カナダ・モントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットでF1第9戦カナダGPが開幕した。初日のフリー走行1回目ではマクラーレンのランド・ノリスが最速タイムをマーク。RBの角田裕毅は12番手だった。
FP1直前にはモントリオールに嵐襲来。コースには雹混じりの大雨が降った。セッション前に嵐は去ったが、路面には大きな水たまりが残っている状況。FP1が開始される現地13時30分を迎えセッションがスタートし、タイム表示のカウントダウンも開始されたが、ピットレーンはクローズされたままだった。
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実際にピットレーンがオープンとなったのは残り39分から。再び軽い雨が降り注ぎ始めていたが、メルセデスのルイス・ハミルトンがインターミディエイトタイヤでまずコースに姿を現した。待ちに待った走行に、グランドスタンドのファンからは歓声が挙がった。
ハミルトンに続いてコースへ入ったドライバーの多くは最初フルウエットタイヤを履いていたが、ドライバーから路面が徐々に乾き出しているという報告も挙がっていた。
ただ残り30分を経過したところで、キック・ザウバーの周冠宇がターン5でマシンのコントロールを失ってウォールに激突。コース脇にマシンを止めたことで赤旗が提示された。
ただマシン回収は早々に終わり、残り23分というところでセッションが再開された。この頃にはサーキットに晴れ間も差し、再開直後はインターミディエイトタイヤでの走行がメインとなった。
路面が急速に乾いていく中、フェラーリのカルロス・サインツJr.が1分27秒485で暫定トップへ。2番手にはチームメイトのシャルル・ルクレールが並んだ。
ただ、今週末はFP2以降も雨のセッションが予想されていることから、残り10分を切るとウエット系タイヤを温存したいという思惑もあり、全ドライバーが一度ガレージへマシンを戻した。
そしてドライの走行ラインができていることから、残り5分を切ると、ソフトタイヤでの走行に切り替わった。
ここでルクレールは1分25秒306をマークして自身のトップタイムを更新するも、その後ノリスが1分24秒435を記録してルクレールを上回りチェッカーフラッグを受けた。
このタイムを破るドライバーは現れず、不完全燃焼のセッションとはなったものの、ノリスがFP1では最速。最終盤でタイムを更新したサインツJr.が続き、ルクレールは3番手となった。
4番手にハミルトン。5番手にレッドブルのマックス・フェルスタッペンというトップ5になった。
RBの角田は1分28秒723で12番手。チームメイトのダニエル・リカルドはひとつ上の11番手だった。
なお、エステバン・オコンに代わってアルピーヌでFP1を担当したジャック・ドゥーハンは3周のみの走行。ラップタイムを計測しなかった。
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