スズキがジャパンモビリティショー出展車を公開したが、そのなかで俄然注目したいのが軽ワゴンBEVのeWX。軽ワゴンEVとしては、日産サクラ&ekクロスEVに続くもので、やっと出たかという印象。はたしてスズキの軽ワゴンBEV、eWXはどんなクルマなのか、紹介していこう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/スズキ
日産サクラ対抗のスズキ初の軽ワゴンEVはハスラーEV! 航続距離はサクラより50km長い230km!
■スズキが初めて発表した軽ワゴンEV!
世界初公開となるeWX
スズキがジャパンモビリティショーで出展する参考出品車のなかで、注目車の一つが、軽ワゴンEVのeWXだ。
開発テーマは「毎日の生活に寄り添う軽ワゴンEV」。今までと変わらず使える安心感と、EVならではの快適さ、楽しさが味わえるEVに仕上がっているという。
現行ハスラー。eWXとよく似ている
軽商用バンのBEVはすでに、スズキ、ダイハツ、トヨタの3社が共同開発した軽商用BEVを2023年度内に発売すると発表。ダイハツが生産し、トヨタがピクシスバン、ダイハツがe-ハイゼットカーゴ、スズキがeエブリイをそれぞれ販売する。三菱はミニキャブミーブをすでに販売中で、ホンダもすでにN-VAN e:を2024年春に発売すると発表している。
軽ワゴンEVとしては2022年6月に日産サクラ&三菱ekクロスEVが登場しているので、今回のeWXは軽ワゴンEV2番目のモデルということになりそうだ。
ハスラーに先進感を加えたイメージ
エクステリアデザインは、角丸長方形をモチーフに、先進感のなかにも親しみやすいキャラクターとし、EVらしい先進感のあるグレーと、ビビットな蛍光イエローをアクセントカラーにしている。
全体的なフォルムは、気付いた方もいるかもしれないが、そう、ハスラーを未来的にしたようなデザインで、ヘッドランプやテールランプも角丸の長方形となっている。
エクステリアと同様、角丸長方形をモチーフにしたもの
インテリアもエクステリアのイメージをそのまま踏襲し、角丸長方形をモチーフにしており、蛍光イエローとホワイトの2トーンカラーとしている。
液晶メーターや角丸のステアリング&ダッシュボード(写真を飾ったり、キーホルダーを装着することができる)などポップでオシャレなイメージ。
パワートレインについては明らかにされなかった。スズキ独自開発なのか、スズキ&ダイハツ&トヨタが共同開発したBEVシステムになるのかいまのところ不明。
ただ1点公表されたのが、230kmという一充電あたりの航続距離のみ。軽商用EVバンの航続距離の目安である200kmを超えてきており、サクラ&ekクロスEVの180kmを超えてきたのは特筆すべきポイントだ。
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■eWXの発売はいつになるのか?
サイドウインドウやテールランプは角丸長方形をイメージ
ハスラーEVことeWXはいつ発売されるのだろうか? そもそも実際に発売されない夢物語なのか。それに対するヒントを見つけた。
スズキは2022年1月26日、2030年度に向けた成長戦略とともにBEVの販売計画を発表している。
2023年度から軽商用BEVを導入し、2030年度までに6モデルを導入するという。そして、なんと欧州市場にはジムニーBEVが投入されることが明らかになったが、残念ながら日本市場はなし。
日本市場では2023年度の軽商用BEVの投入を皮切りに、小型SUV、軽乗用のBEVの投入を予定しており、2030年度までに6モデルを販売する。
資料によれば、すべての車種が2030年度までにBEVになるというのではなく、2030年度のパワートレイン比率はハイブリッドが80%、BEVが20%と明記しており、軽自動車や小型車向けの新型ハイブリッドも開発し、BEVとともに多くの選択肢をユーザーに提供する、としている。
注目は発表されたパワーポイントの資料。その資料には2023年度までにBEVを投入し、2030年度までに6車種展開という見出しと6つのモデルのシルエットが描かれている。
黒いシルエットを見ると、上の段は左からアルト、ワゴンR、ハスラー。下の段は左からエブリイ、2023年1月11日に発表されたフロンクス、2025年までに市販化を計画しているスズキのEV世界戦略車第一弾、eVXに似ている
黒いシルエットを見ると、上の段は左からアルト、ワゴンR、ハスラー。下の段は左からエブリイ、2023年1月11日にインドの「オートEXPO」発表されたフロンクス、2025年までに市販化を計画しているスズキのEV世界戦略車第一弾、eVXに見える。あらかじめ断っておくが、これはあくまでもシルエットから予想したもので、スズキがBEVの車種を発表したわけではない。
念のため、スズキ広報部に聞いてみたが、「具体的な車種を示したわけではなくシルエットはあくまでもイメージとして思っていただければ……」とのことだった。
BEVは日本市場とインドで各6モデル、欧州で5モデルの計17モデルを市場投入するとしている。
欧州では、2024年度からBEVを投入し、SUV・Bセグメントなどに広げていき、2030年度までに5モデルを展開。
この計画から読み取ると、今回発表されたeWXの市販車(ハスラーEV)の発売はeVXに続いて早ければ2024年度に発売される可能性が高い。
欧州市場では5つのBEVを投入する計画。上段左からワゴンR、フロンクス、ジムニーシエラ。下段左からS-CROSS、eVX。気になるのは上段一番右のジムニーシェラらしきシルエット。欧州市場にあって日本市場の資料にはない
欧州市場の製品計画資料のなかには5つのモデルのシルエットが描かれているが、上段の一番右に注目。明らかにこれはジムニー(シエラ)だ。日本市場には描かれていないのに欧州市場にはジムニー(シエラ)のBEVが登場することを示唆している。
インドでは、「オートエキスポ2023」で発表したBEV、eVXを2024年度に投入し、2030年度までに6モデルを展開する計画。
ただし、スズキはBEVだけではなく、あらゆる製品・サービスを提供すべく、ハイブリッド車、CNG、バイオガス、エタノール配合の燃料などを使用したカーボンニュートラルな内燃機関車も継続的に投入していくという。
ハスラーEVは日本市場で発売することは確実とみるが、残念なのは欧州市場で2024年度に発売予定のジムニーEV(シルエット参照)が日本で発売されないのは残念極まりない。
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