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中国のEVメーカーBYDが日本上陸、2023年に3車種を投入

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中国のEVメーカーBYDが日本上陸、2023年に3車種を投入

2022年1~6月期は約64万台を販売、NEV販売台数世界No.1に

BYDの日本法人ビーワイディージャパン(以下、BYDジャパン)は、7月21日、日本の乗用車市場へ参入することを決定したと発表した。

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これに伴い、BYDジャパンは、国内における乗用車の販売ならびに関連サービスを提供する100%出資子会社としてBYD Auto Japanを2022年7月4日(月)付で設立。BYD Auto Japanは、2023年1月より順次、EV3車種の販売を開始する予定とのこと。

BYD Auto Japanが発売を予定しているのは、最新のテクノロジーが満載のスタイリッシュなミドルサイズe-SUV「ATTO 3(アットスリー)」と、日常に溶け込むサイズでさまざまなライフスタイルにマッチするe-Compact「DOLPHIN(ドルフィン)」、BYDの最新技術を結集したハイエンドなe-Sedan「SEAL(シール)」の3車種。2023年1月に発売予定の「ATTO 3」を皮切りに、2023年中頃に「DOLPHIN」、2023年下半期に「SEAL」の発売を予定している。

BYD Auto Japanは、販売代理店を通じて乗用車の販売とアフターサービスを提供し、日本の顧客ニーズに応えるサービス体制を構築していくとしている。

また、BYDジャパン及びBYD Auto Japanは、ブランドパーパスとして「eモビリティを、みんなのものに。」を掲げ、日本全国の人たちにとってeモビリティが身近なものとなるよう、取り組みを進めていくという。今後は『RED BRICK BEACH 2022 presented by BYD AUTO JAPAN』への協賛およびEVの出展と試乗機会の提供のほか、BYDのeモビリティがある生活を体感できる『eモビリティパートナープログラム』の実施を予定している。

日本での乗用車発売の背景

中国・深圳に本社を構えるBYDは、乗用車のほかEVバスやEVトラックなどの商用車も含む新エネルギー車(以下、NEV:EV、PHEV、FCVの中国における総称)を世界70超の国と地域、400超の都市で展開する世界最大手の自動車メーカーのひとつ。特に、BYDの乗用車は2021年、前年比220%増の約60万4000台のNEVを販売。さらに2022年1~6月には前年同期比3倍超となる約64万台を販売し、NEV販売台数世界No.1となった。

BYDの日本法人として2005年に設立したBYDジャパンは、国内でEVバスやEVフォークリフトなどを中心に事業を展開し、国内EVバスシェアは約7割にのぼるなど、商用領域においてモビリティの電動化を推進してきた。

こうした中、日本政府が2035年までに国内新車販売で電動車100%を実現することを決定し、電動化が急務とされる一方で、2021年の日本におけるEV販売実績は約1%に留まっている。BYDジャパンが行った調査では、「車両価格の高さ」や「充電設備の不足」、「航続距離への不安」、「ラインナップの少なさ」などが電気自動車の購入のハードルとなっていることが分かった。

世界中で高い安全性と航続性能をもったさまざまなボディタイプのEVを手に届きやすい価格で展開してきたBYDは、日本においても「eモビリティを、みんなのものに。」をブランドパーパスとして掲げ、2050 年カーボンニュートラル社会の実現に向けて、BYDのEVを日本のユーザーの選択肢のひとつとなるよう、日本の乗用車市場への参入を決定した。

日本発売予定車種について

■ミドルサイズe-SUV「ATTO 3」

「ATTO 3」は、2022年2月に中国で販売を開始して以降、シンガポールやオーストラリアなど中国国外でも好評を得ているモデル。BYDが独自開発した「ブレードバッテリー」を搭載したEV専用のプラットフォーム「e-Platform 3.0」を採用し、485kmの航続距離(WLTC値)と高い安全性、フラットな床面によって広い車内空間と440Lの荷室容量を実現した。

■e-Compact「DOLPHIN」

2021年8月に中国で販売開始した「DOLPHIN」は、海からのインスピレーションを得て、エクステリアとインテリアの随所にイルカをイメージしたデザインが施されている。「e-Platform 3.0」を採用し、471km(WLTC値)の航続距離を可能にした。ラインナップはスタンダード、ハイグレードの2種類で、両グレードで交通標識認識システムや誤発進抑制機能などの充実した安全装備を標準搭載している。

■e-Sedan「SEAL」

「SEAL」は、「DOLPHIN」と同じく海からのインスピレーションを得ており、スポーティかつエレガントなデザインを特徴としたEVセダン。BYDが2022年5月に発表したばかりの最新モデルで、その航続距離は555km(欧州WLTP値)に達する。高い安全性と長い航続距離を誇るBYDの最先端技術が結集されたモデル。

BYD Auto Japan今後の取り組み

​■『RED BRICK BEACH 2022 presented by BYD AUTO JAPAN』

2022年7月30日(土)から8月28日(日)まで、神奈川県横浜市の横浜赤レンガ倉庫イベント広場で開催される『RED BRICK BEACH 2022 presented by BYD AUTO JAPAN』にトップスポンサーとして協賛し、期間中会場内に「ATTO 3」「DOLPHIN」「SEAL」を展示。本会場では、「ATTO 3」を試乗することも可能。
 イベント詳細:https://www.yokohama-akarenga.jp/brickjournal/detail/68

■EVライフを体感できる『eモビリティパートナープログラム』

BYDのEV車に興味を持った方に乗用車を一定期間無償で貸し出し、eモビリティがある生活を体感できる『eモビリティパートナープログラム』を、2022年8月後半より募集開始する。応募受付開始に関する情報や本プログラムの詳細は今後、公式HPにて随時案内。

関連情報:https://byd.co.jp/

構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)

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みんなのコメント

5件
  • 韓国産よりはまだマシだな
    しかし新興メーカー製はまだまだ不安があるから絶対に買わないけど
  • 外観のデザインは良いのですがいかんせん中国だから購入リストには入らない
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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