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フェルナンド・アロンソがラリーレイド初挑戦。2度フロントガラスが割れる不運も16位完走

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フェルナンド・アロンソがラリーレイド初挑戦。2度フロントガラスが割れる不運も16位完走

 2020年のダカールラリー参戦を目指すフェルナンド・アロンソが、9月13~14日に南アフリカを舞台に行われた『リヒテンバーグ400』に参戦した。アロンソは総合16位でフィニッシュしたものの、途中マシンを転倒させたほか、鳥と衝突するハプニングもあり、ラリーレイド初挑戦で洗礼を受けた。

 2020年1月にサウジアラビアで開催されるダカールラリー参戦を目指し、TOYOTA GAZOO Racingとともに活動しているアロンソ。これまでプライベートテストなどでラリーレイドの経験を深めてきたが、実戦はこのリヒテンバーグ400が初めてとなった。

ダカール二輪部門で5度の総合優勝飾ったマルク・コマ、元F1王者アロンソのコドライバーに就任

 大会開幕前の12日(木)に行われた300kmのシェイクダウンでは、ナビゲーターを務めるマルク・コマがコース図や車載ナビへの理解度を深めながら、さまざまな路面を走り、大会への理解度も高めていく。

 続く13日(金)は翌14日(土)に行われる本戦の出走順を決める“プロローグラン”が行われた。このステージは55kmで構成され、アロンソは10番手でプロローグランをスタートした。

 前を走るライバルが巻き上げた砂埃によって視界を遮られながらの走行を強いられたアロンソだが、序盤からハイペースで走行を続けるとトップと32秒差の3番手タイムをマーク。本戦で3番手スタートの権利を手にしてみせた。

 ここまで順調に走行してきたアロンソ/コマ組だったが、迎えた本戦では190kmのステージ、スタート地点から27km付近でマシンを転倒させてしまい、フロントガラスが割れてしまう。

 アロンソたちは現場で割れたフロントガラスを取り除く必要がありタイムをロス。さらに、その後は砂埃の舞うなか、ゴーグルをかけながらの走行を強いられてしまった。

 なんとかステージを完走してサービスパークへ戻ると、チームはハイラックスを整備し、フロントガラスを交換。さらにダメージを負っていた箇所の修復も試みた。

 この整備を挟んで行われた午後のステージも同じ190kmを走る構成。主催者判断もあり砂埃の少ない先頭スタートとなったアロンソ/コマ組だったが、今度はスタートから5km地点で鳥がフロントガラスに激突する“バードストライク”があり、ふたたびフロントガラスが破損してしまう。

 このバードストライクにより片手でフロントガラスを抑えながらの走行を強いられたアロンソ/コマ組だが、区間タイムで速さをみせるなどパフォーマンスをみせ、総合16位でフィニッシュへとたどり着いた。

 なお、大会では同じトヨタ・ハイラックスを操るTOYOTA GAZOO Racing南アフリカのジニール・ドゥ・ビリエ/デニス・マーフィ組が勝利。2位にもチームメイトのヘンク・ラテガン/レット・カミングス組が入っている。

 この結果、ラテガン/カミングス組は2019年の南アフリカ・クロスカントリーシリーズでWチャンピオンを確定。トヨタもマニュファクチャラーズタイトルを手にしている。

 ラリーレイドでの初実戦を終えたアロンソは「クルマに乗るたびに、つねに何かを学び、どんどんハイラックスに馴染んでいる。残念ながら今日は我々にとって厳しい1日となってしまった」と述べている。

「午前中、我々は転倒でフロントガラスを破損してしまった。それにより視界が悪化してしたから、我々はフロントガラスを取り払ったんだ。その後の走行はゴーグルをして、ほかの車両が巻き上げる砂埃の中を走ることになったよ」

「午後のループでは主催者が先頭でのスタートを許可してくれたから、クリアな視界で走行することができた。数km走行したところで、フロントガラスに鳥が衝突してふたたびフロントガラスを破損してしまったけどね」

「その後は、200km近くの間、片手でフロントガラスを押さえ、もう片手でステアリングを握っての走行を強いられた。最高の1日だったとは言えないが、ハイラックスで多くの距離を走破でき、今後の重要なレースへ向けていい経験を積むことができた」

 ナビゲーターのコマも「風と砂埃が車内に侵入し、最後まで走り切るのは本当に困難だった。フロントガラスを押さえながら、同時にナビゲーションも行うのは容易ではなかった」と走行をふり返っている。

 2020年ダカール参戦に向け、アロンソは10月3~9日にモロッコを舞台に行われるラリー・モロッコにも参戦する。この大会はダカールラリーの前哨戦にも位置づけられる1戦で競技区間1868km、総走行距離2500kmで争われる。

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