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新王者ジェイク・ヒルは名門WSR残留でタイトル防衛へ。2025年BTCC競技規則の改訂詳細も発表

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新王者ジェイク・ヒルは名門WSR残留でタイトル防衛へ。2025年BTCC競技規則の改訂詳細も発表

 スタンディング上も同率首位で並んだ2022年王者トム・イングラムと最終戦で劇的な勝負を繰り広げ、晴れてBTCCイギリス・ツーリングカー選手権の自身初チャンピオンを獲得したジェイク・ヒルが、来季2025年に向け早々に去就を固めたことを発表。

 元F1ドライバーのマーク・ブランデル率いるMBモータースポーツに、言わずと知れた名門ウエスト・サリー・レーシング(WSR)とのジョイント体制を維持し、引き続き“レーザー・ツール・レーシング・ウィズ・MBモータースポーツ”のエントリー名で『BMW 330e Mスポーツ』のステアリングを握りタイトル防衛に挑む。

エクセラー8が新体制発表。イングラム、チルトンの“トム”ペア残留で新生『チーム・ヴェルツ』へ/BTCC

 すでに残留を表明し、新たなエントリー名Team VERTU(チーム・ヴェルツ)での参戦をアナウンスしたトム・イングラムに続き、こちらもチーム体制維持を表明したヒルだが、現在30歳を迎える新たなBTCCチャンピオンは、この2024年シーズンを通じて合計8勝、さらに8回の表彰台を獲得し、30レース中の28レースでポイント圏内の入賞を重ねる安定した戦績を残した。

 これでBMWのシートに4年連続で座ることとなったヒルは、名誉ある“No.1”を背負い連覇を目指すと宣言した。

「チームとして、これまで何度もタイトル獲得に近づいた後だけに、ようやく2024年にチャンピオンシップを制覇できたことをとても誇りに思っている。最後まで緊迫したタイトル争いで、このようにしてそれを達成できたことはさらに素晴らしいことだったね」と語ったヒル。

「シンプルに言えば、2025年にWSRが運営するBMWで、引き続きMBモータースポーツとともにレーザー・ツール・レーシングのためにふたたびグリッドに並ぶこと以外、僕が望んでいたような環境はどこにも存在しなかった……ということさ」

「来季はレーザー・ツール・レーシングの旗を掲げて3年目となり、彼らはシリーズへの関与を始めて20年の節目を迎えることになる。そして重要なのは、僕自身がMBモータースポーツを代表して6年目であり、その関係を築いて以来、僕のキャリアがどのような方向に向かっているかが明らかだ、ということだよ」

 こうして周囲の誰が見ても、文句ナシの戦績で初王座を獲得した実力者は、シーズン終了直後の11月という異例に早い段階で、来季去就にまつわる参戦体制の発表に漕ぎつけた。

「今年は契約にまつわる物事のすべてをまとめ、オフシーズンのもっとも早い段階でゴールラインを越えることができた」とヒル。

「そんなシーズンに感謝しているけれど、BTCCでは立ち止まっている時間はないんだ。そう、僕らは絶対に立ち止まらないよ!」

■エンジンの開発凍結やSC、タイヤの新運用方法などが明らかに

 同じくWSR代表を務めるディック・ベネットも、新チャンピオンとの契約更新に歓迎の意を示した。

「レーザー・ツール・レーシングとMBモータースポーツ、両者との契約を延長し、ジェイク(・ヒル)が2025年にBMWの1台に戻ってチャンピオンシップ防衛に挑んでくれることを、大変うれしく思っている」と続けたベネット代表。

「彼は今季レベルを上げ、シーズン終盤のプレッシャーに非常にうまく対処し、自身のドライバーズタイトル獲得を達成しただけでなく、BMWがメーカータイトルを獲得するのにも貢献してくれた」

「当然、我々の目標は2025年にふたたび王座を獲得することだ。冬の早い時期にこれら重要な基盤が整ったことは大きな助けになる。そのため、マーク(・ブランデル)、アレックス(・ワッツ/MBパートナーズ・オペレーション・ディレクター)、そしてMBモータースポーツのこのプログラムへの継続的な取り組みに感謝しなければならない」

 また、シリーズ運営団体であるTOCAは、先頃にも発表した共通ハイブリッド機構の即時廃止と100パーセント持続可能燃料の採用にあたり、さらなる競技規則改訂の詳細を発表。2025年4月1日付けで2年間のエンジン開発凍結が実施され、グッドイヤーのオプションタイヤ運用では、レース1の表彰台登壇者にレース2での“ハードコンパウンド装着”を義務付ける。

 さらにすべてのセッションの再開がよりスムーズで、より接近し、より安全に行われるよう新しいセーフティカー手順が導入され、予選シュートアウト進出を逃した車両は、グループ1のクルマが後方グリッドの偶数側、グループ2が奇数側など、トラックでの天候変化がグループ間のグリッド位置に悪影響を及ぼすのを防ぐ施作が盛り込まれた。

「もちろん、100%持続可能燃料の導入は2025年のBTCCシーズンで目玉となる変更点だが、我々は毎年、チャンピオンシップのあらゆる側面を検討し、何を改善できるかをつねに考えている」とBTCCの最高経営責任者であるアラン・ゴウ。

「これらの調整はすべてプラスの効果をもたらし、BTCCの特徴である素晴らしいレースをさらに盛り上げると確信している」

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