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「全盛期の湾岸を戦い抜いたZ32」最高速は200マイルオーバー! 新車から育て上げた600馬力のフルチューンスペック

掲載 更新 31
「全盛期の湾岸を戦い抜いたZ32」最高速は200マイルオーバー! 新車から育て上げた600馬力のフルチューンスペック

実測328キロをマークする生粋の最高速アタッカー!

エクステリアは闇夜の公道に溶け込むステルスメイク

「全盛期の湾岸を戦い抜いたZ32」最高速は200マイルオーバー! 新車から育て上げた600馬力のフルチューンスペック

チューニングの歴史を紐解く時、絶対に避けては通れないジャンルがある。そう、最高速だ。90年代前半の“ワンガン”全盛期には、週末ともなると東京湾の海岸線に沿って千葉~東京~神奈川を結ぶ60km弱の巨大ステージに最高速ランナー達が集結、地上から数十メートル高いこの場所で、激しい空中戦を繰り広げていたものだ。

その中で様々なトレンドが生まれては消え、時代の変化に合わせてアプローチもモダナイズドされていったわけだが、いずれにせよ“目立たせない=ステルスメイク”がスタイリングの根幹テーマと言えるのかもしれない。

加えて、走行性能の観点から車高は落としすぎずストローク量を最大限に稼げる適正位置で留め、タイヤ&ホイールも過度のインチアップを避ける…など、他ジャンルと比較すれば、最もノーマルに近いエクステリアなのである。

“羊の皮を被った狼”、その表現が最も適したジャンルが最高速というわけだが、今回紹介するZ32はまさにその方向性を突き詰めたチューンドだ。全盛期の湾岸を駆け抜け、OPTION誌の最高速企画では328キロという記録マーク。レヴォルフェS.A.の名を全国区に伸し上げた原動力であり、溝田代表が新車から育て上げた相棒だ。

エンジンはVG30DETTにコスワース製89φ鍛造ピストンで3.1L化。そこにワンオフEXマニを介してギャレット製タービンをツインで装着。ワンオフの純正加工大容量サージタンクやアルミパイピング等を組み、ブースト1.5キロ時に600psを発揮する。なお、シリンダーヘッドポート研磨や各部バランス取りなど、エンジン内部の細かい部分までキッチリと仕上げられている。

「ファイナルは昔ニスモから出ていたハイギヤードの3.3に変更して、レブは8000rpmに設定しています。“追いかけっこ”で負けないよう、再加速性能に拘って作りました」と溝田代表。

リヤセクションは、76.3φの2本出しチタンマフラーをセンターに配置。カーボンで製作されたディフューザーが大きな威圧感を放つ。速度レンジの高いステージでは、安定性向上に絶大な効果を発揮する。

アブフラッグ製フロントディフューザーを加工し、カーボンリップを組み合わせたフロントバンパー。飛び石により剥がれた塗装が、このクルマの戦歴を物語っている。ちなみに、ダクト付きボンネットは純正品を加工したものだ。

ワイド化されたフェンダーに収まるのは、ボルクレーシングTE37&ミシュランパイロットスーパースポーツだ。サイズは18インチで、フロント9.5Jに245幅、リヤ10.5Jに275幅を装着する。なお、キャリパーはブレンボ製へグレードアップし、フロントはF50タイプ、リヤがF360タイプとなっている。

HKSの60φメーターが並ぶスパルタンなコクピット。メーターは欧州仕様の280km/h仕様へと交換されている。ロールケージはクロモリ&ジュラルミンの11点式を装着し、剛性&乗員保護性能を確保。トランクにはエンジンルームより移設した軽量ドライバッテリーが搭載されている。

ここまでアグレッシブなスタイリングながら、完全車検対応車という一面を併せ持っているのもこのチューンドの特徴。なお、車高に関しては90mmを確保していないが、法改正前に公認取得済みだ。

現役引退後は、気分転換用のドライブ仕様になっているそうだが「ずっと無茶させてきたので、もうボディはガタガタです。でも、コイツで出かけたりすると、やっぱり良いクルマだなって思いますね」。溝田代表とZ32のチューニングカーライフは、まだまだ続いていきそうだ。

●取材協力:レヴォルフェ・エス・アー 神奈川県横浜市都筑区池辺町3960 TEL:045-929-6087

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みんなのコメント

31件
  • サスペンションは硬さよりストロークが大切。
    かっこだけの車より走りを追求したセッティングは美しく感じる。
  • 見た目だけに拘らず実力主義、良い時代でした。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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