環境保護を重視した葬儀が増加
text:Will Trinkwon(ウィル・トリンクウォン)
【画像】ベースのテスラ・モデルSと比較【他の珍しい霊柩車も】 全44枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
葬儀車メーカーのコールマン・ミルン社は、テスラ・モデルSをベースにしたゼロ・エミッションの霊柩車「BINZ.E」を発表した。
BINZ.Eは、もともとドイツの高級霊柩車メーカーBINZインターナショナルが2017年に製作したもので、環境に配慮した葬儀の「増加傾向」に対応するため、両社のコラボレーションにより英国に導入されることになった。
モデルSをベースにしたBINZ.Eは、先駆的な圧縮複合サンドイッチ構造を採用し、ドイツで生産される。また、モデルSのボディを強化し、「非常に高品質な仕上がり」を実現している。
このモデルは排出ガスを出さず、航続距離を354kmとしており、同じくモデルSをベースにしているライバルのブラームス社のものよりも約30km長い。
BINZ.EにどのモデルSのパワートレインが使われているかは不明だが、ベースの75Dが使われる可能性が高い。420psを発生し、0-97kmのタイムは4.2秒を記録する。
スマートフォンを介して充電を制御・監視することができるテスラのアプリが使用可能で、他にもさまざまな機能が追加できる。
コールマン・ミルン社によると、電動霊柩車は特に「エコ葬」の需要が高まっている葬儀社や、従来の霊柩車では税金が発生する超低排出ガス地帯(ULEZ)やクリーンエアゾーン(CAZ)で営業している企業にアピールするという。
同社のマネージングディレクター、リー・ハドソンは次のように述べている。
「葬儀会社とその顧客は、環境保護を重視した葬儀の手配を選択するようになってきています。当社の新しいBINZ.Eは、このような環境に配慮した葬儀が増加傾向にある中で、重要な要素となるでしょう」
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