7月23日、WRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・エストニア』の競技最終日“デイ4”がエストニアのタルトゥを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のトヨタGRヤリス・ラリー1をドライブするカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組が優勝。2023年シーズン2勝目を飾るとともにエストニアで大会3連覇を達成した。日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合7位で4日間のラリーを完走している。
全13戦で争われている2023年シーズン後半戦のオープニングにして、夏の“ハイスピード・グラベル(未舗装路)ラリー2連戦”の第1ラウンドとして、7月20日(木)から23日(日)にかけて開催されたラリー・エストニア。同国出身のオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)と並んで、今大会の優勝候補のひとりに挙げられていた22歳の“フライング・フィン”は、その期待に応える圧巻の走りを披露した。
【順位結果】2023年WRC第8戦ラリー・エストニア SS21後
SS1のみが行われたデイ1こそTGR-WRTのチームメイト、エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)に首位の座を譲ったものの、ロバンペラは翌21日(金)に先頭スタートによる不利を感じさせない力走を見せ、デイ2の午前中にトップに浮上したティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)からラリーリーダーの座を奪う。
ライバルと3秒差の首位で迎えた土曜のデイ3では、オープニングのSS9から4連続ベストを記録すると、ミッドデイサービスを挟んだ午後のループでも5ステージ連続でステージウイン。全9SS制覇の離れ業をやってのけ、総合2番手につけるヌービルを34.9秒引き離す独走体制に。
最終日も史上最年少チャンピオンの勢いは止まらず。今朝のSS18“カラスキ1”で連続ベストを「10」に伸ばしたばかりか、続くSS19“カンビヤ1”とSS18の再走ステージ“カラスキ2”も制し、いよいよ後続との差は46.5秒に達した。こうなるともはや王者を止められる者はなく、最後パワーステージもロバンペラが制し、ボーナスの5ポイントを加えた“フルポイントマーク”でのシーズン2勝目を達成。2日続けての全ステージウイン、週末を通して延べ15回のステージ優勝を飾ったフィンランド人はチャンピオンシップのリードを55ポイントに拡げている。
競技2日目から総合2番手のポジションを守ってきたヌービルは、最後までこの順位を堅持し2位表彰台を獲得。ドライバー選手権ではランキング5位から同3位に浮上した。
■ラッピが今季4度目の表彰台を獲得
優勝争いとは対照的に、前日から激しいバトルが続いたエバンスとエサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)による3番手争いは、後者に軍配が上がった。エバンスに対し7.3秒のリードを持って最終日に入っていったラッピは、オープニングのSS18で2番手タイムをマークし後続との差を9.6秒とした。
続くSS19はトヨタのドライバーが気を吐き1.7秒取り戻すが、SS20はふたたびラッピがセカンドベストを刻み、最終パワーステージを前にして両者のタイム差は9.1秒となる。運命のSS21ではエバンスがライバルのタイムを1.9秒上回ったが、逆転には至らず。この結果ラッピが3位表彰台を獲得している。
今大会でラリー1デビューとなったヒョンデのテーム・スニネン(ヒョンデi20 Nラリー1)は、最高峰クラス“復帰戦”で堂々のトップ5フィニッシュを達成した。総合6位には最終SS21で勝田からポジションを取り戻したMスポーツ・フォードのピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)が入り、勝田は7位でのフィニッシュとなった。8位は初日に不運に見舞われた“地元のヒーロー”タナクだ。
ラリー1勢の後方では、WRC2クラスを制したアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアRSラリー2)が総合9位に。同クラス2位となったサミ・パヤリ(シュコダ・ファビアRSラリー2)がトップ10リザルトの最後を締めくくっている。
ハイスピード・グラベルラリー連戦の第2ラウンドとして行われるWRCの次戦第9戦は、フィンランドのユバスキュラが舞台となる『ラリー・フィンランド』だ。TGR-WRTの“ホームラリー”でもある同大会は8月3~6日に開催される。
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勝てるチームに、勝てるドライバーが揃うのは、どのカテゴリーでも同じでしょう。