■軽自動車×車中泊、それに適したモデルは?
近年、「軽自動車で車中泊」というキーワードが注目されています。
様々な軽自動車が存在しますが、車中泊ユーザーの関心が高いモデルにはそれぞれにどのような特徴があるのでしょうか。
【画像】え…寝れるじゃん! 驚きの「アトレー車中泊仕様」を写真で見る!(72枚)
2018年7月に発売したN-VANは、ホンダが展開する「N」シリーズのラインアップに設定される商用向けの軽バンとして登場しました。
室内空間としては、商用ニーズに対応するため積載性や積載量を意識した作りになっている他、ホンダ独自の技術「センタータンクレイアウト」で、燃料タンクは前席の下になる分、荷室の床を低くして、縦方向に広がる大空間を実現しました。
荷室サイズは荷室長(2名乗車時)1510mm×荷室幅(4名乗車時)1390mm×荷室高1365mmとなります。
なお最大の特徴としては助手席からテールゲートまで床面をフラットにすることで長物の積載に加えて、近年注目される車中泊も楽に行なうことが可能で、助手席倒した最大スペース長は2635mmとなります。
さらにホンダの純正アクセサリーを手掛けるホンダアクセスでは車内の空間を上下2段に分割できる「マルチボード」や、車中泊での熟睡を妨げる「外からの視線」や「眩しい外からの光」を遮断してくれる「プライバシーシェード」なども用意しています。
一方のアトレーは、2021年12月に17年ぶりのフルモデルチェンジを実施しました。
デザインは車体形状をよりスクエアに、そして床面もフラットにすることで荷室の効率を高め、商用ニーズやアウトドアニーズに対応。
荷室の各寸法は、荷室長1820mm(2名乗車時)×荷室幅1410mm(4名乗車時)×荷室高1215mm(アトレー)。荷室の最大積載量は1275リットルにも及びます。
さらに車中泊を意識した部分では、水平格納式リアシートの採用でフラットなフロアで横になれるスペースを実現することで、レジャーの休憩や車中泊に活かせます。
またエンジンオフ時でも、ポップアップ機構付リヤガラスで簡単に車内空気の換気が可能です。
さらに、荷室にはタブレットや小物などが収納できるデッキサイドポケットを装備することで、車中泊時にも便利に使えて、室内が散らかることなく、スマートに過ごすことが出来ます。
また純正アクセサリーとしてはプライバシー保護に役立つ「セパレーターカーテン」や「収納式デッキボードセット」などを用意。
収納式デッキボードセットは、収納時880mmから展開時1750mmに拡大するもので幅1100mm、高440というベッド台として使える代物です。
なおアトレーの開発者によれば「中年層の男性などの車中泊ニーズが高まっており、そのあたりを考慮して開発した」と話しています。
※ ※ ※
N-VAN、アトレー共に昨今の車中泊ニーズを取り込んだ特徴を持っています。
そして2022年8月にはスズキからは「スペーシアベース」というモデルも登場していますが、どのような特徴があるのでしょうか。
■実はまだあった「車中泊仕様」なる軽バン… それはなに?
スペーシアベースは、「遊びに仕事に空間自由自在。新しい使い方を実現する軽商用バン」をコンセプトに、商用車の積載性や広い荷室空間を実現したスズキのスペーシアシリーズです。
パッケージングは、助手席を前に倒してテーブルとして使用出来る他、隙間のないフルフラットなフロアと低く抑えた荷室開口地上高による、使いやすく荷物が出し入れしやすい荷室空間。
スペーシアと同等の乗り降りしやすいシート高や乗り心地のよいフロントシートによる、快適な前席空間を両立しました。
荷室空間は、荷室長735mm-1205mm、荷室幅1245mm-1265mmを実現。
また、全車標準装備のマルチボード(上段/中断/下段/前後分割)を使い分けることで車中泊やワーケーションなど、目的に合わせて室内空間を自由にアレンジすることが可能です。
なお車中泊をする場合には前席の背もたれを後ろに倒し、マルチボードを下段モード(床面積2030mm)にすることで大人2名が就寝可能です。
さらに、多彩な収納スペースを設置した他、ユーティリティーナットや助手席シートバックテーブル、防汚タイプラゲッジフロアなども備わっています。
純正アクセサリーでは「プライバシーシェード」や「リラックスクッション」「ブランケットクッション」など用意。
※ ※ ※
このように車中泊ニーズの高まりと共に自動車メーカーでもクルマ側そして純正アクセサリーで快適な車中泊を行う方法を提案しています。
ホンダ、ダイハツ、スズキの各販売店それぞれでも「車中泊をしたいというお客様は増えている」と話していました。
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みんなのコメント
明らかに車中泊をしている多くいる。
ああいうのって不法占有で逮捕にはならんのか?