この記事をまとめると
■ロードスター軽井沢ミーティングの様子を紹介
右も左もロードスターだらけ! 揃いも揃ったり1000台以上が集まる巨大ミーティングに潜入した
■会場内の気になるクルマをピックアップ
■3名のオーナーにも直撃取材を敢行した
クルマオタクが気になったクルマを勝手にチェック!
5月29日に開催された「ロードスター軽井沢ミーティング」、もう3カ月も前の話になってしまいましたが、前回の記事では、ロードスターの魅力やイベントの楽しさをリポートをさせて頂きました。
https://www.webcartop.jp/2022/06/914499/
で、前回のリポートの最後に「後編に続く」なんて書きましたが、それが今回の記事になります。読者の皆さまと取材にご協力頂いたオーナー様、ごめんなさい。大変お待たせ致しました……!
そういったわけで今回は、参加台数全1172台の中から独断と偏見で勝手に選んだ気になるロードスターのチェックと、ロードスターが好きすぎる「濃すぎるオーナー」3名の方に直撃取材してみました。
この記事を読んでくれた方の中に、僕が目をつけた場所を見て「わかる!」と思ってしまったら貴方は立派なクルマオタクです。おめでとうございます。
では、早速気になるロードスターたちを見ていきましょう。
まずはこちらのNAロードスターですが、”いかにも走ってそう”な雰囲気満点な1台です。取材を始めてすぐ目に飛び込んできました。しっかりロールケージも組まれているほか、ボンネットも軽量な物へ交換されており、空力なんかも効きそうなエアロで武装しています。フォグランプをつけることも兼ねているであろう大きなダクトも最高ですね。純正+αくらいのまとめ方が最高に刺さります。
で、このクルマを語る上で個人的に欠かせないものがもうひとつあります。はい、ホイールです。この車両に装着されているホイールは、1990年代から2000年代初頭のチューニングシーンで大人気だった、ロシア製鍛造ホイール「ディスモンド・リーガマスターEVO」が入っているところです。
マニアックすぎる話で申し訳ないのですが、こちらのホイール、デザインは日本で行われており、素材となっているアルミ素材やプレス機といった製造関係にロシアの物を使っています。そのプレス機は、元々軍需産業で使われてた物を流用しており、そのパワーはなんと「1万トン」という、当時世界最大級の工作機を使って作られたアルミホイールなんです。”超”軽いだけでなく、デザインも秀逸で、現在はプレミア価格で取引されている名品です。最近復刻したことでも、一部ファンの間で話題になりましたね。ちなみに僕も愛用しています。
なおこのホイールは、かつて全日本GT選手権(現スーパーGT)で走っていたFD3S型のRX-7でも使用されており、意外とマツダと縁があったりするのもポイント。
街乗りもサーキットも楽しめるようなコンセプトでまとめられたこのロードスターは、井上にはどストライクな1台でございました。ほとんどホイールの話になってしまいましたね。けど、「オシャレは足もとから」と言われるくらいなので、ホイールはとても大事な要素です!
続いてはこちらの赤いNAロードスター。関西圏のナンバーでした。自走組が非常に多かったのでこちらの方もきっとそうかも? こちらの特徴はなんといってもこのフルノーマル仕立てなところ! さまざまなカスタムがされたロードスターが多いだけに、ここまでオリジナルな1台は逆に新鮮でした。塗装も写真のとおりツヤツヤなのが素晴らしいですね。足もとをサラリと飾る特別仕様車などに純正採用されていたBBSが渋すぎます。
オーナーがとても大事にしていることが見てすぐにわかりますね。これからも大事に維持なさってください。
どんどん行きましょう!
次はこちらの赤いNDロードスター。このイベントは、自分のクルマの前でパーツやグッズを売ることができるのですが、このクルマの前に置かれた箱を見てみると、グッズやお菓子が入ってるわけではないんです。
では何が入っているのか。こちらはなんと猫用の餌「ちゅ~る」の無料配布! なんと太っ腹なオーナーなんだ……。クルマ好きもとい、愛猫家にはなんとも嬉しい出店(!?)。こうやってクルマを通してさまざまな趣味の方と関係が持てるのオフ会のいいところですね。
箱を見てみたところ、イベント開始数十分ほどだったのにも関わらずすでに空っぽでした。しかも、ちゃんとお金も入ってました。なんて優しい……。猫ちゃんを飼ってないこっちまでほっこりする1台でした。
続いて4台目。
こちらは間違いなく会場で1番目立っていたと断言できる1台(他にいたらこっそり教えてください!)。凄いのひと言しか出てきません。まるで年末の紅白歌合戦に出場している某大物歌手の衣装のような迫力です。ロードスターへの愛がもう溢れ出て止まらないといった感じでしょう。あっぱれです! ただ、モール類の維持が大変そうだなぁといらん心配をしてしまったのはここだけのヒミツ(会場でつけたのでしょうか?)。
会場には、マツダが世界に誇る名機「ロータリーエンジン」をスワップした、とあるショップのNDロードスターのデモカーも展示されていたりしました。この仕様、全マツダオーナーの夢ではないでしょうか(そんなことない?)。僕はちょっとどころか”かなり”興味ありますね~。スワップまでの過程や制御、馬力なんかも気になります。
そのほか、会場内を見渡すと、ロードスターに似合いすぎる「トランクケース」を載せているオーナーさんも多くいました。ヨーロッパ車のような雰囲気が出ていてどれもナイスでした! こんな仕立てにして長距離ツーリングなんてしたらきっと楽しいでしょうね。マツダさん、純正アクセサリーなんかで設定するとかどうですか?
