プジョーのコンパクトSUVモデルのオンライン発表会がYouTubeの公式チャンネルで開催されました。25分足らずのコンテンツはあっという間に見終わってしまいますが、そんな時間もないという方のためにダイジェスト的にまとめます。
■動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=qaFG7AnmXvY
発表されたニューモデルは「SUV 2008」と「SUV e-2008」で、発売自体は2020年9月16日に始まっています。SUV 2008は1.2Lターボエンジン車で、SUV e-2008は名前からもわかるように電気自動車(BEV)。それを同じスタイリングとパッケージングで実現しているのは、2か月前に発表されたハッチバックモデルの「208」と同じパターンでしょう。
価格はSUV 2008が299万円~338万円、SUV e-2008が429万円~468万円。EVの補助金は国から最大37万円、そのほか地方自治体からの補助も期待でき、東京都の場合30万円の補助でかなり価格差が縮まるわけで、ランニングコストも含めると同等という主張にも納得です。
新しい2008の魅力は、ボディサイズから想像する以上のユーティリティをもっていること。全長4305×全幅1770×全高1550mmとコンパクトながら、ラゲッジ容積434L(現行型比+74L)を確保しているほか、ユーティリティ面ではガソリンエンジン車とEVで差がないというのも新世代プジョーに共通する特徴でしょう。
スタイリングのキーワードは「スポーティなライオン」で、バンパーの左右に配されたLEDデイタイミングランニングライトが牙を想起させます。マーケティング・ダイレクターのトマ・ビルコ氏の「今までのプジョーで一番美しいクルマかもしれません」という発言には、歴代のプジョー・ファンから異論もあるかもしれませんが…。
一方、「プジョーのクルマの中で、一番エキサイティングなクルマかもしれません」というアピールには納得するファンも少なくなさそうです。とくに補助金やランニングコストを考慮すると金銭的な負担がガソリンモデルとほぼ同じレベルになるというSUV e-2008は、電動パワートレインの特性を考えても魅力的な選択肢となりそうです。
スマートフォンからエアコンを作動させることができるコネクティビティや、パワートレインを問わず上級グレードに与えられる3本かぎ爪デザインをもつ特徴的なLEDヘッドライトなどのアイコニックな要素にも注目。また、従来モデル比でホイールベースを70mm伸ばし、リアシートの居住性が向上したのも見逃せません。
パワートレインはEVが136ps/260Nmのモーターに50kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、JC08モードでの航続距離は385km。1.2Lガソリンターボのスペックは130ps/230Nmなのでパフォーマンスはほぼ同等といえます。なおガソリンエンジン車の燃費はJC08モードで19.2km/L、燃料タンク容量は44Lです。
CMソングはPerfumeのNEWシングル「Time Warp」。PerfumeとSUV 2008/SUV e-2008のマッチングは何度も見たくなる仕上がりとなっています。デビューフェアは10月10日/11日、全国のプジョーディーラーにて開催予定です。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
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みんなのコメント
モーターやシステムを供給する会社の違いが信頼性の差になってくるだろね