RBのリアム・ローソンは、F1メキシコシティGPの予選Q2最後のアタック中に角田裕毅のクラッシュに起因する赤旗中断に阻まれ、Q3に進出することができなかった。これについては悔しいとしつつも、角田のような速いチームメイトがいることは、大きなメリットになっていると語った。
ローソンは予選Q1を13番手で通過すると、Q2でもトップ10入りできそうなペースで最終アタックを走っていた。しかし前を走っていたチームメイトの角田がターン12でクラッシュしたことで、赤旗中断。残り時間がわずかだったため、Q2のアタックが再開されることはなく、最終アタックを完遂できなかったローソンは12番手でQ2敗退。角田を筆頭に今回勢いを見せていたRBだったが、Q3に1台も進めることができず、予選を終えた。
■今週末はずっと調子良かったのに……角田裕毅メキシコ予選Q2でまさかのクラッシュ「ピットスタートにならないことを願います」
「もちろん残念だ。今週末はずっと、僕らのマシンは速かった」
ローソンは予選後にそう語った。
「ユウキはフリー走行でとても速かった。僕らは着々と準備を進めていたから、ここでは十分だと思っていたんだ。だから正直に言って残念だ」
「チームは非常に懸命に働いてくれたし、本当に速いクルマを与えてくれたと思う。本来ならば、Q3に1台ではなく、2台のマシンを進出させるのに値すると思う」
ただローソンは、今回の角田の速さは参考になったと語った。
「正直に言って完璧だった。速いチームメイトがいて、彼のデータを使えるというのはいいことだ。週末の間ずっとそうしてきたんだ。タイムを縮めることができたのには、間違いなく役に立っている」
「アタックを走りきれなかったのは残念だ。でも残念ながら最後の方で走ると、時々そういうリスクがある」
「全て正しいことをして、積み上げてきた。だから、本来ならばQ3に進めたと思う」
今回RBは、角田のマシンにのみアップデート版のフロアを投入。ローソンはアメリカGPと同じフロアを使っている。2台揃って同じパッケージにした方が良かったのではないかと尋ねられたローソンは、次のように語った。
「おそらくそうだろね。常に最速のマシンも欲しいものだ」
「でも、現時点ではその理由を理解している。とはいえ正直に言って、フロアに関係なく、2台ともQ3に進むには十分な速さだった」
「とても速いマシンが2台揃い、両方のマシンをQ3に進めるなんて、滅多にないことだ。でも起きてしまったことのせいで、僕らは2台とも(Q2で)敗退してしまった」
「ただアップデートに関係なく、ポイント獲得を狙えることも分かっている。マシンは良い状態にあると思うし、アメリカGPの時点から非常に速かった。だから、現状にはとても満足している」
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