ロードスターを愛してやまない3名をご紹介!
続きまして、こちらのページでは会場で見かけたロードスターが好きすぎる3名をご紹介しましょう。※感染防止対策のルールのため、撮影時もマスクを着用して頂いてます。
1人目:タクモさん ・NBロードスター(30代 愛知県)
1人目に紹介するのは、愛知県から自走で参加したタクモさん。なんと今回で8回目の参加なんだとか。リヤには自転車のキャリアを装備しており、趣味で軽井沢をサイクリング兼トレーニングで走りつつ、イベントだけでなく軽井沢を満喫しているオーナーさんです。で、なぜ声を掛けたかって? この方のNBロードスターが”ただの”ロードスターじゃないからですよ。
なんとエンジンは4連スロットル仕様! と、言ってもここまではロードスター乗りの中ではそこそこ鉄板というか、比較的よく見るチューニングです。「じゃあなんだよ」という話ですよね。じつはこれ、バイク用の電子制御スロットルを搭載し、自分で製作とプログラミングを施したフルコン制御のECUでエンジンを制御、自らエンジンOHから搭載まで行ったという究極のプライベーターの方が作り上げた1台なんです。
これがどれほど凄いことか、クルマ好きであればおおよそ想像がつくはず。ちなみに、ペダルはNDロードスターのペダルを流用しているとのことで、もう何が何だかわからないトンデモマシンです。
電子制御スロットルのおかげで、NBロードスターなのにクルコンがついちゃってるのも凄いところ。ECUを自分でやってるからこそ、パーツを揃えてプログラムさえしちゃえばなんでもOKなんだとか。
ちなみに凄いのはそれだけじゃありません。なんとこれとは別にNAロードスターやNBロードスターを3台も所有しているという、もう骨の髄までロードスターに染まっている状態です。初っ端から凄い人に声を掛けてしまいました……。馴れ初めを聞いたところ、ロードスターは当初買う予定がなかったそうなんですが、最初の1台としてクルマの勉強を兼ねて乗ってみたら、次第に沼にハマってしまいこうなってしまったそう。クルマ好きあるあるですね。
話を聞く限り、愛車のNBロードスターについては知り尽くしている様子。無いパーツは自作するのはもちろん、メンテナンスも原則自分で行っているとのこと。最初の1台ということもあり、今回のロードスターは13年乗り続けている相棒ということでした。
もちろん、ここまでやってあるであろうロードスターは、タクモさんの知る上ではこの1台だけ。唯一無二とはこのことです。なお、こうなってしまった理由のひとつにパーツの廃盤があったという。タクモさんはこのインタビューを通して「マツダさん、NBロードスターのスロットルワイヤーをまた作ってください!」と熱烈アピールしてました。オーナーではない自分が言うのもなんともですが、マツダさん、僕からもワイヤーの再生産、お願いします!
2人目:吉村さん・NCロードスター(51歳 熊本県)
会場に来てから早々にずっとこの方が気になっていました。
そりゃそうですよ。人だかりがこの方の周辺から絶えないのですから。そんな気になるNCロードスターのそばに立って、さまざまな方と楽しく会話しているのは吉村さん。なんと熊本県から自走でやってきたという熱意が凄すぎる男性です。ロードスターにハマったきっかけは、若い頃に見たNAロードスターの「リトラクタブルヘッドライト」に憧れたことがきっかけだったそう。
今回の参加は2回目とのことですが、九州では何度もこの手のイベントに参加しているとのことで、オフ会慣れは十分な様子。この方も、なんとロードスターを4台所有しているとか。手持ちは、4連スロットル仕様やATモデルなどだそう。あれ、ロードスターって1台買うともう1台貰える特典があるクルマでしたっけ? 何台も持ってるのが普通なんですか?
