ニック・タンディは、3月15日に行われた『第73回モービル1・セブリング12時間レース』での優勝に続き、さらにふたつの栄誉ある“偉業”で歴史を塗り替えることができて「信じられない」気分だと語った。
ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ(PPM)のドライバーである彼と7号車ポルシェ963をシェアしたフェリペ・ナッセとローレンス・ファントールの3名は、1月末のデイトナ24時間レースでの総合優勝に続き、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で開幕2連勝を飾った。
王者強し、ポルシェが開幕2連勝。2クラスで最終盤にドラマ【セブリング12時間決勝レポート】
このイギリス人ドライバーは、ル・マン24時間レース、デイトナ24時間レース、セブリング12時間レースの総合優勝を果たした10人目のドライバーとなり、スポーツカーレース界の“トリプルクラウン”として知られている偉業を成し遂げた。
さらにタンディは、セブリングでの勝利により上記3つのレースにスパ・フランコルシャン24時間、ニュルブルクリンク24時間、プチ・ル・マン(ロード・アトランタ10時間)を加えた、いわゆる“耐久ビッグ6”のすべてで総合優勝を果たした最初のドライバーとなった。
これはポルシェのファクトリードライバーであるタンディが、過去のル・マン、ニュルブルクリンク、スパの24時間レースで総合優勝を果たした後、今年のデイトナを制してから8週間も経たないうちに達成されている。
「4つの24時間レースすべてで優勝することが、これほど大きなことだとは思ってもみなかった。信じられない気分だ」と40歳の彼は語った。
「デイトナでの勝利は世界的に広まった。世界中で話題になっていた」
「『トリプルクラウン』はおそらく、もっとも歴史的な栄誉のひとつだろう。その達成者リストに載っている人々の名前を見ると、自分が関わっている人たちがいることがわかる。これは信じられないことだ」
「デイトナのようなレースひとつで優勝したときに起こる信じられない出来事に加え、その他の細かい出来事も忘れてはならない」
「2018年に初めてセブリングでクラス優勝したとき、『これで記録が完成した』と言ったのを覚えている。当時はル・マン仕様のGTカーでレースをしていた。IMSAの耐久レースと(2015年にLMP1カーで出場した)ル・マンの計4つのレースで優勝したんだ」
「誰かが『6連符』だと言っていたと思うが、これもまた誰も達成したことのない記録だ。願わくば、4つの24時間レースを制覇するよりも、これに匹敵するほうが誰かにとってさらに難しいことであるのを願っている」
「これらの記録を成し遂げる過程で、僕を助けてくれる良い人たちが周りにいて良かった! 本当に素晴らしいことだ」
タンディは、ロジャー・ペンスキー率いるオペレーションチームにもっとも感銘を受けたと付け加えた。PPMは2017年のウェイン・テイラー・レーシング(WTR)以来初めて、デイトナ24時間とセブリング12時間の両レースを同年に優勝し、“フロリダ36時間レース”として知られる2ラウンドを制する偉業を成し遂げている。
「スポーツチームの動きや作戦を含め、このようなミスや間違いを一切せずにひとつのイベントをこなすようなものは滅多にない」と彼は語った。
「36時間にわたって完璧にクルマを走らせた40人ほどの仲間たちと祝杯をあげたところだ。36時間という数字はもちろん、デイトナとセブリングを合わせたものだ」
「これはポルシェとチーム・ペンスキーがミスなくレースに臨み、このような成功を収めることができるような集団を作り上げたことの証左だ」
「レースの世界で一番簡単なことは、ドライビング、戦略の決定、ピット作業など何であれミスをすることだ。過去2回のイベントでこのような結果が出たのは、本当に素晴らしい。信じられないくらいだ」
「セブリングに来て、成功を続けられるなんて最高だよ」
「今年、僕たちのクルマは今のところ毎周リードラップを走っていると思う。さらに、おそらくレースラップの25%以上をリードしているんじゃないかな」
「2台のマシンで計4回中4回(各車2戦で2回)表彰台に上がることができた。信じられない! 関係者全員にとって本当に信じられない成果だ」
[オートスポーツweb 2025年03月16日]
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