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【フルモデルチェンジ】新型ハリアー発表 デザイン画像/内装/スペックを解説 トヨタが6月発売か

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【フルモデルチェンジ】新型ハリアー発表 デザイン画像/内装/スペックを解説 トヨタが6月発売か

はじめに 4代目ハリアーとは

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

【画像】新型トヨタ・ハリアーの進化 新型vs従来型 同じプラットフォームのRAV4【比べる】 全93枚

トヨタは、4月13日に新型ハリアーを発表した。発売は2020年6月ごろを予定している。

トヨタのミドルクラスSUV、ハリアーは1997年12月に初代が登場。それまでのクロスカントリー的な、どちらかと言えば「泥臭い」4WDではなく、都市部での使用を前提とした、ファッション性も高く多彩な用途にも対応可能な「都市型SUV」として誕生し、人気を集めた。

そのフィロソフィーは、2003年2月に登場した2代目、2013年に登場した3代目、そして4代目となる新型ハリアーにも引き継がれている。

ちなみに、初代と2代目のハリアーは、海外ではレクサスRXとして販売されていた。日本でもレクサス・ブランドが展開されたのを機に、3代目からはレクサスRXとは別のモデルとなり、差別化が図られている。

前述のように新型ハリアーの発売は6月と予定されているが、今回、価格やグレードによる装備の違いなどを除けば、ほとんどの情報が公開されたので、紹介していくことにしよう。

新型ハリアー 外観

ハリアーは従来型まで、実用を重視したスクエア基調なスタイリングのSUVではなく、デザインコンシャスなSUVであった。

新型ハリアーでは、それを突き詰めて、いわゆる「クーペSUV」的なフォルムが与えられた。従来型よりもリアウインドウの傾斜角度を強めて、シンプルながらもエレガントさと逞しさが融合した、流麗なクーペフォルムを生み出している。

サイズ的には、全長4740×全幅1855×全高1660mmと、従来型より15mm長く、20mm幅広く、30mm低い。よりロー&ワイド感が強められている。

フロントまわりはアッパーグリルからヘッドランプへと流れるような連続性で精悍かつシャープな印象を与え、二重のL字型に光るシグネチャーランプが個性と先進性を主張する。

サイドでは、シンプルながらダイナミックなボディ断面が豊かな表情と強い躍動感を表現している。

リアビューでは、絞り込まれたクーペキャビンと左右に張り出したホイールハウスが大らかな逞しさを演出。細く、鋭く、横一文字に光るテールランプとストップランプにより圧倒的な存在感を付与した。

ボディカラーは彩度を抑えた色を中心に7色を設定し、陰影の美しい変化をアピールしている。

新型ハリアー 内装

新型ハリアーのインテリアは、エクステリア同様に、ソフィスティケイトという言葉が相応しいものとなっている。

乗馬用の鞍をイメージしたというセンターコンソールは、幅広く堂々としたもの。それを挟み込むようなインストルメントとの組み合わせが、ハリアーの「大らかな逞しさ」を演出し、その個性を強調している。

インストルメントパネルから左右のドアトリムにかけては、ボリューム感豊かに、大らかな広がりが演出され、包み込まれるような安心感と居心地の良さを提供。

厚革を曲げてできる自然なシルエットをイメージし、触り心地にもこだわったレザー調素材や、曲げ木工法に着想したウッド調加飾、そしてパイピング加飾を随所に配して、さりげない上質感を演出している。

また、調光ガラスを用いた電動シェード付きパノラマルーフをトヨタとして初採用。調光時には、障子越しのような柔らかい光が差し込む上質な空間を醸成してくれる。

内装色はコントラストを抑えたブラウン、グレー、ブラックの3色が設定され、落ち着いた雰囲気でシックな大人の室内空間を表現している。

また中上位グレードには、シートなどに本革を採用した「レザーパッケージ」も設定された。

新型ハリアー シャシー

新型ハリアーの骨格となるプラットフォームには、TNGAのGA-Kという、カムリやRAV4にも採用されているプラットフォームを採用している。

高剛性化と低重心化を図り、ドライバーの感性を重視した乗り心地と走りの両立を追求したという。

サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式、リアにダブルウィッシュボーン式を採用。TNGAによるバランスの取れた高剛性ボディにおいて、前後のサスペンションのジオメトリーを最適化している。徹底的な走り込みとチューニングを重ね、重厚感としなやかさを併せ持つ「乗り味」を追い求めた。

