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アルファ・ロメオ 4C後継車に「スパイダー」導入へ 次世代EVスポーツモデル、2027年以降発売か

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アルファ・ロメオ 4C後継車に「スパイダー」導入へ 次世代EVスポーツモデル、2027年以降発売か

アルファ・ロメオになくてはならない「スパイダー」

アルファ・ロメオは、ラインナップを拡大・刷新する電動化戦略の一環として、新たな電動ロードスターの導入計画を固めている。

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アルファ・ロメオは8月末に同社初の電動パワートレインを搭載するスーパーカー、33ストラダーレを発表したが、2024年には小型電動SUVを導入し、その後ジュリアとステルヴィオの後継EV、そして中国と米国市場をターゲットにした大型セダンとSUVを発売する予定だ。

電動化を進める中でもスポーティなブランドキャラクターを中心に据える方針を示しており、新たなスポーツモデルの導入にも積極的だ。アルファ・ロメオの製品責任者であるダニエル・グッツァファメ氏は、33ストラダーレの発表会で次なる新型車について言及し、ブランドとの結びつきの強い「スパイダー」の名称を継承する可能性をほのめかした。

「アルファ・ロメオのアイテムの中には、殺してはいけないものがいくつかあります。1つはスパイダー、もう1つはクルマへの愛です。なぜなら、それがブランドだからです」とグッツァファメ氏は述べた。

新型スパイダーは、2013年から2019年まで製造された4Cの後継車であること、そしてEVであることを示すために「4E」と命名される可能性がある。しかし、グッツァファメ氏によると、車名は通常、車両開発プロセスの「後期」に決定されるため、まだ確定していないという。

このような新型車の実現可能性について、グッツァファメ氏は「アルファ・ロメオといえばスパイダーであり、スパイダーといえばアルファ・ロメオです。今のところ、当社は十分に安定しており、正しい基盤を築いています。重要なのは、わたし達がそれ(スパイダー)を作ろうとするとき、成功する見込みがあり、持続可能で、ただ作ることだけを目的に市場に投入しないということを明確にしなければなりません」と述べている。

登場時期については、ラインナップが5車種になれば「手の届く範囲」にあるとされており、少なくとも2027年以降になると考えられる。

次期ジュリアEVと部品共有 個性的な運転体験を

アルファ・ロメオは2027年までに内燃機関を廃止する計画であり、新型4E(仮称)はEV専用モデルとなるだろう。新型プジョーe-3008や近日発表予定のジュリアEVと同様、STLAミディアム・プラットフォームをベースにする可能性が高い。

このプラットフォームは、毎分約16kmの充電能力、0-100km/h加速2.0秒のパワー、800km以上の航続距離など、華々しいパフォーマンスを発揮するバッテリーとドライブトレインに対応している。

4Eのパフォーマンスについては不明だが、アルファ・ロメオは次期ジュリアEVで航続距離800kmを実現するために100kWhのバッテリーパックを使用し、仕様によっては最高出力1000psを謳っている。

4Eは次期ジュリアEVとコンポーネントを共有する見込みだが、スーパーカーではなくスポーツカーという位置づけであることから、より軽量でコンパクトなプロポーションを追求するため、比較的小型のバッテリーが選ばれる可能性が高い。

また、アルピーヌ、ロータス、ポルシェのように、バッテリーをシャシー中央に配置することで、今日のミドシップ・スポーツカーのダイナミクスを模倣する可能性もある。

アルファ・ロメオは、内燃エンジンの特徴を模倣してエモーショナルなキャラクターメイキングを試みると示唆されている。電動スポーツカーのドライビング・エクスペリエンスを、一般的なEVモデルと差別化する方法を模索しているようだ。

グッツァフメ氏はこう説明する。「何を聞くかではなく、何を感じるかです。わたし達は、音以上の波動、耳に響くようなものに変える方法を研究しています。直感から何かを得る必要があるからです。もし実現できれば、それがアルファ・ロメオの未来になるでしょう」

ただし、この機能はドライバーの任意でオフにすることができる。

「次世代のスパイダーについて考えるなら、自然の中や海辺など、まったくノイズのない環境に身を置きたいですね」とグッツァファメ氏。

スパイダーは「最後の仕上げ」 それまでにやるべきことがある

一方、コックピットは「ドライバー重視」のレイアウトとなるだろう。伝統的なダブルカウルのインストゥルメント・パネルと中央のインフォテインメント・スクリーンを備え、ドライバーに重要な情報を提供しながら注意散漫を防ぐものと期待される。

格納式タッチスクリーンを搭載した33ストラダーレを指して、グッツァファメ氏は「これは極端ですが、このようなコンセプトに取り組んでいます。さまざまなユーザーに対応する必要があるため、次のクルマには搭載されないでしょう。(次に発表予定の)BセグメントSUVはファミリーカーですから、ある一定のものを置いておく必要があります。しかし、このインテリアに見られるような解釈があることは確かです」と述べている。

アルファ・ロメオは今後5年間、1年に1車種のペースで新型車を発表することを約束しており、その第一弾が最近ネット上でリークされたBセグメントSUVだ。こうした主力車種によって収益性が向上し、4Eの開発もより現実的なものになるはずだ。

グッツァファメ氏はかつての4Cから得た教訓として、アルファ・ロメオに威信をもたらす象徴的なモデルを発表する前にやるべきことがあると語った。

「今やってもまったく意味がありません。(数年前は)ディーラーに行ったら、4Cとジュリエッタとミトしかなかった。まずはしっかりとしたラインナップを揃えることが必要であり、そしてもちろん、スパイダーは “ケーキの上のチェリー(最後の仕上げ)” でなければなりません。もし(スパイダーが)ケーキだとしたら、それは問題です。持続可能ではないからです」

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みんなのコメント

8件
  • yrv********
    カッコイイな、最高じゃないか。
    販売期前半だけでもいいから、これに内燃機関が搭載されないかな。
  • ran********
    このまま発売されたらかなり売れそうですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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