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トヨタ新型「ランクル」納車4年以上待ち!? レクサス新型「LX」はどうなる!? 2台はどう違うのか

掲載 更新 33
トヨタ新型「ランクル」納車4年以上待ち!? レクサス新型「LX」はどうなる!? 2台はどう違うのか

■世界中のどんな道でも楽に、上質に

 レクサスのフラッグシップSUVとなる「LX」の新型モデルが2022年1月12日に発売されました。

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 知っている人もいるかと思いますが、レクサス新型「LX」は、トヨタのフラッグシップSUV新型「ランドクルーザー(300系)」とメカニズムを共通化する兄弟モデルです。

 新型ランドクルーザーは2021年8月の発売以来大人気となるモデルで、いま注文しても納車時期は4年程度かかるという案内が公式でアナウンスされています。新型LXも同じように大人気モデルになりそうで、納車にも時間がかかる可能性もあります。

 新型LXと新型ランドクルーザー、2台はどこが同じで、どこが異なるのかに迫ってみます。

 まず、LXとランドクルーザーのコンセプトから見比べてみましょう。

 リリースを見ると、新型LXは「世界中のどんな道でも楽に、上質に」とあります。一方、新型ランドクルーザーは「世界中のどんな道でも疲れない走り」となっています。

 ふたつの基本は「どんな道でも楽(疲れない)」であり、異なるのはLXのリリースには「上質に」が付け加えられているところです。いかに「上質に」をプラスしたのか。

 そこで、走りを支えるメカニズムに注目してみました。

 まずは、過酷な道を走るためにもっとも重要な骨格は2台とも同じで、新しいGA-Fプラットフォームが採用されています。これはラダーフレームという形式は継承しつつも、中身を刷新。剛性を20%アップしつつ、ボンネット/ルーフ/ドアパネルをアルミ化するなどで、車両全体で約200kgもの軽量化を成し遂げています。

 サスペンションは、前がダブルウイッシュボーンで後ろがトレーリングリンクというのは、2台とも一緒。ただし、バネとダンパーは異なります。

 新型LXは車高とバネレートを変化させるAHCとダンパーの減衰力を変更できるAVSを採用したのに対して、新型ランドクルーザーは、ダンパーを可変できるAVSのみ。ただし、一部グレードには前後のスタビライザーの効きを変化させるE-KDSSが用意されています。バネとダンパー、車高まで変更できるLXに対して、ランドクルーザーはダンパーとスタビライザーというのが大きな違いとなります。

 パワートレインは、新型LXは最高出力415馬力を発生する3.5リッターV型6気筒ツインターボのガソリンエンジンと10速ATの組み合わせ。一方、新型ランドクルーザーも同じガソリンエンジンを搭載しますが、こちらは、別に最高出力309馬力を発生する3.3リッターV型6気筒ツインターボのディーゼルエンジンも用意されています。

 そして、オフロード走行を助ける「マルチテレインセレクト」(状況に合わせて駆動力やサスペンションを自動で最適に調整する機能)と「マルチテレインモニター」(周囲を4台のカメラでサポート)のふたつは、2台ともに採用されています。

■新型LXには4人乗り豪華グレード、新型ランクルにはGRスポーツを用意

 ちなみに、エクステリアデザインが異なるのは当然ですが、サイズも新型LXが全長5100mmに対して、新型ランドクルーザーは全長最大4985mmと、若干LXが大きくなっています。

またホイール&タイヤは、LXが18インチと20インチ、そして22インチの3種がありますが、ランドクルーザーは18と20インチのみ。LXのほうが22インチまで選べるのが違いとなります。

 こうした走りのメカニズムを比べてみると、新型LXは、バネとダンパーから車高まで可変であり、ホイールも大きなモノが用意されているということがわかります。

 ここから推測できるのは、新型LXのほうが街乗りから高速走行、オフロードまで、幅広いシーンで、より最適な足回りのセッティングで走れるということ。端的にいえば、乗り心地は確実に新型LXのほうが上のはず。これが、2台のコンセプトの違いとなる「上質に」を意味するのではないでしょうか。

 また、グレードのラインナップも2台は異なります。

 新型LXは基本グレードに加えて、「エクスクルーシブ」と「オフロード」という3グレード編成です。基本グレードは2列シート5人乗り/3列シート7人乗りで、価格(消費税込)は1250万円。「エクスクルーシブ」は豪華仕様の4人乗りで1800万円、「オフロード」は5人乗りと7人乗りがあって、1290万円となります。

 一方、新型ランドクルーザーは、ガソリンとディーゼルの2種類があり、ガソリンはエントリーのGXが5人乗りで510万円、ミドルグレードのAXが7人乗りで550万円、その上のVXが630万円、トップグレードのZXが730万円。ディーゼルは5人乗りのZXで760万円。そして、スポーツグレードとしてGRスポーツがあって、ガソリンは7人乗りで770万円、ディーゼルは5人乗りで800万円となります。

 グレードラインナップを比べると、シンプルな新型LXに対して、バリエーション豊かな新型ランドクルーザーといった違いとなります。そして、値段は1.5倍から3倍強といった違いです。

 ラインナップで特徴的なのは、新型LXにはプレミアム・ブランドらしい4人乗りの「エクスクルーシブ」が用意されていることであり、新型ランドクルーザーはスポーティなGRスポーツがあることでしょう。

 この違いこそが、トヨタとレクサスの違いになるのではないでしょうか。

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みんなのコメント

33件
  • ランクル商談の時に内装を黒革か白革か迷って
    見た目良いけど白革って汚れそうだしなぁって
    思ってたら
    営業さんが白革の方がリセールはいいですよと言ってました
    中古で海外に売るときに砂漠の砂が目立たない白革が
    海外では人気なんだそうです
    へぇーそんなんあるんだって思いました
    でも結局リセールとか気にしないんで黒革にしました
  • 納車に4年は待てない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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