■Sクラスの大きな武器である「匿名性」とは
ショーファーセダンというカテゴリーをリードするメルセデス・ベンツ「Sクラス」には、「匿名性」という大きな武器があります。
トヨタから発売された新型「クラウンセダン」は、Sクラスのような「匿名性」をもったショーファーセダンとなれるのでしょうか。
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2023年11月2日、トヨタは新生クラウンシリーズの第3弾となる新型「クラウンセダン」を発売しました。
新型クラウンシリーズがSUVを中心としたラインナップへと大きく生まれ変わったなかで、FRレイアウトを活かした正統派のセダンであるクラウン セダンは、歴代クラウンが担ってきたショーファーニーズを満たすモデルとなることが期待されています。
一方、このカテゴリーで大きな存在感を放ち続けているのが、メルセデス・ベンツのSクラスです。
メルセデス・ベンツのフラッグシップモデルであるSクラスは、高級セダンのベンチマーク的存在として、世界の高級車市場を長らくリードしています。
日本においても、年間数千台の販売台数を安定して記録し続けているなど、ライバルであるBMW「7シリーズ」やアウディ「A8」、そしてレクサス「LS」を圧倒しています。
Sクラスがこのカテゴリーをリードし続けている大きな理由が、クルマそのものの仕立ての良さにあることは言うまでもありません。
一方、実際の販売の現場を見ると、Sクラスを求めるユーザーが「ある視点」を高く評価していることがわかります。
それが「匿名性」です。
世界屈指の経済大国である日本では、1000万円を超えるような高級車を購入できるだけの資産があるユーザーは少なくありません。
金銭的に余裕がある場合、快適性や機能性に優れた高級車を選ぶことは非常に合理的です。
ただ、資産家であることを積極的にアピールすることを好まないユーザーも多く、「過度に目立たない高級車」を求めるユーザーが一定数存在するとされています。
その点、このカテゴリーでトップクラスの販売台数を誇るSクラスは、都市部においては決してめずらしいものではなく高い「匿名性」を持っています。
もちろん、世界トップクラスの快適性や機能性を備えていることから、上質な移動空間を提供してくれることは言うまでもありません。
こうした高い「匿名性」は、Sクラスの大きな武器のひとつになっていると考えられます。
■新型クラウンセダンは「匿名性」の高い1台となれるのか?
では、新型クラウンセダンはSクラスになれるのでしょうか。
もちろん、両車はボディサイズや価格帯が異なることから、そうした部分を比較しても得られるものはほとんどありません。
ただ、歴代のクラウンを見ると「匿名性」の高い高級車を求めるユーザーに評価されてきたという事実があります。
そうなると、新たに登場した新型クラウンセダンにも、Sクラスのような高い「匿名性」を求めるユーザーがいると考えても不思議ではありません。
そういった視点で新型クラウンセダンを見ると、Sクラスになれる要素は十分に備えていることがわかります。
たとえば、そのエクステリアをみると、昨今のトヨタのデザインを受け継ぐ存在感のあるフロントマスクや横一文字のテールランプを採用した近未来的なリアエンドとはなっているものの、どちらかと言えば万人受けするデザインで、過度に目立つものではありません。
また、「センチュリー(セダン)」を別格とすれば、トヨタのショーファーセダンは事実上クラウン セダンのみとなっており、その需要を一身に背負うことになるため、セダン不況と言われる昨今でも一定以上の販売台数を記録することが予想されます。
その多くは法人や官公庁などによるいわゆる「黒塗りのクルマ」になると言われており、発売後ほどなくして、都市部を走る黒い新型クラウンセダンの姿が多く見られるようになると考えられます。
そういった意味では、高い「匿名性」を持つことになると考えることができそうです。
それでいて、3000mmというロングホイールベースや最適化されたサスペンションセッティング、さらにはエアブラダー(空気袋)によるマッサージ機能など、上質な移動空間を提供する数々の機能や装備が備わっていることから、新型クラウンセダンが快適性と機能性を兼ね備えていることは言うまでもありません。
つまり、新型クラウンセダンはSクラスのような高い「匿名性」と快適性、機能性を持っており、そういった意味では「クラウンセダンはSクラスになれる」と言っても差し支えなさそうです。
※ ※ ※
ただ、ショーファーカーにおいてもセダンは少なくなっており、トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」のような高級ミニバンが選ばれるケースも増えています。
実際、トヨタが設定している月販基準販売台数は600台と、クラウンクロスオーバーやクラウンスポーツと比べても少ない数字です。
新型クラウンセダンの販売台数が低迷してしまうと、「匿名性」も薄れてしまいます。
そう考えると、新型クラウンセダンがSクラスのようになるためには、一定の販売台数を記録し続けることがまずなによりも重要と言えそうです。
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