たとえば、走り出した瞬間や高速走行時の車両挙動の収束性を向上するため、ショックアブソーバー内のピストン速度が2mm/s以下の極微低速域においても、スムーズなストロークの動きを確保したショックアブソーバーを採用。接地感のあるフラットな乗り心地を実現している。

また、ブレーキ制御によりコーナリング中のアンダーステアを抑制するアクティブ・コーナリング・アシスト(ACA)を搭載した。ステアリング切り始めのレスポンスが良く、軽快な操舵感を持つ電動パワーステアリングと相まって、意のままに車両をコントロールする心地良さを実現している。

新型ハリアー パワートレイン

新型ハリアーには、TNGAによって一新した最新のダイナミックフォースエンジンを搭載している。

直4 2L直噴のM20A-FKS型がガソリン車に。直4 2.5L直噴のA25A-FXS型がモーターと組み合わされてハイブリッド車に搭載されている。どちらもカムリやRAV4に搭載されて定評のあるパワーユニットだ。

M20A-FKS型は、最高出力171psと最大トルク21.1kg-mを発生。発進ギアを追加した無段変速機のダイレクトシフトのCVTを組み合わせ、力強くダイレクトな走りとともに素早い変速によるスポーティな走りも楽しめる。

A25A-FXS型は、最高出力178ps/最大トルク22.5kg-mを発生し、モーターとのシステム最高出力は218ps(後述する4WDでは222ps)を発揮する。アクセルを踏んだ瞬間にわかる動力性能とダイレクト感に加え、燃費向上も実現している。

どちらも2WD(FF)が基本だが4WDも設定。ガソリン車では電子制御のダイナミックトルクコントロール4WDを、ハイブリッド車では後輪をモーターのみで駆動する2モーターのE-Fourが採用されている。

新型ハリアー 装備

都市型SUVのハリアーらしく、安全装備や快適装備は充実している。

安全装備では、歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼間)を検知対象に加えたプリクラッシュセーフティを採用した予防安全パッケージの「トヨタセーフティセンス」をはじめ、駐車場など低速走行時における衝突の緩和や被害軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー「パーキングサポートブレーキ(静止物)」などを装備。

また、あおり運転や事故などのときに対応する、走行中の前後方向映像を録画可能なデジタルインナーミラーもトヨタ車で初採用した。

ハイブリッド車では、AC100V/1500Wのアクセサリーコンセントを設定。家庭用と同じコンセントを通じて電化製品を使用できるのはもちろん、停電や災害などの非常時には発電機としても使用が可能だ。

さらに、TコネクトSDナビゲーションは、12.3インチのTFTワイドディスプレイを採用し、SDL(スマート・デバイス・リンク=スマートフォンアプリとクルマがつながるためのオープンソース)などのスマートフォン連携機能にも対応した。

オーディオでは、9スピーカーのJBLプレミアムサウンドシステムも設定し、先進かつ臨場感のある音響空間を構築している。

これらの装備はグレードによって標準装備またはオプションとなるが、その詳細は6月の価格発表時までに明らかにされるだろう。

新型ハリアー スペック(ガソリン車:トヨタ測定値)

ハリアーZレザーパッケージ

価格(10%税込み):未発表
全長×全幅×全高:4740×1855×1660mm
ホイールベース:2690mm
重量:1620kg(4WDは1680kg)
パワートレイン:1986cc直4 DOHC
最高出力:171ps/6600rpm
最大トルク:21.1kg-m/4800rpm
トランスミッション:CVT
タイヤサイズ:225/55R19

新型ハリアー スペック(ハイブリッド車:トヨタ測定値)

ハリアーZハイブリッド・レザーパッケージ

価格(10%税込み):未発表
全長×全幅×全高:4740×1855×1660mm
ホイールベース:2690mm
重量:1710kg(4WDは1770kg)
ドライブトレイン:2487cc直4 DOHC+モーター(4WDは2モーター)
最高出力(エンジン):178ps/5700rpm
最大トルク(エンジン):22.5kg-m/3600-5200rpm
最高出力(前モーター):120ps
最大トルク(前モーター):20.6kg-m
最高出力(4WD:後モーター):54ps
最大トルク(4WD:後モーター):12.3kg-m
トランスミッション:電気式無段変速機
タイヤサイズ:225/55R19

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