メルセデスは、F1第16戦イタリアGPでW15のシートが熱くなるという問題に見舞われた。グランプリ初日はルイス・ハミルトンもジョージ・ラッセルもこの問題に悩まされたが、トラックサイドエンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは、問題の一因はモンツァの暑さにあったと考えている。
ハミルトンとラッセルは、イタリアGPのフリー走行中、快適な時間を過ごすことはできなかった。ふたりのドライバーは周回を重ねるごとに、シートが熱くなりすぎて痛みを感じると繰り返し不満を訴えていた。この状況について彼らがチーム無線でしきりに不満を訴えたことから、これがふたりにとっていつもとは違う体験であったことがわかったが、レースでは状況は前の2日間ほどひどくはなかったようで、ハミルトンはイタリアGPを5位で終えた。一方、ラッセルは1コーナーでオスカー・ピアストリ(マクラーレン)と接触し、非常に早い段階で最初のピットストップを余儀なくされ、7位に後退した。
ハミルトンは5位が精一杯、ラッセルは事故で後退「夏休み後にペースが落ちた理由を究明する」とメルセデス/F1第16戦
トラックサイドエンジニアリングディレクターのショブリンは、「その最大の原因は、モンツァが非常に暑かったことだ」と説明した。
「シートとマシンは常にかなり熱い状態で走るし、パワーユニットからは大量の熱が発生するので、それを放散させようとしている。また、多くの電子装置がある。それらは非常に激しく動作し、それ自体が熱を発するので、コクピットからその温度を逃がそうとしている」
ショブリンは、モンツァ特有のケースとして、シートの下の温度がかなり高くなる別の要素があると考えている。
「モンツァのストレートでは、プランクが路面に接触する場所がいくつかあり、それ自体が摩擦によって熱を発し、マシンのフロアを通じてドライバーのシートに伝わり始める」
「気温が34度なので、それ以下に下がるものは何もない。熱源も多数あり、それが温度を押し上げるので、コクピットの温度はドライバーの体温をかなり上回る。そうなるとドライバーを冷やすのは非常に難しく、熱はどんどん高まるばかりだ」
それでも、ハミルトンとラッセルの両者が53周のレースをかなりよい状態で完走し、ハミルトンがレースの最終ラップでファステストラップを達成しかけたことことからもわかるように、ショブリンは「彼らは非常に困難な環境でのドライビングに慣れている」と述べた。
「しかし非常に暑いレースになると、少々極端になり、彼らにとって大きな試練となる。彼らは多くの訓練をしていて、高温下でのトレーニングも数多く行っているが、コクピットが彼らよりも高温になると、その熱を取り除くのはほぼ不可能というのが実情だ」
カタールGPがドライバーにとって究極の身体的挑戦とみなされていることから、今後のレースで状況が耐え難いものになるかもしれないとショブリンは懸念している。
「我々はドライバーの状況を改善する方法を模索している。また、スポーツ界でもこうした例外的なレースでドライバーを少しでも涼しく保つために、マシンに追加の装備を取り付ける手段を検討している。だが先ほども言ったように、非常に厳しい環境であり、だからこそ彼らはあれほど多くのトレーニングを行っている」
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