スポーツランドSUGOで開催されたスーパーGT第7戦。GT500クラスで約20秒差の圧勝を飾った#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rの田中利和監督は、フレデリック・マコヴィッキィが見せた走りを褒め称えた。
7番手から決勝に臨んだ3号車。スタートを担当した平手晃平は、8周目には3番手までポジションアップ。34周を走り、マコヴィッキィへとバトンタッチした。その後、セーフティカーが出動して前とのギャップが詰まったところでマコヴィッキィが猛然と追い上げ54周目にトップ浮上。2位に入った#64 Modulo Epson NSX-GTと19.873秒もの差をつけ、今季初優勝を挙げた。
■”100点満点”の会心レース。3号車の平手&マコヴィッキィ、GT-Rの1勝目に歓喜
「ようやく良い話ができます! ホッとした感じです」
田中監督は開口一番そうコメント。3号車は今季から体制を一新し、戦略面でのアプローチなども含めて新たな挑戦に臨んでいただけに、優勝という結果が出たことに安堵の表情を見せた。
「今年は、ほぼゼロからスタートして一歩一歩積み重ねてきました」
「時折速さは見せられていましたし、第5戦富士でも23号車(MOTUL AUTECH GT-R)とポールポジションを争うところまで来ていたんですが、予選の順位を活かせないレースが続いていました」
「足りない部分についてチームでミーティングを重ね、エンジニアリングや戦略、タイヤの選択といったところ(の見直し)を積み重ねてきました」
「前戦オートポリスは(ピットインの)判断が少し遅れて、セーフティカーのタイミングを逃してしまいました。その中で“ケーススタディ”をして、しっかりと戦略面の確認をして今回に臨んでいました」
スタート直前に雨が降り出し、各チームがタイヤ選択に頭を悩ませた今回のレース。3号車は平手の考えを尊重し、タイヤを選んだことが功を奏したという。
「グリッドでタイヤ選択をどうするか、ドライバーふたりと話をしました。特にスタートを担当する晃平の考えを尊重して、タイヤを決めました。あそこで選択が違っていればこの結果はありません」
「前方にはペナルティを受けるマシンもいたので、7番手からのスタートは表彰台には届く位置だなと思っていました。とにかく冷静にミスをしないで走ることが重要な中、晃平は自分のパートで良いポジションまで上げてくれました」
また、田中監督は第2スティントを担当したマコヴィッキィを褒めちぎった。最終的に出来た20秒近いギャップは“マコヴィッキィの力”だと語った。
「今日のレースはセカンドスティントを走ったフレッド(マコヴィッキィ)の”ショータイム”でしたね。安心して見られました。彼はゾーンに入っていたと思います」
「ウエットタイヤの使い方のうまさやレースでの賢さは分かっていたので、彼をレース後半の担当にしました」
「彼は8月のSUGO公式テストでは体調不良であまり走れていませんでした。そういう意味では彼もほぼゼロからのスタートでしたが、できるだけの準備はしてここに来ました。ニュータイヤを履いた経験も極端に少なく、(予選では)少しのミスで順位を落としていました。でも溜まっていたフラストレーションを吐き出すように”強い”走りを見せてくれました」
「あのコンディションの中で、あのタイムで走り続けるというところに、彼の真骨頂が出ていましたね。ル・マン24時間を始め色々なレースで戦ってきた男ですから、コンディションが変わっている時でもきちんと仕事をしてくれました」
今回の優勝で、3号車のコンビはランキング6番手に浮上。すでにタイトル獲得の可能性は失っているものの、最終戦もてぎでは思いっきり攻めたいと、田中監督は意気込んだ。
「私たちのチームは、トップ6に入ろうという目標でやってきました。今回の優勝でランキング6番手になったんです。だからこれで、思いっきり最終戦を攻められます。このポジションをとにかく攻めて、守り切ろうと思います」
「ずっと待ってくれていた日産GT-Rのファンに悔しい思いをさせてきたので、今回3号車が優勝して、23号車が3位に入って、ようやく期待に応えることが出来ました。最終戦は陣営の4台で思いっきりいきたいですね!」
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