5年ぶりのF1中国GPを前に、上海インターナショナル・サーキットの路面に新たにペイントが施されたように見えることに気付いたドライバーたちが困惑を示し、FIAが路面の処理について説明した。
トラックウォークを行ったドライバーたちは、サーキットのアスファルトが通常のグレーではなく、ブラックに近い色であることに気付いた。パドックでは、直前に何らかの塗装が行われたのではないかという推測が持ち上がり、明確な説明がなされていないことから、混乱が生じた。
「ターマックはとても特殊な方法で処理されているように見える。つまり、未知の部分がたくさんあるということだ」とフェラーリのカルロス・サインツは語った。
「完全な再舗装が実施されたのか、トラックに奇妙なアルファルト処置が施されただけなのか。FIAもチームも、ここで何が行われたのか、きちんと理解してはいないと思う」
「かなり特殊に見える。最近F1サーキットでは見られなかったものだ」
その後、コースの路面には、アメリカやアジアの道路で一般的に使用されているアスファルト表面処理が施されていたことが判明した。作業は昨年実施されたという。
道路の舗装材として使用されるビチューメンは、液体の状態で路面に塗布され、ダストを減らし、耐久性と耐水性を高める保護層を形成する。
FIAのスポークスマンは、路面処理について、『Speedcafe』など複数のメディアに対して、次のように説明した。
「これはビチューメン塗料であり、ターマックを保護するコーティングとして使用された。石がアスファルトの中にとどまるようにするためだ」
「この措置は、グリップレベルを向上させ、長期にわたる劣化からターマックを守ることが期待される。塗装は昨年施された」
このペイントがグリップレベルとタイヤの摩耗特性にどのような影響を及ぼすかは、予想できない。中国GPは今年初のスプリントイベントとして開催される。フリープラクティスは金曜の1時間のみしか実施されないため、どのチームも十分なデータ収集を行うことが困難だ。
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