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「独占取材!」日産チューニングの聖域「NISMO大森ファクトリー」の全仕事

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「独占取材!」日産チューニングの聖域「NISMO大森ファクトリー」の全仕事

ニスモ大森ファクトリーはオイル交換から通える日産チューンの総本山

チューニングから走りまで完全サポート!

「独占取材!」日産チューニングの聖域「NISMO大森ファクトリー」の全仕事

日産車乗りにとって特別な存在であるニスモ。正式には「ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社」という会社で、その名の通り日産自動車のレース活動のほか各種マシンやパーツの開発、製作、販売を手がけている。1984年9月の創業以来、東京都大田区大森に本拠地を置いていた同社であるが、2012年12月に横浜へと移転。日産のモータースポーツ活動における中枢といえる同社が、一般ユーザー向けに運営する唯一の直営ショップである。

名称については、移転が決定した段階で場所が大森から横浜に変わることからネーミングの変更も一部で思案されたが、大森ファクトリーの名がブランドとしてすでに確立されていたため、そのまま継続したという経緯がある。つまり現在は、千葉県にある東京ディズニーランドと同じノリというわけだ。

最大8台の車両に加え、各種トロフィーやヘルメットが展示されているショールーム。取材時にはグループAを戦い抜いたBNR32が展示されていた。大型モニターも設置され、レースなどのパブリックビューイングなども開催されている。

ニスモ大森ファクトリーのフロントでは、メンテやチューニングをはじめとした様々な相談を受け付けている。店舗スペースには最新のパーツやオリジナルウェアやグッズ類も豊富で見ているだけでも飽きない。海外からの観光客が爆買いしていくケースも珍しくないという。

長年、ワークス活動に携わったメカニック、スタッフが中心となって運営されており、「スタッフはシャシー担当が6名、エンジン担当が3名、それとショールームに2名とマネージャーが1名です。あ、あとレジェンドが1名いますね(笑)。メカニックはレース上がりが多いです」とは、大森ファクトリー工場長の小笠原さん。

レジェンドとは、かつて自らドライバーとしてラリーで活躍し、さらにR32GT-R時代のグループA監督を務めたニスモ大森ファクトリーの生き字引こと佐々木誠雄さんである。そうした熟練の匠たちがユーザー車両のチューニングからメンテナンスまでを責任持って引き受けてくれるのだ。

なお、メンテやパーツ取り付けを行うのは全域が空調管理された車両整備場。基本的にはユーザーごとに決まったメカニックが対応することで、かかりつけ医のようなきめ細かいサービスが提供できるようになっている。

さらに、エンジンの分解&組み立てを行うエンジン整備室や、完成したエンジンの性能を確認するエンジンベンチ室なども完備。レーシングマシンと同じ環境、同じクオリティが一般ユーザーに提供されるのが魅力だ。

ちなみに、ニスモの機能パーツは富士スピードウェイをはじめとするクローズドサーキットでシビアな性能試験を経て開発されている。大森ファクトリーのスタッフが開発メカとして携わっており、テストドライバーは影山正美選手が担当する。

また、ファクトリーには新旧問わず数多くの日産車が作業を受けており、10年前からはマシンメイクだけでなく走る場所を提供する活動も積極的に展開するようになっている。

そうした活動のなかで生まれたのが「クラブマン・レース・スペック(CRS)」というセットアップコンセプトである。日常ユースに配慮しつつ、サーキットを一日遊んだ後に自宅まで自走で帰宅できるマシンこそがCRSの目指す姿だ。

「むやみなチューニングは推奨していません。パーツの装着はドライバースキルや目的に応じて、というのが大森ファクトリーの基本姿勢です。まずはキッチリと基礎メンテを行い、ノーマル車両を乗りこなせるようになってからパーツ交換へ進むといった感じですね」という言葉からも分かるとおり、初心者でも入りやすい雰囲気がある。

ユーザーひとりひとりに合わせて的確なマシンメイクを提案してくれるということもあって、大森ファクトリーのスタッフとオーナーとの距離感は、非常に近い。今後もニスモ大森ファクトリーではオーナーたちの声に耳を傾けながら、チューニングやドライビングスキルアップのメニューを充実させていってくれるはずだ。

●取材協力:ニスモ 大森ファクトリー 神奈川県横浜市鶴見区大黒町6-1 TEL:045-505-8508

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