■本格軽スポーツカー「カプチーノ」の5ナンバー規格とは
1991年にデビューを果たし、軽自動車を超えた存在感で衝撃を与えたのがスズキ「カプチーノ」です。
そのカプチーノの5ナンバーサイズのクルマが中古車市場で発見されました。
1990年代は国産スポーツカーの黄金期ともいわれ、軽自動車にも各メーカーがさまざまなモデルを誕生させていました。
ミッドシップフルオープンのホンダ「ビート」やガルウイングドアでスーパーカーのようなフォルムのマツダ(オートザム)「AZ-1」など、魅力的なモデルが存在します。
そして、軽自動車で圧倒的なシェアを誇るスズキからもカプチーノを販売し、クルマ好きを熱狂させました。
とくにカプチーノは軽規格であるにもかかわらず、フロントミッドシップのFR駆動や自主規制いっぱいの64psを発生するターボエンジンを搭載することで、走りに磨きをかけます。
さらに状況に応じて、クーペ、Tバールーフ、タルガトップ、フルオープンなど4つのスタイルを楽しめることも人気の一つといえるでしょう。
そんなカプチーノですが、本来の軽規格ではなく5ナンバー規格のクルマが、中古車市場で話題になっています。
そのカプチーノは、香川県のカスタム&中古車ショップ「ベストトータルオート」で取り扱っている個体です。
もともとカプチーノは、軽自動車規格の変更に伴い1998年に販売が終了しましたが、今回の個体は2013年に普通車規格に登録されたため2013年式となっています。
普段なかなかお目にかかれない5ナンバーサイズのカプチーノですが、この車両取り扱いに至った経緯について、取り扱い元である「ベストトータルオート」の担当者は以下のように話します。
「浜名湖で年に1回、カプチーノのイベントが開催されていますが、2012年までは香川県から出ているカプチーノがずっと優勝し続けたため、殿堂入りとなりました。
それで新たに優勝の座が空いたので、うちの店から2013年のオープンカフェに向けてこの車を作りました。
そして、2013年のオープンカフェでこのカプチーノは優勝しています」
また、カスタムについて、前出の担当者は以下のように話します。
「今回はまずフルレストアをおこなったので、エンジンも足回りも全て取り払ってボディだけにして、作り直しています。
全部バラバラにしたので、その分の手間がかかりました。
また、ボディもオレンジに塗るためにサフェーサー下地からやり直しています。
ほかにも足まわりは車高調に、エンジンはリビルトエンジンに変更し、エアコンのコンプレッサーやコンデンサー、ラジエーターなどは社外品のものに全部付け替えています」
当車両の最大の特徴はフロントとリアに装着されたオーバーフェンダーで、全長の変化がほとんどない分、さらに迫力ある造形に仕上がっています。
また、外装パーツのほとんどは、同社で展開している「Zee complete」を採用しており、全幅の拡大に伴い、ホイールやタイヤもワイドサイズに換装されています。
ほかにもドアノブをフラップタイプからあえてグリップタイプに変更するなど、細部まで手が加えられました。
インテリアもオールペンされた外装色のオレンジを採用することで、一体感のある鮮やかな空間となっています。
さらに今回のカプチーノは、普通車に変更することによる税金の上昇と迫力あるスタイルを天秤にかけたうえで普通車規格に変更されたとのことです。
※ ※ ※
今回の5ナンバーカプチーノは、車両本体価格320万円(税込み)です。
世界最小クラスのFRオープンカーは、ハンドリングやブレーキングにおいて、究極の人馬一体感を味わえることでしょう。
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みんなのコメント
カプチーノをベースにレストアしてワイド化し5ナンバーになった車。
まあこれだけ手間ひまかけて320万は納得価格だと思うよ
相変わらず見出しは「釣り」だけどね