■ポルシェとエンブラエル社が究極のタッグを組んだ
ブラジルの航空機メーカー・エンブラエル社のビジネスジェット機「フェノム300E」を選んだ顧客は、それに合わせてカスタムされたポルシェ「911ターボS」を同時に購入することができる。
【画像】ジェット機とコーデしたポルシェ「911ターボS」がスゴい!(28枚)
この限定版「デュエット」は両ブランドの協力の結果で、それぞれのジャンルでのもっともスポーティかつ成功した製品をベースとしている。
「この大規模なパートナーシップは、究極の顧客体験を提供するというビジョンを共有するふたつの革新的な企業だからこそ実現できました。この素晴らしいデュオは細部に至るまで、私たちの目の肥えたお客さまたちの求める水準に応えようとしたものです」とエンブラエル・エグゼクティブ・ジェットのCEOマイケル・アマルフィターノは語る。
スポーツカーもジェット機も共通して、グロス仕上げの「プラチナ・シルバーメタリック」とサテングロス仕上げの「ジェット・グレーメタリック」のツートーンでペイントされ、「ブリリアントクローム」と「スピードブルー」のストライプが走る。ペイントの仕上げは複雑な手作業でおこなわれている。
ロゴは今回のコラボのために特別にデザインされたもので、エアロダイナミクスからヒントを得て、意匠化されたフェノム300Eの翼と、スポーツデザインパッケージを装着した911のリアウイングから構成される。
「デュエット」のロゴは両製品のエクステリアにもインテリアにも使われていて、たとえば、シートのヘッドレストにエンボス加工されていたり、限定版のバッヂにも採用されている。
他にもこの非常に特別な911ターボSのディテールは、航空機との関連性を強調している。それぞれのジェット機の登録ナンバーがリアウイングの下面とキーの側面に入り、ドアを開くとサイドシルには「NO STEP」の文字が赤く光る。スポーツクロノパッケージのストップウォッチは文字盤に人工水平儀がデザインされている。
●エクステリア:ツートーン塗装とエレガントなディテール
最新世代のポルシェ911ターボSは、これまで以上にパワフルでダイナミックで、しかも快適だ。3745ccの水平対向6気筒エンジンは最高出力650psを誇り、燃費は約9.0km/L、CO2排出量は254g/km(2020年11月時点)。運転する喜びとダイナミックさ、スポーティさが完璧に調和されたそのコンセプトは、日常のドライブでもサーキットでも体感することができる。
エンブラエル社との協力のもとに製造されるクーペでは、ポルシェとして初めてグロス(光沢)とサテングロスの塗装を組み合わせ、ボディの上部はプラチナ・シルバーメタリック、下部はジェット・グレーメタリックとなっている。ボディサイドとドアにはブリリアントクロームとスピードブルーのストライプが入る。塗装作業はジェット機と同様に、すべて手作業でおこなわれる。
専用デザインのアロイホイールはプラチナ・シルバーメタリックでペイントされて、リムの縁にスピードブルーの線が入る。これらはレーザー技術を活用したものだ。
サイドのエアインテークとサイドウィンドウのトリムはブリリアントクロームで、ジェットエンジンのデザインを採り入れている。また、ドアに組み込まれたLEDのプロジェクターは地面に「デュエット」のロゴを投影する。
Bピラーの特別なエンブレムは「デュエット」ロゴに、限定生産台数にちなんだ10個の小さな四角形を組み合わせたもので、これらの四角形のひとつだけが青で、顧客はどれを青くするか選ぶことができ、わずか10台のうちの1台であることを表現する。このエンブレムはジェット機の外側にも用いられる。
■ジェット機のコックピットとまさにリンクした「911ターボS」とは
●インテリア:ジェット機のコックピットから引用した特徴
また、911ターボSのインテリアも独自性をモットーとしている。そのためデザイナーたちは特別な配色を実現し、ブラックと石灰色のレザーを組み合わせた。
ブラックレザーの表面はスピードブルーのステッチで飾られる。ステアリングホイールはジェット機の操縦桿のようにツートーンのレザーとされ、12時の位置にはスピードブルーのアクセント。ダッシュボードにはカーボンインテリアパッケージが標準で装備され、ハイグロス仕上げとされている。
ルーフライナーは石灰色のアルカンターラでおおわれ、フロントシートにはハイグロス・カーボン製の装飾が施され、「デュエット」ロゴがヘッドレストにエンボス加工される。
