現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > auto sport Web Sprint Cup:雨の公式練習でふたりの若手が輝く。予選はタイヤがカギ?

ここから本文です

auto sport Web Sprint Cup:雨の公式練習でふたりの若手が輝く。予選はタイヤがカギ?

掲載 更新
auto sport Web Sprint Cup:雨の公式練習でふたりの若手が輝く。予選はタイヤがカギ?

 11月22日、静岡県小山町の富士スピードウェイで、『AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT X DTM 特別交流戦』の併催として開催されるGT300を中心としたレース『auto sport Web Sprint Cup』の公式練習が3セッション行われた。2回目~3回目はヘビーウエットのなかでのテストとなり、3セッションとも鈴鹿10時間に参戦したマシンがトップタイムを記録したが、それをドライブしたのは、ジュニアフォーミュラで速さをみせた若手ドライバーたちだ。

 JAF-GT、GT300マザーシャシー、そしてGT3カーという多種多様なマシンが競い合うGT300クラスのマシンを中心に、ピレリスーパー耐久シリーズや鈴鹿10時間などに参戦したマシンが参加している『auto sport Web Sprint Cup』。11月21日からピットにマシンが運び込まれ、いよいよ22日から本格的な走行がスタートしたが、9時10分からの公式練習1回目、そしてその後の公式練習2回目~3回目と、いずれもウエットコンディションでの走行となった。

2019 auto sport Web Sprint Cup 参戦車両全車総覧

■キャラウェイ・コルベットで速さをみせた笹原
 そんななか、野太いV8サウンドを響かせたイエローのキャラウェイ・コルベットC7 GT3/Rをドライブし、1分50秒807というタイムをマークしたのは、「昨日ヨーロッパから帰国したばかり」という笹原右京だ。

 今季はポルシェカレラカップ・ジャパン、FIA-F3アジアでチャンピオンを獲得し、11月のモータースポーツ・ゲームスでも初めてのGT3カーながら濱口弘とともに金メダルを獲得するなど、乗りに乗っている笹原だが、ここでも初めてのFRのGT3カーながら、その光る速さをみせた。

「BHオークションとBINGO RACINGの代表で、今回パートナーとなる武井真司さんからお話をいただき、縁があってドライブすることができました。ただ、今回スケジュールがタイトで、昨日羽田に着いて、そのまま富士に直行してシートを作って、コクピットの操作を覚えてサーキットを出たのが23時くらいだったんです。いま時差ボケ中です(笑)」と笹原は走行後、笑顔で語った。

「キャラウェイ・コルベットは、乗る前はフロントヘビーでクセがあるんじゃないか……と勝手に想像していたのですが、乗ってみたら意外にもバランスが良くて。素直に走ってくれている印象ですね。それに何よりパワーがすごいです。下のトルクが力強いんです」

 そんな笹原だが、コルベットも初めてながら、FRのレーシングカーも初めて。さらにスーパーGT用のヨコハマを履くのも初めてだ。

「その状況のなかで、結果的にはタイムが出せたので良かったですね。チームがしっかりとしたクルマを用意してくださったおかげだと思います。まだドライを走っていないですし、いきなりがドライの予選かもしれませんが、楽しみですね」と笹原は笑顔で語った。

■初GT3のマクラーレンを駆った小高
 一方、公式練習2回目でトップタイムをマークしたのは、今季全日本F3選手権に参戦したほか、TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GTでスポット参戦した小高だ。初のGT3カーとなるPlanex スマカメ マクラーレン720Sを駆り、堂々の走りをみせた。

「鈴鹿10時間では石浦宏明選手とミカ・ハッキネン選手に乗ってもらいましたが、石浦選手は今回GT500で乗りますし、ハッキネン選手も忙しい。そこで小高選手に乗ってもらうことになりました」というのはチームメイトの久保田克昭。

 こうしてドライブすることになった小高だが、「GT3カーに乗るのが初めてですし、プリウスはドライしか走ったことがないんです。でも今回は、ウエットしか走っていないので、なかなか比較が難しいですね(笑)」とマクラーレンについて語った。

「公式練習1回目では、硬めのタイヤで少し苦しみましたが、ソフトよりにした2回目では良くなりました。フォーミュラと比べても単純に重いですが、そこまで難しい感触はなかったです。クルマも乗りやすいですし、予選、決勝とも全力で戦って、いい結果が残せるようにしたいと思います」

 鈴鹿10時間では多くの話題を集めながらも、性能調整もありなかなか上位進出はならなかったPlanex スマカメ マクラーレン720S。しかしスーパーGT第8戦もてぎでもMcLaren 720Sが速さをみせたとおり、性能調整も緩和され「すごく乗りやすくなっている」と久保田も語る。レースに向けて注目の存在だろう。

■予選はタイヤのウォームアップがカギ?
 そんなauto sport Web Sprint Cupだが、11月23日(土)には8時40分から公式予選が行われ、AドライバーとBドライバーのタイムを合算しグリッドが決まる。ただ、笹原の言葉にもあるとおり、まだこの時間帯は雨が残る可能性もある。

 しかも、今回スーパーGT×DTM特別交流戦で使用されているハンコックのワンメイクタイヤとは異なり、スーパーGT用タイヤがそのまま使用されるauto sport Web Sprint Cup。シリーズ戦で見ても分かるとおり、タイヤのウォームアップにはある程度の周回が必要だ。

 ただ、公式予選ではAドライバー、Bドライバーともそれぞれ10分間しかアタックできない。「ウォームアップしているうちにチェッカーになってしまいそう」という声も聞かれており、まずは予選からいかにタイヤに熱を入れ、アタックできるかがまずはカギになりそうだ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

