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「ヤナセクラシックカーセンター」がレストアするメルセデス・ベンツ600や300SE、歴代SL、VWタイプ1など9台を一斉披露!【オートモビルカウンシル2019】

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「ヤナセクラシックカーセンター」がレストアするメルセデス・ベンツ600や300SE、歴代SL、VWタイプ1など9台を一斉披露!【オートモビルカウンシル2019】

約120台のヘリテージカーと新車、関連商品が集う展示会「オートモビルカウンシル」が、4月5日から7日まで千葉県の幕張メッセで開催。ヤナセと同社サービス部門子会社のヤナセオートシステムズは「ヤナセクラシックカーセンター」として初出展し、同センターがレストアを手掛ける往年のメルセデス・ベンツを中心としたクラシックカー9台を展示した。PHOTO&REPORT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu)

 ヤナセオートシステムズは2018年4月、同社横浜デポー(横浜市都筑区)内に「ヤナセクラシックカーセンター」をオープン。同年6月にはテュフラインランドジャパンの「クラシックカーガレージ認証」も取得し、過去にヤナセが販売したブランド・車両以外も含む、30年以上前に製造された“オールドタイマー”から、約20~30年前に製造された“ヤングタイマー”まで、幅広い世代の輸入車をレストアしている。

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 今回同センターから会場に出品されたのは、以前よりヤナセが動態保存している車両4台、オーナーからレストア依頼を受けた3台、そして展示会当日より販売を開始したレストアベース車2台となる。レストア事業のプロジェクト責任者でもあるヤナセオートシステムズの梶浦誠治専務が説明した、各車の概要は以下の通り。

【メルセデス・ベンツ600プルマン(W100・1969年式)】

 オーナーからの依頼を受けて現在レストア作業中の車両。すでに塗装を全面剥離して素地から再塗装しており、レザーの張り替え、ウッドパネルの補修・仕上げ、メッキ補修と再メッキも実施した。さらには現在の使用環境に合わせるべく、油圧機構を電動式に変更するほか、エアサスペンションの変更、ヘッドライトとオーディオの交換も行う予定となっている。

 なお、ヤナセオートシステムズの江花辰実社長によれば、「この車両のフルレストアを2年前に依頼されたことが、ヤナセクラシックカーセンター開設の大きなきっかけになった」のだという。

【メルセデス・ベンツ600リムジーネ(W100・1972年式)】

 ヤナセ子会社のウエスタン自動車が輸入したリムジーネ61台のうちの1台で、ヤナセの梁瀬次郎名誉会長が生前に愛用していた車両。現在は同社が動態保存し、新入社員メカニックのトレーニングにも使用されている。

【メルセデス・ベンツ300SEラング(W112・1963年式)】

 当時ヤナセの社長だった梁瀬次郎氏が1963年に発売されたばかりの同車を輸入開始、吉田茂元首相の85歳の誕生日である同年9月22日に大磯の邸宅へ納車したという輸入第一号車の実車。エアサスペンションと燃料系の修理を実施済みで、今後は外装のレストアを行う予定。

【メルセデス・ベンツ190SL(R121・1958年式)】

 ガルウィングドアで有名な300SLクーペおよびロードスター(W198)の弟分として1955年に登場したモデル。現在オーナーとレストア内容について打ち合わせ中。

【メルセデス・ベンツ280SL(W113・1970年式)】

 W198およびR121の後継モデルとして1963年にデビュー。湾曲してくぼんだ形状の脱着式ルーフは「パゴダルーフ」と呼ばれている。2018年にパワートレインのオーバーホールを行い、同年の「Rally Nippon 2018 in California」に出場、2000km以上のコースをトラブルフリーで完走している。

【メルセデス・ベンツ560SL(R107・1989年式)】

 1971年にデビューした3代目SL。560SLは日本とアメリカ、オーストラリアでのみ販売された、5.6L V8エンジン搭載モデルで、展示車両はヤナセが動態保存する最終型。詳細はゲンロク編集部制作「ヤング・クラシック・メルセデス」に掲載されているのでぜひご覧いただきたい。

【メルセデス・ベンツ500SL(R129・1991年式)】

 1989年にデビューした4代目SL。こちらも詳細は「ヤング・クラシック・メルセデス」に掲載されている。今回、レストアベース車両として展示され、車検整備やATのオーバーホール、エンジンマウント交換、ソフトトップ油圧シリンダー交換、その他消耗部品の交換など納車前整備費用を含めて463万円で販売された。

【メルセデス・ベンツ190E(W201・1989年式)】

 Cクラスの前身にあたるDセグメントセダンで、1982年にデビュー。今回、レストアベース車両として展示され、車検整備やATのオーバーホール、その他消耗部品の交換など納車前整備費用を含めて369万円で販売された。

【フォルクスワーゲン・タイプ1(1952年式)】

 「ビートル」の愛称で親しまれているフォルクスワーゲン最初のモデル。展示車両は日本におけるフォルクスワーゲン輸入第一号車で、ヤナセ創立100周年の際にレストアを実施、以降も同社が動態保存している。この車両を収めているのは、温度・湿度を一定に保ちながら車両を様々な外敵から守る「カーカプセル」。4月12日より販売を開始した。

 記者会見の席でヤナセの吉田多幸社長は、「昨今CASEの流れが急速に進んでいるが、クルマ本来の楽しみ方である走る歓び、胸をときめかす趣味嗜好品としてのクルマは今後どうなるのか、クルマの運転が大好きな私は心配している」とコメント。

 そして、「ヤナセでは遥か以前からクラシックカーのレストアに一部支店で取り組んでいたが、昨年4月にヤナセクラシックカーセンターを新たに設立した。現在のクルマはデジタル技術の集積だが、クラシックカーはアナログ。これは技術の伝承が大事で、今のヤナセにはまだそのノウハウが残っている。今この時期に専門的な部署を立ち上げ、技術を伝承していかなければこの大切な、我々が長年培ってきた知見が後世に伝わらないのでは、という想いもあった」と、同センター設立の目的を説明している。

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