冗談はさておき、この方もまた凄い方なんです。クルマの前に展示されているのは”自作”のメーターパネルやリヤパネル。吉村さん、本業はデザインCGなどグラフィック関係のお仕事をしている方とのことで、趣味が高じてこういったオリジナルのロードスター用パーツの製作に取り掛かったんだとか。界隈では有名な方らしく、吉村さんの作成したメーターパネルやスクリーンは大人気で、月に100個以上売れるんだとか。もはや本業になってません? デザインも秀逸で、いろいろなクルマに普段から触れる機会の多い僕的にはかなり”アリ”なアイテムばかりです。ロードスターのオーナーなら絶対欲しくなると思います!
ちなみに、所有する複数台のなかで、なぜ今回NCロードスターで参加したのか聞いてみたところこんな答えが。
「NAやNBなども乗ったり所有したりしましたが、どうしてもパワー不足が目立つんですね。楽しいのは間違いないし、最高なのですが、NCロードスターの2リッターエンジンは余裕もあることから”より”ロードスターの魅力が楽しめるので、歴代で最高なモデルだと個人的には思っています。通勤で毎日80キロほど走るのですが、乗れば乗るほど2リッターエンジンの恩恵が感じられますね」とのこと。
納得しすぎて終始ずっと頷いてた井上は、このインタビューを受けてすぐNCロードスターが欲しくなっちゃいましたね。セールストークもとてもお上手でした!
3人目:加藤さん&野本さん・NDロードスター(東京都 50代&30代)
最後にインタビューしたのはこちらのご夫婦……と、思って声を掛けたのですが、なんと行きつけのバーで知り合った飲み仲間だったという加藤さんと野本さん。今回で3回連続参加とのことです。失礼しました。
この方たちは先ほどの2名とはまた違ったイベントの楽しみ方をしていました。とくに強烈だったのが女性の野本さん。ロードスターを見たりイベントを楽しむのはほどほどに、「手を振りに来るのが目的」だったとのこと。いわゆる「ヤエー」というやつです。バイク乗りの方がお互いにすれ違うバイク相手にやる挨拶のようなもので、クルマに乗ってる方にはあまり認知されていないかもしれません。休日に賑わっているドライブコースに行くと見ることができるかもしれません。
そんな予想外な答えが返ってきたので、思わず僕は「え?」と何度か聞き返しました。そりゃそうでしょ! 手を振りにきたってなんだそりゃ!? 男性の加藤さんも「これがしたいって言うから連れて来たんだよ」とサラッとひと言。楽しみ方は人それぞれ。これもこういったクルマイベントの醍醐味でしょうか?
でもね、いたんですよ。こちらの野本さん以外にも手を振っている方が道中に。僕のクルマはロードスターじゃないので全開でスルーですが、会場が近づくにつれて、路肩の駐車エリアには道行くロードスターたちに手を振る人が大勢いたのを思い出しました。きっと恒例行事というか、ひとつの儀式なのでしょう。
野本さんは、最初に参加した際に何気なく手を振ったらたまたま返ってきたことが、「ヤエー」にハマるキッカケになったんだとか。オープンカーだからこそ、こんな楽しみ方もあるんですね。ビックリです。ちなみにロードスターを買う予定はとくにないとか。そこは是非愛車にお迎えしてあげてください……!
なお、男性の加藤さんは、元々NAロードスターのオーナーだったようで、子育てなども落ち着いたのを機に、「ソウルレッド」のNDロードスターを決め打ちで購入したという熱意あるオーナーさん。車高調やアルミホイール、マフラーなどをインストールし、ポイントを抑えた大人な仕立てになっており、ダンディな風貌にピッタリな1台になっていました。
ちなみに、このイベントに参加するにあたって目標がひとつあったとのこと。それは、メインステージがある「No.1」の駐車場に愛車を置くこと。その念願が今回叶ったのも嬉しいと語ってくれました。参加者からしたら、やはりここのエリアに置くことは憧れなんだとか。3回目の参加でようやく念願が叶ったとのことでした。加藤さん、おめでとうございます!
という、濃すぎる3名の方へのインタビューでした。なんでしょう、ロードスターが欲しくなっちゃいますね……ここまでの熱量を語られてしまうと。凄い世界を覗いてしまいました。
個人的な話をすると、年に何度かこういったイベントにプライベートで顔を出すこともあるのですが、ここまでの次元は未体験でした。クルマオタクには非常にいい1日だったと思います。
ってなわけで、長くなりましたが、これにて2022年の「ロードスター軽井沢ミーティング」リポートを締めたいと思います。ロードスターオーナーの皆さん、是非来年は参加してみてはいかがでしょうか!?
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