フロントシートのバックレストを畳むためのレザーの輪は赤で、これもジェット機のシートに合わせたものだ。インテリアは「ポルシェ・エクスクルーシブ・マヌファクトゥア」によって手作りで取り付けられていて、これは量産品では実現できない。
ドアシルには「NO STEP」の文字が赤くライトアップされ、飛行機の翼のサインにちなんでいる。スポーツクロノパッケージのストップウォッチも航空機からの引用で、文字盤には「デュエット」のロゴに加えて、人工水平儀がプリントされている。ジェット機のコックピットでは、類似のジャイロスコープが飛行姿勢、すなわち縦軸と横軸の動きについて情報を与えてくれるわけだ。
助手席側のダッシュパネルには「ONE OF 10」というロゴが入る。フロントのラゲッジスペースは手仕上げのブラックレザーで、スピードブルーのステッチが入る。
さらにキーの側面もスピードブルーでペイントされ、ジェット機の登録ナンバーが記される。キーのポーチもレザー部分にロゴが入り、屋内用のカーカバーには「REMOVE BEFORE FLIGHT」というタグが付いているのも洒落ている。
●アクセサリー:腕時計からラゲッジセットまで
このダイナミックなデュオを購入した顧客は全員、ポルシェデザインのラゲッジセットも受け取ることになる。高品質なラゲッジセットには、パイロットケースとふたつのウィークエンドバッグが含まれている。
ユニークなプレゼントの締めくくりは、ポルシェデザイン製の新型腕時計「1919 Globetimer UTC」だ。この革新的な時計のディテールにも今回のコラボレーションが反映されていて、たとえば文字盤はスポーツカーとジェット機に用いられているのと同じプラチナ・シルバーメタリックとジェット・グレーメタリックで塗装され、さらに高度計のマークが仕上げに施されている。
スーパールミノバ素材を採用することで夜間には特別なデザインが現れる。闇のなかでは滑走路が水色に光り、時刻の目盛と時針と分針は薄緑に光る。日付ポインターの先端はエンブラエル社のロゴのような形で、左右対称の飛行機をかたどった「E」の字になっているのが特徴だ。
ブラックレザーのバンドは本物のポルシェのインテリア用レザーでできており、スピードブルーのステッチがアクセントとなる。「デュエット」のロゴはレザーのバンド、ケース裏面、そして文字盤にも入っている。「1919 Globetimer UTC Embraer」も10個限定で、ジェット機と911ターボSのオーナーだけが手にすることができる。
●フェノム300Eとは
エンブラエル社のフェノム300Eは最速にして最長距離のシングル・パイロットのビジネスジェット機で、464ノット(859km/h)の高速巡航、5人乗りで3724km(NBAA IRF基準)の航続距離をもつ。クラス最高の運動性能をもちながらフェノム300Eの運用コストとメンテナンスコストは他より低くなっているのがセールスポイントだ。
この航空機は、それぞれ推力3478ポンド(15.47kN)を出力するプラット・アンド・ホイットニー・カナダ社製PW535E1エンジンを2基搭載し、高度1万3716m(4万5000フィート)を飛行可能。フェノム300EにはエンブラエルDNAがデザインした広々としたキャビンがあり、手荷物コンパートメントはカテゴリー最大となっている。
クラス最大の窓はキャビンとプライベートトイレに豊富な自然光をもたらし、リクライニングとフル可動機能をそなえたシートの快適さは、軽量ジェット機のなかで最高の加圧性能(機内高度6600フィート)によってさらに高められている。
さらにフェノム300Eはパイロットと乗客で温度ゾーンを区切ることができ、ワードローブやリフレッシュメント・センター、音声およびデータ通信のオプション、エンターテインメントシステムが備わっている。
パイロットに優しいコックピットはシングル・パイロット操縦を可能とし、定評のある「ガーミン3000」アビオニクス・スイートをベースにした「プロディジー・タッチ・フライトデッキ」を提供。シングルポイント給油、外部サービス付きのトイレ、吹き抜けといった、ワンランク上の機能を備えている。
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みんなのコメント
プライベートジェット機ととく
そのココロは
どちらもエンジンが後ろにあります…w
要するにそういうククリで企画された
販売キャンペーンなのでしょうか…?