新たなスタンダードを確立する
text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
【画像】日産キャシュカイを写真で見る【プロトタイプや現行モデル、ジュークと比較】 全140枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
日産は、欧州で展開するコンパクトSUV、キャシュカイの新型を2月18日に正式発表することを明らかにした。新しいティザー画像と映像が公開され、デザインの一部が確認できる。
「魅力的なデザイン、先進技術、ダイナミックな走りで、このセグメントの新たなスタンダードを確立する」と日産は述べている。これまでのディーゼルエンジンを廃止し、マイルド・ハイブリッドの4気筒ターボエンジンとeパワーの2種類を導入して、欧州でのデビューを果たす予定だ。
前者の4気筒ガソリンユニットは、日産、ルノー、メルセデスの多くのモデルに搭載されている1.3Lターボエンジンのアップグレード版だ。48Vよりも安価な12Vマイルド・ハイブリッドシステムが採用され、小型のリチウムイオンバッテリーと組み合わせることで、トルクアシストとアイドリングストップ機能の向上が図られている。
このパワートレインを搭載することで重量は22kg増加するが、マイルド・ハイブリッドシステムにより燃費は向上(数値未公表)し、CO2排出量は4g/km削減されるという。
エンジンは140psと158psの2種類が用意され、後者は全輪駆動を選択できる。全輪駆動システムは「より直感的でインテリジェント」なものになるとされ、5つの走行モードを備えており、後輪への動力伝達が従来の5倍速くなるという。
トランスミッションは6速MTとCVTの2種類。日産はここ数年、CVTからデュアルクラッチ、そしてまたCVTへと移行してきたが、今回のCVTはより効率的で応答性に優れているという。また、ギア比をシミュレートすることで、いわゆる「ラバーバンド効果」を回避しているとされる。
eパワーを欧州初導入
最大の注目点はeパワーで、日本ではすでに日産車お馴染みのパワートレインとなっているが、欧州仕様車に導入されるのは今回が初となる。エンジンは発電機として使用し、バッテリーから電気モーターを動かしてホイールを駆動させるもの。
日本では人気が非常に高く、先代モデルのノートの販売台数を大きく押し上げる要因となった。日産は、欧州向けに電気モーターを47%拡大するほか、より強力な内燃機関を搭載することで、「大幅にアップグレード」されたとしている。
この内燃機関は、欧州では初となる可変圧縮比を採用して効率を高めた1.5Lガソリンエンジン。電気モーターの出力は190ps、トルクは33.6kg-m。商品企画責任者であるマルコ・フィオラバンティは、これで十分だと主張している。
エンジンが発電機として作動するまでの電気のみの走行距離はごくわずか(3km以下)である。しかし、従来のEVのような走りをするとされており、リーフと同様の「eペダル」システムを採用して、回生ブレーキを使ったワンペダル走行を実現している。
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みんなのコメント
デュアリスがカタログ落ちしてから何年も経ちます。
良いクルマでしたが国内生産に切り替えてからはコストダウンでダメクルマになった。