導入記念の特別仕様車も用意
グループPSAジャパンは、シトロエンの人気コンパクトハッチバック「C3」の改良モデルを発売した。現行C3は2017年に導入され、約3年で7625台を販売。国内におけるシトロエンブランドビジネスの根幹をなすモデルとなっている。
まず注目はエクステリアデザインの進化だ。フロントマスクは、2016年にパリモーターショーに展示されたコンセプトカー「Cエクスペリエンス」に直接的にインスパイアされたもの。シトロエンのブランドロゴであるダブルシェブロンから左右に伸びるクロームメッキがLEDデイタイムライトに接続。ワイド感を強調したスタイルを実現している。また、クロームメッキの下部は新しいデザインのLEDヘッドライトまで伸びている。
現行C3に採用して注目を集めた、ボディサイドのエアバンプはワイドなデザインに変更。3つのカプセルのセットで構成し、ボディを保護しつつ個性的なルックスを演出する。Cピラーにはエアバンプパターンをモチーフにしたステッカーを採用し、サイドビューの統一感を高めた。
室内も手が加えられている。心地よさとくつろぎ感を高めるべく、シトロエンアドバンストコンフォートのコンセプトをより色濃く反映。基本デザインは踏襲しながらも、快適性を向上させるためアドバンストコンフォートシートをエメラルド内装仕様に初採用した。シート生地裏に特別なフォームを配したことで、体とシートの密着度を改善したもの。フォームのボリュームも従来の2mmから15mmへ大幅にアップさせ、しっとりとした柔らかさを実現して疲労軽減に貢献する。
運転支援システムや安全装備も充実している。ヘッドライトは新デザインのLEDタイプが全グレードに標準装備となる。前方の状況をカメラがつねに分析することで、先行車や対向車の有無でハイとローを自動的に切り替えてくれるインテリジェントハイビームも採用している。
そのほか、走行中に斜め後方の後続車の存在を知らせるブラインドスポットモニターシステム、前方の障害物や車両を検知し自動でブレーキを作動させるアクティブセーフティブレーキ、車線はみ出しを検知するレーンディパーチャーウォーニング、制限速度の道路標識をドライバーに知らせるトラフィックサインインフォメーション、車線に対してふらつきを検知し警告するドライバーアテンションアラート、前後ソナー&バックカメラなどが用意される(一部機能は上級モデルのみ)。
搭載するパワートレインは、アイドリングストップ付き1.2リッターガソリンターボエンジン。電子制御6速ATを継続採用。気持ち良い加速と環境性能を両立しており、今回の改良ではエンジンマネジメントソフトを最適化したことでJC08モード燃費を向上。これまでの18.2km/Lから21km/L、WLTCモードは17.2km/Lとなっている。
ラインアップはシャインとフィールの2グレード。装備充実のメイングレードであるシャインは、アドバンストコンフォートシートとカラーアクセントが配されたエメラルド内装とスタンダード内装の2パターンが用意されている。フィールはモノトーンルーフのボディカラーとスタンダード内装&シートの組み合わせ、16インチスチールホイール、フロントソナーやバックカメラ、ブラインドスポットモニターの有無がシャインとの相違点となる。
また、装備充実のシャインをベースにした、デビュー記念の特別仕様車「エディション2021」を設定。1インチアップの17インチホイールとルーフステッカー、インテリアに一台ずつ模様が異なるテックウッドをあしらた温かみのあるシックなリビングのような雰囲気が与えられている。
新しくなったC3のグレード構成と価格(税込み)は下記の通り。
C3 フィール 235万円 C3 シャイン(スタンダード内装) 257万5000円 C3 シャイン(エメラルド内装) 259万5000円 C3 エディション2021 269万9000円
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