WEC世界耐久選手権のLMP2プロ/アマクラスに参戦するジェントルマンドライバー、フランソワ・ペロードは、2022年限りでWECから撤退し、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズへと活躍の場を移すことを明言した。
LMGTEアマクラスで3度チャンピオンに輝き、今季LMP2へと復帰したペロードはこれまでWECとELMSに参戦していたが、来季からELMSへと集中するという。これは、WECのLMP2プロ/アマクラスが廃止されるとの予想に基づき、先回りした決断だ。
ハイパーカー&GT3盛況の余波でLMP2が消滅? クラス間のバランスに悩むWEC
このプロ/アマクラスは、2023年のELMSでは存続することが決定している。
フルタイムのビジネスマンであり、レース愛好家でもあるペロードは、11月のバーレーン8時間レースで終了する今シーズン限りで、「100%」WECから離れることを明言した。彼は、今後のプログラムを決定する上での「さまざまなパラメーター」が関係していると説明している。
2024年以降、WECとELMSではGTEクラスがGT3へと置き換わる。ペロードはGTEを好んでいることから、今後はLMP2に集中することになる。
さらにパドックの関係者によれば、ハイパーカークラスへの参戦台数増加とGT3における高い需要に対応するため、2024年以降はWECからLMP2が外される可能性があるという。
WECを去るのか、と聞かれたペロードはこう答えている。
「来年については、100%だ。2024年に関しては、GT3で復帰しない限りはね......むしろ僕は、ELMSのLMP2や、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の4つのロングレースに集中したいと思っているんだ」
「だから、ELMSということになると思う。WECは楽しかった。9シーズンもやれたのはラッキーだった。それはそれとして、僕はシリーズの決断を尊重する」
「ACO(フランス西部自動車クラブ)にとってはいい意味での問題だ。2024年にはグリッドに14台くらいのハイパーカーが並ぶことになる。そしてGT3マニュファクチャラーは充分にあるので、残りのグリッドは完成しているじゃないか」
「LMP2が、ELMSとAsLMSアジアン・ル・マン・シリーズのためのものになる理由は理解できる。プロ/アマカテゴリーを残す限りはね。僕の得意から大きく外れているコースもあるけど、他のブロンズ(ドライバー)と戦えるのはいいことだ」
「来年はELMSのプロ/アマに参戦することがほぼ確定しており、それは理にかなっている」
「他のブロンズも同じ決断をすることを望んでいる。6台、7台、8台で、ちゃんとしたチャンピオン争いができればいいなと思う」
ペロードは、フロリダにアメリカでの本拠を置くAFコルセから、デイトナ24時間のLMP2クラスへ参戦することも「視野に入れている」という。
45歳のペロードは、2017年にエビモターズ・ランボルギーニ・ウラカンGT3エボでデイトナに参戦しており、実現すれば6年ぶりにIMSAウェザーテック選手権のグリッドに復帰することになる。
「問題は、デイトナなのかAsLMSなのか、だった」とペロード。
「デイトナは80%(確定)、あとは資金面やドライバーを微調整するだけだ。IMSAのルールではブロンズが必須なので、他のブロンズドライバーと戦うことになるが、それはいいことだ」
「AFコルセと一緒にやっていこうと話し合っていることは、隠していないよ。そして、アマト(・フェラーリ/AFコルセチーム代表)はIMSAの4大(耐久)レース参戦をプッシュしている」
「おそらく来年は、僕の仕事のスケジュールが複雑になるだろう。でもいつかの日か……IMSAのレースについて良いことしか耳にないよ」
■フェラーリLMHのおかげでドライバー探しが難航
ペロードは2023年に向け、新たに組むドライバーを探している。これは、現在のLMP2におけるパートナーであるニクラス・ニールセンとアレッシオ・ロベラが、フェラーリのGTファクトリードライバーであることを考慮しているからだ。来季、フェラーリはWECハイパーカー・クラスに参戦するドライバーを、6名選出する予定となっている。
ニールセンとロベラは、10月30日に一般公開されるフェラーリLMHをテストドライブしている。ファクトリードライバーの人数は多く、もっとも若いこのふたりにハイパーカーのシートが保証されているわけではないものの、ペロードは彼のプログラムにおけるラインアップ変更の可能性を「大きな問題」であるとしている。
「理想を言えば、ニクラスとアレッシオがハイパーカーに昇格すれば、彼らにとっても良いことだし、素晴らしい物語になる」とペロード。
「フェラーリにとって、ニクラスがフェラーリ・チャレンジから、アレッシオがイタリアンGTから来たことをアピールするのは、いいストーリーだと思う。彼らにはハイパーカーに達するまでの、良い道のりというものがあるからね」
「それが意味することは、僕にはふたりの(新たな)ドライバーが必要ということだ。それは現在進行中の作業だ」
「何人かのドライバーはいるけど、それほど多くはない。ハイパーカーのおかげで、優秀なドライバーの多くはすでにヨーロッパやアメリカで(参戦が)確定しているから、そう簡単にはいかないんだ」
「このクルマを理解しているドライバーと一緒になって、冬に何度かテストをするのがいい方法になるだろうね」
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