■「ゾーン30」を走行する際に注意することは
クルマを運転していると「ゾーン30」という文字が路面に標示されている道路を見ることがあります。
これは一体どのような意味や規制を表している標識なのでしょうか。
【画像】路面に突然の「あっ!」 これが謎すぎる「道路標示」です(13枚)
このゾーン30とは「時速30kmの速度規制」と「安全対策のための道路整備」を組み合わせた道路区域を意味します。
生活道路における歩行者や自転車の安全確保を目的に施行されている交通安全対策の一つで、警視庁によると「ゾーン内におけるクルマの走行速度の低減や通り抜けの抑制」を意図しているとのこと。
生活道路の多くは道幅が狭いにもかかわらず、大きな道に通り抜けるためドライバーに「裏道」として利用される場合が珍しくありません。
中には高い速度で走行するクルマも多く、通学で利用する児童が危険だと以前から指摘されていたのです。
そこで、通学利用される生活道路が多いエリアを「ゾーン30」と定め、歩行者の安全確保に取り組んでいるのです。
そんなゾーン30では、歩行者が歩きやすいよう路側帯を広げたり、分かりやすくカラー塗装をしたりと、歩行者の安全を確保するための様々な整備が行われています。
また近年は、道路の一部を隆起させたハンプ(バンプ)やシケイン、柵などを設置して、より物理的にスピードを出すことができないよう整備した「ゾーン30プラス」の設置も進んでいます。
このゾーン30は、入口に“ゾーン30”と書かれた路面標示や看板、また最高速度30kmを示す標識が設置されており、かなり目立つように表示されているため見逃すことはないでしょう。
もしゾーン30を走行する場合は、速度だけでなく歩行者や自転車にも十分注意しましょう。
またゾーン30内には十字路も存在することもあるため、歩行者の飛び出しなど万が一に備え、いつでも停止できる程度の低速度で走るように心掛けましょう。
※ ※ ※
このように全国で整備が進んでいるものの、現状ではまだ知らないという人も多いゾーン30およびゾーン30プラス。
これに設定されている区域は、各都道府県の警察本部HPでいつでも確認できます。
またスマートフォンには「ゾーン30規制マップ」も用意されていますので、この機会にチェックしてゾーン30の意味と場所を覚えておくと良いでしょう。
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みんなのコメント
バンプ式路面で良いんだよ