マツダMX-30の“全部入り”は300万円台前半？ 複雑なオプションを解説してみた

マツダにとって「MX」モデルにはどんな意味があるのか？

マツダの新型クロスオーバーSUV「MX-30」のオンライン発表会が開催されました。主査をつとめた竹内都美子氏はマツダとして初の女性主査です。

開発陣に課せられたテーマは「新たな価値を創造」すること。開発期間は4年、すでに2019年の東京モーターショーでお披露目されていたので新たなサプライズはありませんが、観音開きのドアを採用したボディが独自のスタイルであることには変わりありません。

車名が「MX-30」となったことについて、丸本社長は「マツダは常識にとらわれることなく、新しい価値の創造に挑戦するモデルに『MX』の名称を冠してきました」とヘリテージに基づくネーミングであることをアピールしています。（※「ロードスター」も海外では「MX-5 ミアータ」）

また、東京モーターショーで飾られていたMX-30は電気自動車（BEV）でしたが、発売されたのは2.0Lエンジンとベルト式ISGを組み合わせたマイルドハイブリッド仕様で、BEV仕様については日本では2021年1月に発売予定とのこと。また、RE（ロータリーエンジン）を発電用に使用するレンジエクステンダーEVを2022年めどで市販化することも明らかにされました。

モノグレードだが、たくさんのオプションが用意されている

MX-30の特徴はモノグレードで、機能をパッケージングオプションで追加していくという買い方になっています。
MX-30（FF）……242万円
MX-30（4WD）……265万6500円
※100周年特別記念車は315万7000円（FF）、339万3500円（4WD）

ベースの状態でも18インチアルミホイール、スマートブレーキサポート、渋滞対応のレーダークルーズコントロールなどを装備していますが、そこにベーシックパッケージ（7万7000円）を加えることで、交通標識認識システム、本革巻きのステアリング＆シフトノブ、アドバンスドキーレスエントリーなどが追加されます。

さらに、アダプティブLEDヘッドライトや右直事故回避アシスト機能を含むセーフティパッケージ（12万1000円）や、運転席10wayパワーシートやステアリングヒーターなどを含むユーティリティパッケージ（8万8000円）などを追加できる仕組みです。ほかにはボーズサウンドシステム（7万7000円）、360度ビューモニターなどを含む360°セーフティパッケージ（8万6880円）が機能パッケージとして設定されています。

内外装をグレードアップするパッケージオプションとしては、インテリアパッケージ（8万8000円）が用意されています。シート地を変えるオプションとしてはインダストリアルクラシックパッケージとモダンコンフィデンスパッケージの2タイプが設定されています（いずれも11万円）。ちょっとわかりづらくなりますが、インダストリアルとモダンと名付けられたパッケージにはインテリアパッケージ相当のアイテムも含まれています。また、いずれもユーティリティパッケージとの同時装着が必要です。

さらにエクステリアパッケージ（7万7000円）を選ぶことで、アルミホイールが高輝度ダーク塗装となるほか、DピラーのMAZDAロゴやピアノブラックのピラーガーニッシュを追加することが可能です。なお、ルーフの色を変える3トーンカラーを選択するためには、このエクステリアパッケージとの組み合わせが必須となります。

全部入りがいいというのであれば、アドバンスドキーやボーズサウンドシステム、ブラック・レッドの2トーンシートなどを標準装備した100周年記念特別仕様車を選ぶというのも悪くありません。こちらのメーカー希望小売価格はFFが315万7000円、4WDは339万3500円となっています。

文：山本晋也（自動車コミュニケータ・コラムニスト）

Comments

とーしよんびーむ😹

何回全部入り言うとんねん！