■バイクの息つきとは
バイクの息つきは、アクセルを開けているにも関わらず加速しない、もしくは回転数が思うように上がらない症状を示します。もっとも息つきを感じやすいのは、停車状態から発進させるタイミングで、赤信号から青信号に変わった際に、グッと加速して走り出そうとすると、アクセルを開けたにも関わらず、体感的には運転がもったりした印象を受ける状態を示します。
ほかにも、たとえば高速道路などをハイスピードで走行している際に、なぜか突然速度が落ちはじめたり、回転数が下がりはじめるケースも、息つき現象が原因と考えられます。
バイクの息つきが疑われる症状が確認された場合には、いくつかの対処法があります。まず、バイクが息つきを起こす原因で一番多いのは燃料不足。要するに、ガス欠症状なので、燃料の補給が解決策となります。バイクは、燃料をエンジン内で爆発させることでエンジンを動かし、このエンジンの動きが原動力につながっています。
そのため、燃料が少なくなっていると原動力である爆発が弱くなってしまうため、エンジンを動かす力も小さくなります。その結果、加速しない(加速が落ちる)、回転数の低下などを招くのです。
古いバイクには燃料計が搭載されていないモデルも多く、燃料の残量が分からないため、走行距離から燃料があとどれくらい残っているかを推察するしかありません。そのため、ぼんやりとバイクに乗っていると息つき現象に襲われやすいので、注意する必要があるでしょう。
また、爆発が不十分になる理由として、爆発そのものを起こすパーツ、つまりは燃料に火をつける点火装置の不調も挙げられます。点火装置の調子が悪いと爆発が起こりにくくなるため、エンジンが思うように動かなくなり、息つき現象として現れるのです。
さらにもうひとつ考えられる要因としては、エアクリーナーの経年劣化が挙げられますエアクリーナーは、燃料を爆発させるために必要な外気(空気)を取り込んでくれます。しかし、空気中には人の目には見えない不純物や塵、ホコリ、微細なゴミなどが浮遊しており、エアクリーナーが汚れきっていたり古くなりすぎていると、これらの不純物が壁になって十分な空気が取り込めず、燃料の爆発が不十分、もしくはできなくなってしまうのです。
そのため、エアクリーナーの交換、または洗浄をすることで息つきがおさまる可能性も考えられます。
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バイクの走行中に突然スピードが出なくなると、焦ってしまいますが、バイクの息つきは今回ご紹介したように、燃料不足であるケースが多く、アクセルを開いている最中にスピードが出なくなっても、そこまで焦る必要はありません。
ただ、なかには燃料を爆発させる点火系パーツそのものに不調をきたしている場合もあるため、「どうせガス欠だろうな」と高を括って、よく調べずに放置するのも危険です。
とくにバイクの息つきは症状が一瞬であるため、ぼんやり運転をしていると見逃してしまうおそれもあるため正しくバイクをケアできるよう、そして不調があってもすぐに発見できるよう、運転中は集中することが大切です。
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