初期型でも素晴らしい容姿は変わらない
イイ感じでモデルライフを重ねてきた、ジャガーFタイプ。これまでに数回のフェイスリフトが施されているが、初期のFタイプであっても、素晴らしい容姿であることに変わりはない。
【画像】才色兼備の2シーター ジャガーFタイプ フェイスリフト前後を比較 XJ220も 全83枚
Fタイプが発売されたのは2013年。最初はコンバーチブルのみの設定だったが、2014年にクーペが追加されている。ゴルフクラブを2セット詰める大きな荷室を備え、優れた実用性を叶えていた。
曲面を描く美しいボンネット内には、多彩なエンジンが搭載されてきた。動力性能は、どれを選んでも不満はないだろう。英国仕様では、エントリーグレードに積まれていた2.0L 4気筒ターボガソリンでも300psを発揮し、249km/hの最高速度を出せた。
スーパーチャージャーで過給される3.0L V6エンジンは、最高出力が339ps。0-100km/h加速を5.1秒でこなす、鮮烈なダッシュを披露する。英国ではMTも設定されていたが、シフトフィールはあまり冴えないため、ATを選んだ方が良いかもしれない。
V6エンジンの「S」では、最高出力が380psへ上昇。0-100km/h加速を4.8秒へ縮めている。引き締められつつ滑らかな、アダプティブダンパーも装備されていた。
これでも不満なら、549psを発揮する5.0LのスーパーチャージドV8エンジンを搭載した「R」も選べた。こちらは4.0秒で100km/hまで加速でき、スーパーカーにも引けを取らない。
XJ220以来の時速200マイル超えのジャガー
Fタイプ Rでは特別な動力性能を受け止めるべく、先進的な電子制御システムとより硬いサスペンション、カーボンセラミック・ブレーキなどが与えられていた。トラディショナルなFRレイアウトだから、これらの装備は不可欠ともいえたが。
2015年から、V8エンジンのFタイプは四輪駆動が標準になっている。Fタイプ Sでもオプション設定されているが、当然の判断といえそうだ。
一層ドラマチックなサウンドとパフォーマンスを求めるドライバーのために、2016年にはFタイプ SVRが登場。V8エンジンの最高出力は575psに引き上げられ、スーパーカーのXJ220以来となる、時速200マイル(321km/h)超えのジャガーとなった。
Fタイプの車重は競合モデルよりかさみ、路上でその質量を感じないわけではない。だが正確性の高いステアリングに秀でたグリップ力を備え、果敢にコーナーを駆け抜けていく。ハイパワーでFRのFタイプの場合は、濡れた路面でワイルドさを露呈するけれど。
乗り心地はスポーツカーとして引き締められているものの、我慢を強いるほどではない。V6とV8エンジンのFタイプにはアダプティブダンパーが装備され、路面の凹凸を巧みに処理してくれる。
車内空間は、高身長の大人2名が快適に過ごせるゆとりがある。低い位置に据えられたスポーツシートと調整域の広いステアリングホイールによって、完璧なドライビングポジションに設定できる。
2020年に大きめのフェイスリフト
モデルの新鮮味を保つため、2017年に小改良を実施。2020年には大きめのフェイスリフトが施された。スタイリングに手が入り、車載技術はアップデートされ、エンジンのラインナップが見直されている。
2.0L 4気筒エンジンはP300へグレード名が変更。5.0L V8エンジンは最高出力が450psへ調整され、P450を名乗っている。Fタイプ Rにも、P575が振られている。
現在の英国の中古車市場を俯瞰してみると、2万5000ポンド(約415万円)程度で2014年式のV6エンジン版が流通している。Sと直4エンジン版は、2万6000ポンド(約431万円)前後から探せる。
2018年式から2019年式の状態の良さそうなFタイプは、2万8000ポンド(約464万円)程へ上昇する。Fタイプ Rは最低でも3万3000ポンド(約547万円)、SVRは5万5000ポンド(約913万円)ほど準備しなければ、英国では入手が難しいようだ。
知っておくべきこと
2017年にFタイプはフェイスリフトを受け、インフォテイメント・システムのタッチプロを獲得。Sに代わってRダイナミック・グレードが投入され、400スポーツも追加されている。
2018年にはトルクベクタリング機能を実装。ダッシュボード上のモニターが拡大されている。2020年に大きくマイナーチェンジを実施。横に長いヘッドライトの形状が、わかりやすい違いといえる。そんな後期型も、2023年に生産が終了する予定にある。
購入時に気をつけたいポイント
インフォテイメント・システム
初期のインフォテイメント・システムは、あまり優れモノとはいえなかった。近年触れると、反応が遅く操作は直感性に欠け、時代遅れに感じられてしまう。2017年以降のシステムはアップデートされているが、それでもベストとはいえないだろう。
バックカメラ
ドライビングポジションが低いため、クルマ四隅の位置を把握しにくい。パーキングセンサーだけでなく、バックカメラも備わるFタイプを探した方が賢明だ。
ディファレンシャル
一部のオーナーによると、シール部分からディファレンシャル・フルードが漏れてくる可能性があるという。これを修理する場合は、カップリングの締結トルクにも気をつけたい。正しくないとディファレンシャルが駄目になってしまう。
アクティブ・エグゾースト
アクティブ・エグゾースト内のバルブが閉まらなくなる場合があるようだ。アッセンブリー交換が必要になる。
インテリア
ダッシュボード中央で立ち上がるエアコンの送風口や、飛び出すドアハンドルが動かなくなることがある。事前に確かめたい。内装のきしみ音がないかどうかも、試乗でチェックしたい。
トリムグレードとスペック
最も安価なFタイプでも、エアコンやナビゲーション、リアのパーキングセンサー、デジタルラジオなど装備は非常に充実していた。
初期型ではS、後期型ではRダイナミックと呼ばれたグレードには、スポーツエグゾーストにクルーズコントロール、アダプティブダンパー、リミテッドスリップ・デフ、フルレザー内装などが与えられている。
英国編集部の推しチョイス
ベスト:3.0 V6 S
中古車価格と動力性能とのバランスでは1番。特にフロント側のパーキングセンサーやパファーマンス・シートなどの装備がプラスされていれば、Fタイプのスイートスポットといえる。
ワイルドカード:5.0 V8 R AWD
美しいボディに秘めた獰猛な動力性能が魅力。モデル後期では四輪駆動も獲得し、安定性も高められている。SVRの方がさらにパワフルではあるが、犠牲になっている部分も少なくない。
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みんなのコメント
保証期間だったけどエアコン故障アクチュエーター故障その他
結局1年で手放した
英国車はそんな物なイメージ