低燃費性能 低価格化…… 永遠のライバルのダイハツ VS スズキ 軽ガチバトル徹底研究【10年前の再録記事プレイバック】
低燃費性能 低価格化…… 永遠のライバルのダイハツ VS スズキ 軽ガチバトル徹底研究【10年前の再録記事プレイバック】
ベストカーWeb
新型ハリアーは1.5LターボのHEVとPHEV! あっと言わせる超カッコいいクーペSUVが2026年に登場か!?
新型ハリアーは1.5LターボのHEVとPHEV! あっと言わせる超カッコいいクーペSUVが2026年に登場か!?
ベストカーWeb
予選レースはマルチェッロがポール・トゥ・ウイン。3度目制覇に向け邁進/マカオGTワールドカップ
予選レースはマルチェッロがポール・トゥ・ウイン。3度目制覇に向け邁進/マカオGTワールドカップ
AUTOSPORT web
ロードスターが急増!! 関西の強豪・同志社大学! 新車両で関西制覇を目指す
ロードスターが急増!! 関西の強豪・同志社大学! 新車両で関西制覇を目指す
ベストカーWeb
「ぜひとも今後のスーパー耐久にもご注目を」豊田章男STMO理事長が2024年のシリーズと今後を語る
「ぜひとも今後のスーパー耐久にもご注目を」豊田章男STMO理事長が2024年のシリーズと今後を語る
AUTOSPORT web
北米でも成績不振!! ちょっと先進感が強すぎ!? でも[セレナ]みたいな抜群のクルマも作れるの!!
北米でも成績不振!! ちょっと先進感が強すぎ!? でも[セレナ]みたいな抜群のクルマも作れるの!!
ベストカーWeb
太田格之進の代役でクラフト・バンブーから参戦するオリベイラが予選最速。王者獲得に向け「明日が楽しみ」
太田格之進の代役でクラフト・バンブーから参戦するオリベイラが予選最速。王者獲得に向け「明日が楽しみ」
AUTOSPORT web
逆転王者を狙うクラフト・バンブーが総合ポール。新加入オリベイラが圧巻のトップタイム【S耐第7戦予選レポート】
逆転王者を狙うクラフト・バンブーが総合ポール。新加入オリベイラが圧巻のトップタイム【S耐第7戦予選レポート】
AUTOSPORT web
マクラーレン・アルトゥーラ 詳細データテスト 改良されたエンジンとシャシー 冷静からやや情熱的に
マクラーレン・アルトゥーラ 詳細データテスト 改良されたエンジンとシャシー 冷静からやや情熱的に
AUTOCAR JAPAN
【正式結果】2024スーパー耐久第7戦富士 公式予選
【正式結果】2024スーパー耐久第7戦富士 公式予選
AUTOSPORT web
ルノー「4(キャトル)」が復活! EVになった新型「4 Eテック エレクトリック」は「誰もが手の届く電気自動車」を目指しました
ルノー「4(キャトル)」が復活! EVになった新型「4 Eテック エレクトリック」は「誰もが手の届く電気自動車」を目指しました
Auto Messe Web
抜きつ抜かれつのデッドヒート!? ミライース、マイナーチェンジでアルトエコから燃費軽ナンバー1の座を奪還!【10年前の再録記事プレイバック】
抜きつ抜かれつのデッドヒート!? ミライース、マイナーチェンジでアルトエコから燃費軽ナンバー1の座を奪還!【10年前の再録記事プレイバック】
ベストカーWeb
スーパー耐久第7戦富士で今季最後のS耐横丁がアツい。激レア掘り出し物や肉グルメが大充実
スーパー耐久第7戦富士で今季最後のS耐横丁がアツい。激レア掘り出し物や肉グルメが大充実
AUTOSPORT web
ホルヘ・マルティン、MotoGPの新王者に輝く! バニャイヤ11勝達成も3連覇ならず|MotoGP最終戦ソリダリティGP
ホルヘ・マルティン、MotoGPの新王者に輝く! バニャイヤ11勝達成も3連覇ならず|MotoGP最終戦ソリダリティGP
motorsport.com 日本版
予選レースはSCチェッカーに。ウゴチュクウが首位キープ/第71回マカオGP FRワールドカップ
予選レースはSCチェッカーに。ウゴチュクウが首位キープ/第71回マカオGP FRワールドカップ
AUTOSPORT web
アウディ e-トロンGTの最強仕様 RS パフォーマンスへ試乗 0-100km/h 2.5秒! 925psでも差別化は難しい
アウディ e-トロンGTの最強仕様 RS パフォーマンスへ試乗 0-100km/h 2.5秒! 925psでも差別化は難しい
AUTOCAR JAPAN
速報|ホルヘ・マルティン、初のMotoGPタイトル獲得! ロッシ以来初のサテライトライダー戴冠の偉業
速報|ホルヘ・マルティン、初のMotoGPタイトル獲得! ロッシ以来初のサテライトライダー戴冠の偉業
motorsport.com 日本版
ホンダが「新型高級SUV」を世界初公開! 全長4.7m“ちょうど良いサイズ”に「インテグラのターボエンジン」搭載! めちゃ豪華な“ミディアムSUV”「Acura ADX」米で発表
ホンダが「新型高級SUV」を世界初公開! 全長4.7m“ちょうど良いサイズ”に「インテグラのターボエンジン」搭載! めちゃ豪華な“ミディアムSUV”「Acura ADX」米で発表
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

3530.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

2200.03480.0万円

中古車を検索
720Sの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

3530.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

2200.03480.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村