ジョン・クーパーワークスGP風のルックスを手に入れられるキットが登場

独BMWグループのMINIは6月10日、ハッチバックの高性能版「ジョン・クーパーワークス」に、新たなオプションパック「ジョン・クーパーワークスGPパック」を設定すると発表した。

MINIのラインナップで頂点に君臨するジョン・クーパーワークスは、最高出力306hp、最大トルク450Nmを発揮する2リッター直4ツインパワーターボユニットを搭載した刺激的なホットハッチ。だが、それでも飽き足らないサーキット指向のユーザーに向け、MINIはさらにハードコアなジョン・クーパーワークスGPを設定し、昨年3,000台限定で販売。MINI伝統のゴーカートフィーリングを極限まで突き詰めたレーシーな仕立てで好評を博した。

このジョン・クーパーワークスGPは固められた足回りに加え、リアシートまで廃した本気仕様のため、乗り手を選んだのも事実。そこで、素のジョン・クーパーワークスにGPのルックスを与えるためのキットがこのたび登場。過激な外観はそのままに、街乗りにも使いたいという欲張りなニーズに応える。

エクステリアには、真正GP同様にレーシンググレーのボディカラーとメルティングシルバーのコントラストルーフが採用され、ブラックアウトされたボンネットスクープやドアハンドル、各所の誇らしげな「GP」ロゴなどもオリジナルを彷彿とさせる。一方で、ルーフスポイラーや18インチホイールなどは、適度におとなしくリデザインされており、これなら街中でも気恥ずかしさを感じることはないだろう。

4人乗りとなるインテリアにもしっかりと手は入れられており、シートはスポーティな人工皮革ダイナミカで覆われ、特別なレッドステッチ入りのフロアマットが奢られる。さらに、ステアリングホイールも12時の位置に3Dプリンタ製メタルパーツが付与された専用デザインだ。

見た目はハードでも乗ればフレンドリー。そんなキャラクターを実現するジョン・クーパーワークスGPパック。日本導入もぜひ期待したい。