タイヤは超極太の前後295幅18インチを装着
ワンオフメーターパネルやワークスフェンダーがスパルタン!
「DIYで超攻撃的なエクステリアを構築!」個性溢れるS15シルビア改トラックスタンス仕様の勇姿
極太のタイヤをワークスフェンダーが飲み込み、車高はストローク重視のセットアップ。いかにも走り込んでいそうなオーラを醸し出しているこのS13シルビアは、筑波攻略のために製作されたサーキットスペックだ。
オーナーは埼玉県在住で自動車整備工場に務めるJUNさんで、仕様変更したばかりのニューエンジンの慣らしがてら、SRミーティング2020に参加したそうだ。
パワースペックは強烈だ。仕事が終わってから夜な夜な自分で組み上げたというSR20DETは、ワイセコのピストン、東名パワードのクランクシャフト、JUNのコンロッドを用いて2.2Lまで排気量を拡大。そこにHKSのステップIIIカムシャフト(IN272度/EX272度)を組み、高回転までパワーが追従する仕様を作り上げている。
当初、タービンにはアクチュエーター式のGTX2976Rをセット(500ps仕様)していたが、「エキゾーストハウジングが容量不足だったのか、ブーストが唐突にかかって乗りにくかったんですよ」との理由から、最新のGTX3854RSへと風量アップ。HKSのフルコンであるF-CON Vプロで綿密に制御し、SR20ベースでは限界に近い700psを絞り出している。なお、セッティングはt-getが担当している。
タービン交換と同時に、ハイパーチューンのサージタンク&90φスロットルへと変更し、吸入吸気も大幅に増加させた。インジェクターやフューエルポンプ等の燃料系パーツも強化品が組まれている。
クラッチはエクセディのカーボンツインで、ミッションはマズワークスの変換プレートを介してOS技研の3速クロスが組まれたZ32純正5速をドッキング。シフトはエクセシブのシフター移設キットを使うことで、PS13でもドンピシャな位置にノブがくるようにできたそうだ。
ダッシュボードはパネルを折り曲げて作られたワンオフ品。車両購入時からこの状態だったそうだが、細部の追加パネルや距離計はオーナー自ら追加したパーツだ。
トランクにはバッテリーやコレクタータンクを設置。ウイングの柱脚もフレームに固定された本格的なもので、サーキット走行時はGTウイングが装着される。
エクステリアはGPスポーツの旧エアロにワークスフェンダーを組み合わせて構築。非常にアグレッシブなスタイリングだ。
ボンネットは冷却性を考慮してダクト付きタイプを装着。ワークスフェンダーとフロントパンパーの継ぎ目は、雰囲気を合わせるためにビス留めのパネルで覆っている。
ホイールは前後とも18インチのウェッズスポーツSA-60Mで、サイズは10J+25。これにフロント10mm、リヤ25mmのスペーサーを追加している。超極太のタイヤは前後ともに295/30のディレッツァZIIIスタースペック。しかし「寒い時期だったからなのか食わなくてビックリした」ということで、巷で評判の良いアドバンA052に履き替える予定だとか。
筑波での自己ベストは1分3秒台。しかし、そのタイムは以前の500ps仕様で達成したもののため、大幅にパワーアップを遂げた現仕様ならば1分切りは確実!? 今季でどこまでタイムを縮めてくるのか、その動向には注目だ。
PHOTO&TEXT:Daisuke YAMAMOTO
●取材イベント:SRミーティング2020
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みんなのコメント
時代の差を感じるね。
しかし最近タイヤをハの字にせずきちんとフェンダーに収めてるだけで随分と好感持つようになったわ