ではなく、幅広い年齢層の人たちにファッショナブルでカラフルな毎日を提案する。そんなクルマだ。
となると、やはり気になるのは、初代タフトの商品性を継承する、本格四駆の存在。いわゆる「ジムニー対抗」だ。
ネット上では噂が絶えないが、その実態とは?
今後、タフト派生として、より本格派四駆登場の可能性はあるか?
将来の製品企画については発言がないことを承知の上で、「今回タフト開発の際、本格四駆の初代タフトについて話題にならなかったのか?」とチーフエンジニアに聞いた。
これについて「TAFTという名称の頭文字の設定も違うなど、初代とはまったく別のクルマ」といった反応だけで、もう一歩踏み込んだ話には至らなかった。
普段乗りでの、ちょっとした非日常を感じられる。
ウィズコロナ時代でも、乗ると気分が少し明るくなる。
タフトは、そんなクルマだと感じた。
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みんなのコメント
スライドもせず、畳むと隙間空いちゃって不自由だから柔軟に考えて使えって事?
なら納得^^