車種別・最新情報 [2022.01.28 UP]
今買うべき本命10車【7】ファントゥドライブなら『WRX S4』
2022年に向けた新型が出揃いつつある中、今現在のラインナップで“買い”なモデルとは——。
ポピュラーなカテゴリーやキャラクター、あるいは用途ごとに、価格を上回る価値をもたらす「本命」を厳選し、その本命にぶつける対抗馬とともに紹介する。
狙っているジャンル、重視するキャラや用途をしっかりチェックして、クルマ選びの参考にしていただければ幸いだ。
●文:川島 茂夫
キャラで選ぶ【4】ファントゥドライブ
【本命】SUBARU WRX S4
●価格:400万4000~477万4000円 ●発表年月(最新改良):'21年11月(未実施)
クセの強さを競うのではなく、操安性やコントロール性を評価
名前の印象に反して(?)
STI系がバランス良好
ファントゥドライブは嗜好的な要素も多く、癖のある特性を乗りこなす醍醐味を求めるドライバーも少ないだろう。イチオシとして選んだWRXは限界性能の高さもあるが、操安性の力学的セオリーにも合致した特性とコントロール性の高さ、4WDを活かした大スリップアングルでのトラクションを評価している。
もっとも、GT-H系とSTIスポーツR系ではハンドリングの印象が異なる。GT-H系は初期反応を誇張気味で、振り込むような挙動が目立つ。STIスポーツR系は4輪の接地バランス変動が少なく、過不足ない反応。少ない挙動で的確に走行ラインに乗せて行くのがSTIスポーツR系で、相対的にはGT-H系が癖を楽しむタイプ寄りである。
たまにはスポーティな走りも楽しみたいというレベルのファントゥドライブ派にはWRXの性能は過剰でもあり、価格からしても気軽に選べるモデルではない。WRXではマニア度が濃すぎると感じるならば、多少ながらソフト路線にシフトしているレヴォーグを選んでもいいだろう。STIスポーツR系よりも約70万円安い1.8ℓターボ搭載のSTIスポーツ系を選べるのも魅力である。
スポーツセダンの大名跡がついにSGP(スバルグローバルプラットフォーム)を得て新世代仕様に。エンジンはピーキーさを強調しない2.4ℓターボ。グレード体系はレヴォーグと同様で、GT/STIの2系統を設定し、アイサイトX装着車は末尾にEXを付加する。
インパネデザインもレヴォーグ譲り。EX(写真)は12.3インチ液晶メーターで、11.6インチのセンターディスプレイも標準装着。レカロシートもOP設定される。
●2.4ℓターボ[FA24型]
BRZに搭載された2.4ℓ水平対向エンジンのターボ仕様。ミッションは8速マニュアル変速機構やステップ変速制御搭載のCVTだ。
スバルの新世代プラットフォームをフルインナーフレーム化。構造用接着剤塗布部の拡大等も実施して、車体剛性や制振性を向上させている。
ソフト路線ならコレ!! 「レヴォーグ」
●価格:310万2000~477万4000円
運動性能に絞った選択でなければレヴォーグも悪くない選択だ。積載性の向上が得られ、1.8ℓターボ車なら310万円台からと手が届きやすい。
【WRX S4のベストグレード】STIスポーツR EX
●価格:477万4000円
GT-EX系がアマチュア的ならSTIスポーツR系はプロ好みといった感じ。電子制御サスもスポーツ走行とツーリングで効果的。STIスポーツR系を選んでこそのWRXだ。
【対抗】GR86/BRZ/ロードスター
GR86/BRZは目指す走りが異なる
ロードスターは多様な走りに応える
選んだモデルはどちらもコンパクトサイズのFRスポーツ。後輪を滑らせてカウンターステアで抑え込むような走り方もしやすい。とくにGR86はその傾向が強く、オーバーステア時のトラクション抜けや乗り味も含めてカート的。BRZのほうがトラクションを活かしやすい特性。ロードスターは振り回すような走りもタイムを詰めるための走りもこなすタイプ。様々なスポーツドラテクを駆使するならロードスターはピカイチである。
TOYOTA/SUBARU GR86/BRZ
●価格:279万9000~351万2000円/308万~343万2000円 ●発表年月(最新改良):'21年10月(未実施)/'21年7月(未実施)
MAZDA ロードスター
●価格:262万3500~335万6100円 ●発表年月(最新改良):'15年5月('21年12月)
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みんなのコメント
これはアピールするとこちゃうやろ